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2023年のオリオン座流星群の見ごろはいつ? 一番は10月21日(土)の深夜から22日(日)の明け方にかけて

2023年10月09日 | 流星群/彗星を見よう
2023年10月21日更新
2023年の“オリオン座流星群”。
活動が最も活発になる“極大”を迎えるのは10月22日(日)の午前9時ごろ
そう、日本では日中になるんですねー

なので、一番の見ごろは、10月21日(土)の深夜から22日(日)の明け方にかけてになります。
放射点が昇る21日22時ごろには月は沈み、明け方にかけて放射点の位置もどんどん高くなるので、月明かりの影響もなく好条件で観察できそうです。

21日(土)夜~22日(日)明け方は、西高東低の気圧配置となり、日本列島の上空には寒気が流れ込む予想です。
 ・北日本や日本海側を中心に雲に覆われ、流星の観測は難しそうです。
 ・西日本や東日本の太平洋側ほど雲が少なく、流星が見られる可能性が高くなります。
ただ、関東周辺は雲の発生する可能性があるんですねー
この雲に邪魔されなければ、観測のチャンスはありそうです。
北日本太平洋側や南西諸島も雲が出やすくなる見込みです。

土日は、この秋一番の寒気が流れ込み、夜間はぐっと冷えるので、観測の際はしっかりと寒さ対策をする必要がありますよ。
10月21日(土)の22時頃の東の空(紫色でオリオン座と書かれた十字マークが放射点)。月は沈み、放射点は東の空の低い位置にあるが、明け方にかけて放射点の位置はどんどん高くなる。月明かりの影響もなく、明るい土星(約0.7等級)と木星(約‐2.9等級)も昇っているので天体観測も楽しめる。
10月21日(土)の22時頃の東の空(紫色でオリオン座と書かれた十字マークが放射点)。月は沈み、放射点は東の空の低い位置にあるが、明け方にかけて放射点の位置はどんどん高くなる。
月明かりの影響もなく、明るい土星(約0.7等級)と木星(約‐2.9等級)も昇っているので天体観測も楽しめる。
ただ、今年のオリオン座流星群は月明かりの影響はなくても活動は低調…
条件の良い場所でも1時間あたり5~10個程度になりそうです。
ちなみに、流れ星が出現する放射点はオリオン座の右腕のあたりです。

オリオン座流星群の母天体は、5月の“みずがめ座η流星群”と同じハレー彗星です。

ハレー彗星が最後に太陽系で見られたのは1986年のことです。
今年12月に海王星の彼方で太陽から最も遠い位置(遠日点)に達し、そこを回って再び太陽に戻るための帰路につきます。

そして、2061年7月29日には最も太陽に近づく位置(近日点)を通過。
太陽に近付くにつれ、熱で核の氷が解けて噴き出し、広がったものが尾のようになり、ハレー彗星による天体ショーを楽しむことができます。

地球はハレー彗星の通り道を毎年この時期に通過しています。
すると、彗星の通り道に残されたチリが地球の大気に飛び込んでくるんですねー
チリは上空100キロ前後で発光、これがオリオン座流星群です。

オリオン座流星群は速度が速いので明るい流星が多く見れるのが特徴で、火球と呼ばれる明るい流星や流星痕と呼ばれる痕を残す流星が出現することがあります。
また、ピークがなだらかな流星群なので、22日の極大を中心に4~5日間は観測のチャンスがありそうです。

朝晩の冷え込みが増してきているので、防寒に気を使って観測してください。

夜空のどこを見ればいいの?

流星が、そこから放射状に出現するように見える点を“放射点”と呼びます。

流星群には、放射点の近くにある星座や恒星の名前が付けられています。
“オリオン座流星群”の場合はオリオン座の右腕の辺りに放射点があるので、この名前が付けられたというわけです。

ただ、流星が現れるのは、放射点付近だけでなく、空全体なんですねー

流星は、放射点から離れた位置で光り始め、放射点とは反対の方向に移動して消えます。
いつどこに出現するかも分からないので、なるべく空の広い範囲を見渡すようにします。

あと、流星の数は放射点の高度が高いほど多くなり、逆に低いほど少なくなります。
なので、放射点が地平線の下にある時間帯には、流星の出現は期待できません。

また、目が屋外の暗さに慣れるまで、最低でも15分間ほどは観察を続けるといいですよ。

レジャーシートを敷いて地面に寝転んだり、背もたれが傾けられるイスに座ったり… 楽な姿勢で観察を楽しんでください。


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