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神々のからさわぎ(世界の神話編)(キュンキュンくる! 教養 4)

2013年12月04日 | ★★☆☆☆
『神々のからさわぎ(世界の神話編)(キュンキュンくる! 教養 4) 』
東 ゆみこ (監修)

 
東京書籍 (発行)
A5判、ソフトカバー、144ページ
2013/01/23 発行
ISBN-13 978-4-487-80632-4
NDC分類: 164

定価 :1,260円(税込み)


 内容(下記出版社の紹介ページより)
ギリシャ神話と北欧神話を中心に、ケルト神話、インド神話、メソポタミア神話など、人々を魅了し続ける世界の神話物語から、きゅんきゅんくるエピソードを紹介。
神様をイケメンでDEEPに描くオムニバスコミック。
エジプト、マヤ、アフリカ、ペルシアのおもしろ神話もおさえ、圧巻の充実ぶり!


(巻頭カラーイラスト)
はじめに p.01
目次 p.02
はじめに p.04
ギリシャ神話 p.06
オリンポとメルの神様ガイド p.08
 オレ様ゼウスとエロス p.12
 テセウスの冒険 p.19
 ヘラクレス 贖罪の旅 p.26
 オルペウスの悲劇 p39
 おバカ兄弟!? ヘルメスとアポロン p.44
 Dr. HIGASHIの 世界神話紀行 第1回 p.52
北欧神話 p.56
オリンポとメルの神様ガイド p.58
 ミョルニル盗難事件! p.60
 バルドルの死 p.68
 ロキの口論 p.73
 夢見るラグナログ p.78
 Dr. HIGASHIの 世界神話紀行 第2回 p.84
ケルト神話 p.86
オリンポとメルの神様ガイド p.88
 アルスルの不思議な物語 p.90
 英雄フィンとクー・ホリン p.96
 Dr. HIGASHIの 世界神話紀行 第3回 p.106
インド神話 P.108
オリンポとメルの神様ガイド p.109
 アスラの憂鬱 ~乳海攪拌~ p.110
 Dr. HIGASHIの 世界神話紀行 第4回 p.116
メソポタミア神話 p.118
オリンポとメルの神様ガイド p.119
 ギルガメシュとエンキドゥp.120
 Dr. HIGASHIの 世界神話紀行 第5回 p.126
まだまだあるよ!世界の神話 p.128
 アフリカの神話 ~月とウサギ~ p.130
 イランの神話 ~悪だって心折れるんだもん~ p.131
 エジプトの神話 ~禁断の箱~ p.132
(中略)
 マヤの神話 ~猿になった兄弟~ p.136
 Dr. HIGASHIの 世界神話紀行 第6回 p.137
世界地図から見る神話誕生の地 p.140
おわりに p.142
参考文献 p.143
奥付け p.144


萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:キューピッド姿のオリンポとインド系の姿をしたメルの少年神2名。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は影つきの黄色と白。本編に登場するギリシャ神話の神々3柱(エロース、ゼウス、ヘラクレス)の集合イラスト。
中表紙:カバーと同柄のイラストとタイトル(タイトルの配置が異なる)。
折込ポスター:なし。(巻頭カラーイラストギャラリーが3頁あり)
本文:   縦書き、一段~四段組みが混在。コラムは横書き一段組み。
構成・設定: 中表紙からイラストギャラリーの巻頭4頁のみがカラー、残りはすべてモノクロ印刷。世界の代表的神話のエピソードを漫画中心に解説する。各章は漫画形式のイントロダクション、4~6頁の漫画エピソード集とコラム、章末には2~4頁の会話形式の文書解説がつく。最終章のみは「世界各地の神話」を1ページのコマ漫画で紹介。ナビゲーターの2名が登場するのはイントロと部分だけで、本編の漫画部分は登場人物がナビゲーターを務めている。まえがき、あとがきの監修者「東 ゆみこ」先生と解説の題にある「Dr. HIGASHI」も内容的にはクロスしない。
参考文献はかなり充実。索引は付属しない。


