火星のゲール・クレーターで調査を続けている探査車“キュリオシティ”が、
鱗珪石(りんけいせき)という鉱物を発見しました。
鱗珪石は高温の火山活動で作られる鉱物なので、
火星には存在しないはずなんですねー
それは、火星では高温の火山活動は起こらなかったと考えられているからです。
なのに鱗珪石が存在するということは、
ひょっとすると火星の歴史を考え直す必要があるのかもしれません。
火山の活動度合い
火星には火山地形が無数にあり、
過去に活発な火山活動があった事はほぼ確実視されています。
でも、火山活動の活発度合いについては、
これまで低いものだと見られていたんですねー
それは火星が、地球と比較して小さな惑星で、
地質活動もその分控えめだと考えられてきたからでした。
爆発的なプロセス
NASAの火星探査車“キュリオシティ”は、
2012年8月に火星に着陸して以来、移動しながら火星の調査を行ってきました。
昨年の7月には、
ゲール・クレーター内の“バックスキン”と名付けられた場所を調査。
この場所にある堆積岩を掘り、採取したサンプルを分析したところ、
鱗珪石という鉱物が見つかります。
“バックスキン”の堆積岩は泥岩で、過去に水があった痕跡を示す岩石です。
この“バックスキン”にドリルで穴を開け、
採取した岩石試料をα粒子X線分光計分析により結晶物質の調べています。
すると重量比で40%の結晶性物質の内、14%は鱗珪石と呼ばれる鉱物でした。
そして14%もある鱗珪石の量が重要になります。
それは鱗珪石が形成される条件が「低圧環境で870℃以上の高温」であり、
地球では鹿児島県の硫黄島などのように、
極めて二酸化ケイ素に富んだ高温の火山に見られるからです。
でも火星では、こうした火山活動は起こっていない、
もしくは起こっていても小規模だったと考えられているんですねー
なので今回の発見は、
火星の火山は、過去には予想以上に高温な活動をしていた可能性を示していて、
火星の歴史を考え直すいい機会を、あたえてくれているのかもしれません。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 火星の「動く砂丘」 探査車“キュリオシティ”がパノラマ撮影
鱗珪石(りんけいせき)という鉱物を発見しました。
鱗珪石は高温の火山活動で作られる鉱物なので、
火星には存在しないはずなんですねー
それは、火星では高温の火山活動は起こらなかったと考えられているからです。
なのに鱗珪石が存在するということは、
ひょっとすると火星の歴史を考え直す必要があるのかもしれません。
火山の活動度合い
火星には火山地形が無数にあり、
過去に活発な火山活動があった事はほぼ確実視されています。
でも、火山活動の活発度合いについては、
これまで低いものだと見られていたんですねー
それは火星が、地球と比較して小さな惑星で、
地質活動もその分控えめだと考えられてきたからでした。
爆発的なプロセス
NASAの火星探査車“キュリオシティ”は、
2012年8月に火星に着陸して以来、移動しながら火星の調査を行ってきました。
昨年の7月には、
ゲール・クレーター内の“バックスキン”と名付けられた場所を調査。
この場所にある堆積岩を掘り、採取したサンプルを分析したところ、
鱗珪石という鉱物が見つかります。
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昨年の8月に撮影された“キュリオシティ”自分撮り。 中央下の白い部分は岩を掘ってできた粉。 |
“バックスキン”の堆積岩は泥岩で、過去に水があった痕跡を示す岩石です。
この“バックスキン”にドリルで穴を開け、
採取した岩石試料をα粒子X線分光計分析により結晶物質の調べています。
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“バックスキン”の試料を採取するために開けられた穴(画像下)。 |
すると重量比で40%の結晶性物質の内、14%は鱗珪石と呼ばれる鉱物でした。
そして14%もある鱗珪石の量が重要になります。
それは鱗珪石が形成される条件が「低圧環境で870℃以上の高温」であり、
地球では鹿児島県の硫黄島などのように、
極めて二酸化ケイ素に富んだ高温の火山に見られるからです。
でも火星では、こうした火山活動は起こっていない、
もしくは起こっていても小規模だったと考えられているんですねー
なので今回の発見は、
火星の火山は、過去には予想以上に高温な活動をしていた可能性を示していて、
火星の歴史を考え直すいい機会を、あたえてくれているのかもしれません。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 火星の「動く砂丘」 探査車“キュリオシティ”がパノラマ撮影
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