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イザベル・ファウスト(ヴァイオリン) 鈴木優人指揮NHK交響楽団 ヴェーベルン・シェーンベルク・シューベルト

2024-06-30 07:51:31 | 音楽夜話(クラシック)


6・29


16:00-17:50 NHK-FM 第2015回定期公演


ヴェーベルン:パッサカリア op.1
シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲 op.36
ソリスト・アンコール 二コラ・マッティス(父)
ヴァイオリンのためのエア集第2巻「パッサッジョ・ロット」


バッハ(ヴェーベルン編):音楽の捧げもの BWV1069~6声のリチェルカーレ
シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調 D485


イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
鈴木優人指揮NHK交響楽団
2024年6月19日 赤坂、サントリーホール


ウェーベルンは放送的には3回目になる。
面白みの探し方がよくわからないという、
新ウィーン派。傑作と言われているものの、
その良さがわからない者であります。


シェーンベルクはお初です。イザベル・ファウストは、放送録音的には
何回も聴いており、バロックから現代曲までこなす才媛です。
この曲は自身のアルバムにもあり、2019年に録音されてリリースされています。
矢張り、メロディー・リズム・ハーモニーが曖昧模糊と流れてきて、どこに
焦点をおいていいのかわからないのだけれど、ファウストの演奏の
切れのいいこと、聴衆を引き込んでいく求心力があり、わからないけど
いいんじゃないかみたいなところがあり、曲自体には惹きこまれた。
彼女の演奏の発露が聞き取れた感があった。いいと思う。
アンコールは、メロディー・リズム・ハーモニーのわかる曲だったので、
ある意味解放された。




後半1曲目。
バッハ(ヴェーベルン編):音楽の捧げもの BWV1069~6声のリチェルカーレ
割と端正な演奏だったのではないかと思う。出てくる楽器一つ一つが大切に
音出してる感じで、それが最後にまとまってロングトーンで終演。
そういう編曲をしているのではないかと感じた。
この曲は、以前から何回もほかのもので聴いているけど、特段、変わった
それとは思えなかった。バッハの下敷きでのヴェーベルンだから、
それほど変な感じもしなかったのかな。


シューベルトの5番。明るく清楚にまとまっていたと思う。ロマン的なものは
ある意味うっすらとした感じで、何か鈴木氏のベースのようなものを感じさせた。
パパ鈴木が振ってももしかしたら同じような表現をとるのではと思いながら
遺伝子レベルでのつながりを感じる。もっとロマン的な濃いものを求める
方には物足りないかもしれないけれど、個人的にはこれでも十分かな。
もっと多様ないろいろな表現での5番を聴いた方がいいといわれてしまえば
それまでだけれど、時代が時代だけに、正解はないと思う。ブラヴォーも
飛んでいたので、いいと思う方とそうでない方がいたのだろうと思う。
ファンはいろいろだ。




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