MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

Straight, No Chaser

2019-06-17 15:23:50 | 音楽夜話(ジャズ)
Straight, No Chaser

分厚い木製のカウンターの止まり木に座って、男が飲んでいる。
チーフのバーテンダーが、シェイカーを振っていた。
このような店に来ることはまずない。考え事をしたくてというほどでは
ないものの、隠れ家に独り、俺もそんな年齢になったとおもいたくて
そんな店のドアを押した。
カウンターに一人座っていると、いちげんさんということがわかる。
落ち着きないからだ。バーテンさんが注文を聞く。

ウイスキーが飲みたいんだけど、「山崎」あります?。
バーテンがうなずき、「シングルで、ストレート」。
頼み方はどうでも一応頼んでみた。日本語通じただろうか。


コースターを置き、その上に丸いウイスキーグラスに入った
シングル量の琥珀色の「山崎」がそっと置かれた。

ここは音楽も流れていない。特に話をしている客も今はいない。
グラスを見つめて、この琥珀色はどこから来るのか、とめどない
事を考えていた。

そのうちどうでも良くなって、瞑想するように、何も考えずに
もしも考えが浮かんでも流すようにして置いた。
会社の事、煩わしい人間関係、今日のニュース、飼い犬のしつけなど、
いくらでも浮かんできた。

初めのひと口を含んだ。香りが鼻に抜け、舌の上を液体が濡らした。
頭の中が真っ白になった。
それからかなりの間、ぼーっとしながら、ウイスキーを飲んだ。
乾いたのどを潤すには十分な刺激だった。

グラスが空いた。
バーテンが何か作りましょうか?と聞いてきた。
「ストレートで、同じものを・・・。で、チェイサーください」。
「チェイサーは、ミネラル・ウォーターでいいですか?」。
「珈琲もありますが・・・」。「ミネラルでいいです」。
「山崎」のストレートと、ミネラルウォーターのチェイサーが来た。

何も考えず。頭に浮かんだことは流した・・・流しに流した。
「山崎」の後にミネラルを、また「山崎」を飲みつつ水を飲む。
ウイスキー自体の味を味わいたかった。

アメリカのバーだと、強い酒の後に飲む弱い酒、または水、コーヒーを
「チェイサー」と言うが、イギリスでは弱い酒の後に飲む強い酒の事を
チェイサーという。と、件のバーテンさんが教えてくれた。

すると、セロニアス・モンクがイギリスでこの曲を演奏すると、
連想するものがちがうだろうか。アメリカだと意味が反対。
曲のイメージも変わるかも・・・。

 セロニアス・モンク
Straight No Chaser(3SOUNDS)
https://www.youtube.com/watch?v=52LPEJ0efUo

「ニッ・キュッ・パ」

2019-06-17 13:28:03 | 音楽夜話(クラシック)
「ニッ・キュッ・パ」


安売りの値段表っぽくてごめんなさい。
モーツァルトのコアなファンは、タイトルで
言わず作品番号で会話しているという、
なかなか理解しにくい世界にいらっしゃる方々も
いらっしゃるという事を聞いたことがある。

ファンの符丁なのだろうけれど、1作品に1つ
割り当てられているはずだから、間違えはない
のだけれど、覚えるのは大変かも・・・。

さてこのk298は、フルート四重奏曲で、
そのうちの第4番。
3楽章形式の曲。第一楽章は「アンダンテ」(イ長調)。
耳なじみの良い旋律が印象的な、「自然に寄す」と
いう曲が使われているという。「主題と変奏」で、ビオラも
良く展開していてびっくりした。

第二楽章は「メヌエット」(ニ長調)主題はフランスの
古い民謡「バスティエンの長靴」という曲。二長調の調性が
さわやかな感じを醸し出す。

第3楽章「ロンド・アレグレット・グラツィオーソ」(イ長調)
いたずらめいた指定が面白い。どこまでその指定に従うか、
音楽を聴くとわかる。「ほどほどに」が肝要か。

W. A. Mozart: Flute Quartet in A Major, KV 298
https://www.youtube.com/watch?v=ZxGpW0lAXqc&list=RD4QXYSnvkcVQ&index=4


ある日突然それは気が付かれた。

2019-06-17 12:54:17 | 旅は道連れ世は情け
ある日突然それは気が付かれた。

義父から「自宅の固定電話にかけたが繋がらないが
何かあったのか・・・」と。

携帯が常時使われるので、一度番号を変えてから
勧誘の電話はおろか、間違い電話さえ激減した。
受話器を上げても無音。設定をやり直したりしても
改善はなかった。電話機は買い替えて1年以内だし、
電話会社に問い合わせると、遠隔で調べてもらっても
モジュラー・ジャック口までは、問題がなさそうという。
という事は怪しいのはモデム。
ネットは問題なくつながっているが、使用年数が長いのは
それだ。電話会社に連絡して、原因を探ったのち、モデムを
交換して様子を見ることになった。
1-2日して宅急便で送られてきて、交換し結線しなおし、
電源をいれて、様子をみた。
電話器も設定を自分でしてみて流れている。
受話器を上げて音を聴くと、何事もなかった様に「ツー」っと
音を立てている。「177」にかけてつながることを確認。
自宅にかけて、通話出来ることを確認。やれやれ、やっと元通り。
割と脆弱な環境であるな・・・うちは。

先日はガラケイからスマホに変え、今度は有線のモデム交換。
次に経年変化で来そうなのは自分だったりして(笑)。気を付けよう。