評価:
萌え絵度:  カバーイラストの担当はマチグモさん。漫画部分の担当は各章ごとの6名とナビゲーターの登場するイントロ部分担当の計7名。絵柄・萌え度は年度水準そこそこ。
テーマ萌え度: 監修の東ゆみこさんは、東京大学大学院人文社会系研究科の特任教授を務める文学研究者。神話に関する著作・監修を数多くこなしている。本書の神話解釈や描写は全くの現代風にアレンジされており、解説部分はともかく漫画部分の神話解釈はかなり現代的かつ大胆なものとなっている。監修者の意向がどの程度反映されているかは不明。本書ではナビゲーターの概説と漫画本編との間に直接の関連がなく、さらに漫画本編自体が登場人物によるナレーション形式で進行するために構成が複雑になり、分かりにくいきらいがある。
萌え本的意義:  東京書籍発行の萌え本としては、『乙女の日本史 』(09/07)、『乙女の日本史 文学編 』(10/10)、『 (ミライ系)NEW HORIZONでもう一度英語をやってみる(あのキャラクターが帰ってきた!)(大人向け次世代型教科書) 』(12/07)、
イケメンイラストを添えた女子向け萌え本である「キュンキュンくる! 教養」シリーズのうち、『恋する文豪(日本文学編)- 』(12/02) 『恋する文豪(海外文学編)- 』(12/07)に続き、「神々のからさわぎ-」シリーズの『 -(日本神話編)』に続く通算7冊目。続刊は『恋におちた哲学者(きゅんきゅんくる! 教養5) 』(13/05)。前書の「 -(日本神話編) 」と同じく、神話の「エロ・グロ」部分をそぎおとした「ライトな描写」が特徴であり、「お嬢さんでも安心して読める、女児向け萌え漫画」の解説書。対象が大きい分だけ各章の内容が薄いのと構成が複雑で読みにくいのはちょっと残念。
 神話に登場するキャラクターやクリーチャ―をテーマとした、あるいは特定の神話を題材とした類書は数多く存在するが、世界中の神話全体を俯瞰する本書のような萌え書籍は類を見ない。


総合萌え度 :★★☆☆☆


紹介記事:
ダ・ヴィンチ電子ナビ  2013年02月07日づけ記事、
世界でいちばん“萌え度の高い神様”は誰だ!?
http://ddnavi.com/news/118940/
「 神話の神々について描かれているのが、1月15日に発売された『神々のからさわぎ 世界の神話編』(東ゆみこ/東京書籍)だ。この本では、神々の萌えるエピソードがたくさん紹介されている。なかでも、萌え度の高い神様エピソードを紹介したい。 」
 本書中で紹介された神話の萌えエピソード5編を抜粋して紹介。


監修担当、東ゆみこさんのブログ:
東ゆみこのウェブサイト 2012年12月27日づけ記事、
『神々のからさわぎ 世界の神話編』見本が届きました
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/143642/127649/75108529
「 今回の漫画は、マグチモさん、天日昇さん、田倉トヲルさん 、林きりんさん、ぴこりさん、やましろ梅田さん 。
オリンポとメルの神様ガイドは、大神祐樹さん。」
 デザイン担当のimagejackの團夢見さんと鈴木恵さん。DTP担当のOfficeぼっけ門の門内浩幸さんは前巻と同じ。

ナビキャラ担当、おサルの休日 さんのBlog:
おサルの休日  2013年02月05日づけ記事、
【漫画】きゅんきゅん!くる教養シリーズに再び!
http://blog.osaru-kyujitu.com/?eid=95
「 実際に漫画も描かせて頂きました(*ノωノ)=3
おサル担当の漫画の内容は、素敵な作家さんたちが世界神話を題材に描いた漫画の登場人物を紹介する漫画。
登場人物を紹介するガイドとして、上記にあるキャラクターをぺちぺち描かせていただきましたよっと。
結構好き勝手にかけたので、個人的に趣味にどっぷり入れてよかったと思うッ 」
 Amazonへのリンクあり。
ナビキャラ2名のラフ原稿、本誌の見本原稿各1枚を掲載。

東京書籍紹介ページ
 ほぼ基礎情報のみ。


Amazon.co.jp         の紹介頁
オンライン書店bk1(honto)紹介頁
楽天ブックス         の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁
紀伊国屋書店BOOK WEB紹介頁


付記:
Amazon、公式サイト上の発売日は01月15日、hontoの取り扱い開始日は12日。その他の発売日は01月との記載が主。
シリーズ名の「キュンキュンくる! 教養」は、カバー表紙では「KYUN2 4」と記載されるが公式サイトのタイトルには記載がない。
書店サイト上でも「記載なし」「きゅんきゅんくる!教養」「きゅんきゅんくる!教養 4」と記述はバラバラ。


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