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材料は外から調達? 球状星団で誕生した若い星々の生い立ちが判明

2016年02月11日 | 宇宙 space
球状星団内に存在する数百万個もの星々は、
ほとんどが同時に誕生したもので似た年齢だと考えられています。

でも、異なる年齢層の若い星が多数みられる球状星団もあるんですねー

その若い星々は、
星団の外にあったガスを材料として誕生したのかもしれないそうです。


球状星団は思ったより複雑だった

今回の研究で分かってきたことは、
複数の年齢層が見られる球状星団の星々について、
若い星の材料が星団の外部からきたということ。

星団内で初期に誕生した星が、年老いていく際にガスを放出し、
それが次の世代の星の材料になるという従来の考え方とは、
対照的なものなんですねー

研究グループではハッブル宇宙望遠鏡の観測データから、
天の川銀河の伴銀河である大マゼラン雲・小マゼラン雲にある、
3つの球状星団に含まれる星の年齢を調査しています。

星の年齢は、色と明るさから推定することができるんですねー

ある星団では、宇宙年齢に匹敵するほど古く年老いた星々の他に、
約8億9000万歳と約4億5000万歳という2つの若い世代の星々が存在していました。
大マゼラン雲中の大質量球状星団“NGC 1783”

こうした若い星々の材料となるガスやチリは、
球状星団に最初からあったものや、
星団内で一生を終えた星々から放出されたものでない…

ガスやチリは、
星団が銀河内を動きながら外部から取り込んだものだということです。

外部提供説は半年以上も前に提唱された理論でした。

それが今回のデータ分析と計算の結果、
実際に理論どおりのことが起こりうることが示されることになるんですねー

外から取り込んだガスやチリによって新たな星を誕生させているとは、
球状星団は、これまで考えられていたよりも複雑だということですね。


こちらの記事もどうぞ ⇒ 謎が深まった、球状星団の起源。


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