ケニー・バレル(g) アット・ザ・ファイヴ・スポット・カフェ
どこで、聴き始めたか忘れたけれど、たぶんブルー・ノートとか、
プレステッジあたりのレーベルのアルバムで、サイド・メンで参加の
アルバムで音を聴いたのかもしれない。
まさに、ジャズ・ギターの音というような音がしていて、ちょっと太めの
ゲージ使っていて、巻き線はフラット・ワウンドかもしれない。
雑音があまり聞かれない。
ブルージーではあるけれど、ホンカーの様な粘りはなく上品。
深追いしすぎない感じがまた琴線に触れる。バランスの取れてる
中庸感が彼の持ち味。
彼の良さを知ったのは、ブルー・ノート・レーベルではなく、もしかすると、
ヴァーヴとか、コンコードあたりの、アルバムからかもしれない。
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今日はBN4021「アット・ザ・ファイヴ・スポット・カフェ」。
ケニー・バレル・ウイズ・アート・ブレイキー。
当時、デビューより時間は経っているものの、ギターの知名度はそれほど
高くなく、アート・ブレイキ-をかませたり、テナー・サックスを入れて
みたりと、音を膨らまして、聴かせる方向で考えられていて、
「ギター・トリオ」という概念がなかった。その後、ケニーバレルは
カデットというレーベルからギター・トリオのアルバムを出した。
そのような経過の前夜祭みたいなアルバム。
◇1 Birks' Works 0:00
◆2 Hallelujah 9:44
◇3 Lady Be Good 21:30
◇4 Lover Man 31:38
◆5 36-23-36 39:51
◇6 Swingin' 43:37
◆7 Beef Stew Blues 53:27
◆8 If You Could See Me Now 58:06
6-8ボーナストラック
Personnel
◇
ケニー・バレル(g)、ボビー・ティモンズ(p)、ティナ・ブルックス(ts)、
ベン・タッカー(b)、アート・ブレイキー(ds)
◆
ケニー・バレル(g)、ローランド・ハナ(p)、ベン・タッカー(b)、
アート・ブレイキー(ds)
別のCDでのセット・リスト。
夜の部
1. Birk's Works
2. Lady Be Good
3. Lover Man
4. Swingin' - (bt)
昼の部
5. Hallelujah
6. Beef Stew Blues - (bt)
7. If You Could See Me Now - (bt)
8. 36-23-36
Tina Brooks (ts, 1~4)
Kenny Burrell (g)
Bobby Timmons (p, 1~4)
Roland Hanna (p, 5~8)
Ben Tucker (b)
Art Blakey (ds)
何となくこれで当日の全貌がつかめた。
昼1st(5678)・夜2nd(1234)でピアニストが交代し、
夜の部でサックスが参加。ボーナス・トラックはオリジナル・
アルバムからすれば、追加したものの意味合いが問われる。
LIVEとは言え、クオリティーが悪ければ落とすというのは
ありだろうけど、それを入れての再構築だから、
流れとしては有りなのかな。
それでも、ギタートリオは無理としてもカルテットとして、
当時、昼の部のセットは成立している。
向かって左にBASSとGUITAR センターにブレイキーのドラム。
右にサックスとピアノ。オリジナルはモノラルのようですね。
とすると、ステレオに直した時に、楽器を左右に振ったのでしょうね。
MCはバレル自身だと思いますが、いい声ですね。マイクは右から声が出てます。
白熱のハード・バップ・プレイが堪能できます。ティナ・ブルックスのテナーは
軽めだけど、調子良くPlayされてるのがある意味印象的です。
CDプレーヤーのプログラム・プリセットを使えば、昼の部→夜の部とセットして
聴くこともできるので便利かな。そうすると、昼も夜も起承転結で曲が流れて
聴いていても違和感が少ないかもしれませんね。
ひと先ず、会場の席に座ってみました。
夜の部
1バランスよく組み立てられた曲ですね。哀愁ありながら、テナーやギターの訴求力もある。
2UPテンポで場を盛り上げるには十分。
3バラード。バレルのソロも白眉で泣けます。
4セットを〆るUPテンポ。まさにスインギン。
昼の部
5昼の部の1発目からこんなに指が回っていいのでしょうか。ブレイキーのドラムソロ1発が
効いていますが流石親分肌です。
6ミディアム・テンポのジャズワルツ。軽快にダンス。こういうのは、ローランド・ハナは
得意なのかもしれません。ピアノが歌ってます。ベースソロも音が深くていいですね。
7バラードテンポのこの曲は、ウエス・モンゴメリーの演奏が耳タコだったりするのですが、
バレルのギターも負けず劣らず気持ち持ってきますね。ハナのサポートもイイ。
8ミディアム・テンポのオリジナル・ブルース。渋く決めた演奏ですね。
Kenny Burrell with Art Blakey ?? At The Five Spot Cafe (1960/2011 SACD)
https://www.youtube.com/watch?v=1Y-kpN4lNNM