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爆発から2年… アンタレスロケットが10月初旬に打ち上げへ

2016年09月22日 | 宇宙へ!(民間企業の挑戦)
2014に爆発事故を起こし、再起をかけて燃焼試験などを行ってきたアンタレスロケットが、
新型エンジンを搭載し、10月初旬に打ち上げられることになったんですねー


打ち上げ失敗と改良

オービタルATK社の中型液体燃料ロケット“アンタレス”は、
これまでに国際宇宙ステーションに向けて無人補給船“シグナス”を、
打ち上げてきました。

でも、2014年10月に行われた3回目のシグナス補給船の打ち上げミッションで、
アンタレスロケットは爆発することに…
  アンタレスの打ち上げ失敗は、エンジンに乾燥材が入ったから?

その後、アンタレスロケットは原因調査とロケットの改良を行うため、
打ち上げが出来ない状態になります。

ちなみに、アンタレスロケットの代わりにシグナス補給船の打ち上げに用いられたのは、
ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社の“アトラスV”ロケットでした。
  1年振りの打ち上げ! 無人補給船“シグナス”が国際宇宙ステーションに到着

その後、オービタルATK社ではエンジンの切り替えや燃焼試験を行い、
再打ち上げに向けて準備を進めてきました。

10月初旬に打ち上げられる“アンタレス 230”に搭載されるのは、
ロシアのエネルゴマシュ社が製造するRD-181エンジン。
  “アンタレス”ロケット改良の目玉! ロシアから来た新エンジン

燃焼試験にも成功しているので、8月22日の打ち上げを予定していたのですが、
残念ながらこれは延期になります。

そして打ち上げは9月、10月初旬と数度にわたって再設定されています。
アンアタレスロケットの第1段機体の燃焼試験は、
5月31日にバージニア州のワロップス島で行われた。


今後の補給ミッション

この打ち上げでアンタレスロケットが打ち上げるのは、
国際宇宙ステーションへ物資を輸送するシグナス補給船になります。

現在、スペースX社のファルコン9ロケットの打ち上げ失敗などから、
物資の輸送ミッションには遅れがでているので、
アンタレスロケットの復帰に対する期待は高まっています。

民間宇宙企業が加わったことにより、一見順調に進んでいるように見える宇宙開発ですが、
旺盛な需要にロケットの供給が追いついていないのが現状なんですねー

個人的に気になるのは、スペースシャトルに似たリフティング・ボディで、
小さいながらも翼を持つシエラ・ネバダ社の補給船ドリーム・チェイサーです。
  “ドリーム・チェイサー”が宇宙へ! NASAの物資輸送でシエラ・ネバダ社が起用

すでにシエラ・ネバダ社はNASAと契約を終えていて、
スペースX社とオービタルATK社に加わり、
国際宇宙ステーションへの物資輸送行うことになります。

ただ、ドリーム・チェイサーの運用が始まるのは2019年から…
小型スペースシャトル“ドリーム・チェイサー”が宇宙へ飛び立つまで、
もう少し待つ必要がありますね。



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