大マゼラン雲に存在する星団に、非常に若い星の候補が見つかりました。
ただ、「星団中の星の年齢は、どれも大体同じである」という、
これまでの考えと合わないんですねー
恒星進化のモデルのどこかを見直す必要があるのかもしれませんね。
他の星よりもはるかに若い星
星団に含まれる星々は、
共通の材料から、およそ同時期に誕生したものと考えられています。
低質量の球状星団にも見られる化学的な異常

なので、星団の星の年齢や化学組成は、だいたい同じだと考えられ、
その仮定をもとに恒星進化のモデルが作られ、
質量の違いが星の進化にどのように影響するかが研究されてきました。
今回の研究では、天の川銀河から16万光年離れたところにある矮小銀河“大マゼラン雲”を、
オーストラリア電波天文学研究国際センターの研究チームが観測。
“大マゼラン雲”の星々について、
星団の位置と数千個もの若い星の位置とを照合しています。
そして発見したのが、同じ星団に属していながら、
他の星よりもはるかに若い星の候補15個でした。
若い星を形成した材料
星間空間から星団へと入ってきたガスが材料となって、
これらの若い星が形成された可能性も考えられました。
材料は外から調達? 球状星団で誕生した若い星々の生い立ちが判明

でもこの説は、電波望遠鏡による観測により否定。
星の材料になる星間水素ガスと、
星団の位置との間に関係がないことが示されたんですねー
このことから考えられるのは、
若い星の材料となったのが、星団中の古い星が放出した物質だということ。
つまり、1つの星団中に複数世代の星が存在することを発見したということです。
星の周囲には大量のガスやチリが存在しているので、
いまのところ光学望遠鏡では観測できません。
でも星が成長し、周囲のガスやチリが吹き飛ばされれば、
ハッブル宇宙望遠鏡のような強力な手段で、星を観測できるようになるはずです。
そうすれば、本当に若い星と年老いた星の両方が、
星団中に存在していることが確認できるのでしょうね。
もし、「星団の星は年齢が大体同じである」という、
仮定が間違っているとすると…
これまでの恒星進化モデルにも見直しと修正が必要になるようですよ。
こちらの記事もどうぞ
天の川銀河の歴史が分かってくるかも? 化石のような一般的でない星団“ターザン5”

ただ、「星団中の星の年齢は、どれも大体同じである」という、
これまでの考えと合わないんですねー
恒星進化のモデルのどこかを見直す必要があるのかもしれませんね。
他の星よりもはるかに若い星
星団に含まれる星々は、
共通の材料から、およそ同時期に誕生したものと考えられています。
低質量の球状星団にも見られる化学的な異常

なので、星団の星の年齢や化学組成は、だいたい同じだと考えられ、
その仮定をもとに恒星進化のモデルが作られ、
質量の違いが星の進化にどのように影響するかが研究されてきました。
今回の研究では、天の川銀河から16万光年離れたところにある矮小銀河“大マゼラン雲”を、
オーストラリア電波天文学研究国際センターの研究チームが観測。
“大マゼラン雲”の星々について、
星団の位置と数千個もの若い星の位置とを照合しています。
そして発見したのが、同じ星団に属していながら、
他の星よりもはるかに若い星の候補15個でした。
![]() |
赤外線天文衛星“スピッツァー”がとらえた“大マゼラン雲”。 |
若い星を形成した材料
星間空間から星団へと入ってきたガスが材料となって、
これらの若い星が形成された可能性も考えられました。
材料は外から調達? 球状星団で誕生した若い星々の生い立ちが判明

でもこの説は、電波望遠鏡による観測により否定。
星の材料になる星間水素ガスと、
星団の位置との間に関係がないことが示されたんですねー
このことから考えられるのは、
若い星の材料となったのが、星団中の古い星が放出した物質だということ。
つまり、1つの星団中に複数世代の星が存在することを発見したということです。
星の周囲には大量のガスやチリが存在しているので、
いまのところ光学望遠鏡では観測できません。
でも星が成長し、周囲のガスやチリが吹き飛ばされれば、
ハッブル宇宙望遠鏡のような強力な手段で、星を観測できるようになるはずです。
そうすれば、本当に若い星と年老いた星の両方が、
星団中に存在していることが確認できるのでしょうね。
もし、「星団の星は年齢が大体同じである」という、
仮定が間違っているとすると…
これまでの恒星進化モデルにも見直しと修正が必要になるようですよ。
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