宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

松柿

2006年11月09日 | ~2016年 日記
奈良の現徳寺(浄土真宗本願寺派)には、柿が実る松があり“松柿”といいます。

松の木に柿を接木したということですが、こんなに簡単に出来るものなのか… 
少し不思議な感じがします。

下側が“松”、上が“柿”の15メートルほどの木には、
100個前後の渋柿がなるそうです。


なんで甘柿を接木しなかったのか? は置いといて、

寺伝によれば室町時代後期(1486年頃)に浄土真宗中興の祖とされる蓮如(れんにょ)上人が現徳寺を訪れ、
当時の住職に他力本願など阿弥陀仏の教えを説いたそうです。



その際、境内の松の木に柿の小枝を接ぎ、
「阿弥陀様の教えがでたらめならこの木は枯れ、真実なら大きく育ち実をつけるだろう」と話されたそうです。
その後、代々の住職らがこの木を御霊木として大切に守り、今に至っているといいます。

柿の実がなる松の木に、こんな逸話があったとは…
ただ珍しいだけでは無かったのですね。

どうせなら栗やミカンも接木して“松柿栗ミカン”に、とか考えた自分が恥ずかしい…