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NHK交響楽団ベートーヴェン「第9」演奏会(指揮:下野竜也)

2023-12-24 11:32:38 | 音楽夜話(クラシック)
NHK交響楽団ベートーヴェン「第9」演奏会


指揮 : 下野竜也
ソプラノ : 中村恵理
メゾ・ソプラノ : 脇園 彩
テノール : 村上公太
バス : 河野鉄平
合唱 : 新国立劇場合唱団
管弦楽:NHK交響楽団
2023年12月23日NHKホールより生中継 第9公演初日


バーバー/弦楽のためのアダージョ
ベートーヴェン/交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱つき」


バーバーは16型の大きな弦楽編成。
静謐な雰囲気を作り第9につなげる。
祈りの必要な時代。


第9。
正指揮者就任披露の様な形でのステージになるか。
プログラミングも任されたか、凝った作りの演奏会になった。
普通祝祭的な雰囲気を作るところが、世相を反映してかバーバーを
持ってくる。彼独特の選曲眼が働く。そのうえでの9番。


早めのテンポである意味淡々と進む。3楽章などは、もう少し
歌ってもいいのではと個人的には思うが、そうもいかず進んで
いく。クールでもなく熱はあるものの何かたぎらないものがある。
楽章間のインタ―ヴァルが少し長い感じがする。LIVEなので
いたしかたないか。
別にそれが悪いというわけではないが、個人的には緊張が解かれてしまう。
いつもはそんなことないのだけれど・・・。
終楽章になり集中も高くなり高鳴る興奮も重なり温度も高くなる。
合唱を中空に放ち一丸となる。押しのテンポで進む。
ソリスト・合唱共全力で終演へ。最後のオケの部分も煽りながら
弾かせてしまう。こういう作りの第9もあるか。
去年の尾高氏の演奏を思い出した。ずいぶん違う第9なのだけれど、
彼の譜面の読みはこのようなものだった。結果、オーライだと思う。
今後の定期などでの活躍を望む。



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