宇宙のはなしと、ときどきツーリング

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初めて国際宇宙ステーションへ “シグナス補給船”

2013年09月18日 | 宇宙へ!(民間企業の挑戦)
“シグナス補給船”が、初めて国際宇宙ステーション“ISS”へ向かうことになったんですねー

“シグナス補給船”は、NASAの商業宇宙輸送計画に基づいてオービタル社が開発した無人補給船。

三菱電機が無人補給船“こうのとり(HTV)”向けに開発した、ISSに安全に近づくための
“近接通信装置”を採用しています。

この装置はISSと無人補給船との間で、
互いの速度や距離などの情報を自動的に交換して安全を確認するためのもの。
これにより、地上から400キロ上空を秒速7.7キロで動くISSに、
衝突せずに近づくことができるんですねー

また、日本でISS日本実験棟“きぼう”の運用などにあたっている、有人宇宙システム株式会社が運用サポートを行うなど、日本と関連が深い部分もあったりします。

オービタル社によると、“シグナス補給船”を搭載したアンタレスロケットは、9月18日に打ち上げ予定。
悪天候のため予定よりやや遅れていて、13日早朝にロケットの組み立て施設から発射台へ運ばれています。

17日に予定されていた打ち上げは、発射台への輸送の遅れと、
試験中に見つかった、地上設備とロケットに搭載されたコンピュータ間の通信不具合により1日遅らせています。

この通信不具合はケーブルを交換することで解決。

そして、14日の夜に再度行われた試験が成功したので、
地上設備、ロケット、そしてシグナスのすべてが正常に機能していることが確認されたんですねー

打ち上げ日時は、アメリカ東部夏時間の9月18日10時50分、日本だと同日23時50分になり、
打ち上げ可能時間帯は15分間となっています。
今回の打ち上げ延期による影響はないので、ISSへの到着日は9月22日になるようです。

アンタレスはオービタル社が開発したロケットで、地球低軌道に約5トンの打ち上げ能力を持ちます。
主にISSへの補給物資を載せた“シグナス補給船”を打ち上げるのに使用され、今年の4月21日には1号機の打ち上げに成功しています。

まぁー このときは“シグナス補給船”と同じ質量を持つ、
マス・シミュレーターと呼ばれるダミーを載せていたので、
本物の“シグナス補給船”を載せての打ち上げから、
ISSへのドッキングまで行うのは今回が初めてになるんですねー

商業宇宙輸送計画では、先にスペースX社の“ドラゴン宇宙船”が、2回の打ち上げとISSへの貨物輸送を成功させています。

今回の一連の試験が無事成功すれば、
“シグナス補給船”は、いよいよ補給船として本格運用に入ることになり、ISSへ貨物を輸送する民間企業は2社になるんですねー

オービタル社とNASAとの契約は2017年まであり、8回の補給ミッションが予定されています。


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