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宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

“はやぶさ2”11月30日に打ち上げ

2014年10月07日 | 小惑星探査 はやぶさ2
小惑星探査機“はやぶさ2”が、
11月30日に種子島宇宙センターから、打ち上げられることが発表されました。

3機の小型副衛星とともにH-IIAロケット26号機で打ち上げられ、
6年に及ぶ“はやぶさ2”の冒険が、いよいよ始まることになるんですねー


打ち上げ時刻は、
13時24分48秒に設定されていて、
打ち上げができるタイミングは、この時間きっかりの、わずか「1秒」しかありません。

なので、何らかの事情で打ち上げを延期する場合は、すぐに翌日以降の延期になってしまうんですねー

“はやぶさ2”を打ち上げるH-IIAロケットは、
個体ロケットブースターを2基持つ、
H-IIA 202と呼ばれる構成で、
4S型と呼ばれる、
直径4メートルのフェアリングが装備されます。



ロケットは打ち上げ後、
個体ロケットブースターや衛星フェアリング、燃焼の終わった第1段を、
次々に分離しつつ飛行。

そして、2度に分けた第2段エンジンの燃焼の後、
打ち上げから1時間47分15秒後に“はやぶさ2”を分離します。


多くの困難を乗り越えて、
小惑星“イトカワ”からサンプルを持ち帰った“はやぶさ”の後継機が、
“はやぶさ2”です。

先代の教訓から、先代よりもトラブルに強く、
そして、より多くの成果を持ち帰られるよう、
多くの改良が施されているんですねー

また、“はやぶさ”に搭載されていた小型ローバーのミネルヴァも、
その後継機のミネルヴァIIが2機搭載されています。

さらに、ドイツ航空宇宙センターが中心になり、
フランス国立宇宙研究センターとJAXAで共同開発された、
小型着陸機の“MASCOT(マスコット)”も搭載。

これらは“はやぶさ2”から放出され、
小惑星への着陸と探査に挑むことになります。

“はやぶさ2”が目指す小惑星“1999 JU3”は、
岩のようだった“イトカワ”とは異なり、炭素や水を含む小惑星です。

なので、“はやぶさ2”がサンプルを持ち帰ることで、
太陽系の起源と、その進化といった歴史や、
また生命がどのように誕生したかといった謎を、
解き明かすカギになることが期待されています。
2018年に小惑星“1999 JU3”に到着し探査を行う“はやぶさ2”(イメージ図)

“はやぶさ2”は現在、種子島宇宙センターに輸送され、
打ち上げに向けた準備が進められています。

打ち上げ後は、まず1年後に地球スイング・バイを実施して加速し、
2018年の6、7月頃に“1999 JU3”に到着。

そこで探査活動を行い、2019年11、12月頃に帰路に就くことになります。

そして地球に帰ってくるのが、
打ち上げから約6年後の2020年11、12月頃になるそうですよ。

打ち上げは今年の冬、小惑星探査機“はやぶさ2”が公開

2014年09月12日 | 小惑星探査 はやぶさ2
公開された小惑星探査機“はやぶさ2”の機体は、ほぼ完成した状態で、
この後打ち上げに向けて、鹿児島県の種子島宇宙センターへ輸送されることになります。


多くの困難を乗り越えて、
小惑星“イトカワ”からサンプルを持ち帰った、
“はやぶさ”の後継機が“はやぶさ2”になります。

先代の教訓から、搭載機器を増やしたり、イオン・エンジンや自律機能を改良するなどし、
トラブルを未然に防ぎ、確実な宇宙探査を実施するための対策が施されているんですねー

また、より多くのデータを送受信できる装置や、小惑星内部の石や砂を採取するため、
地表面をうがち人工のクレーターを作る装置を持つなど、新しい技術も多く盛り込まれています。


また、“はやぶさ2”が目指す小惑星“1999 JU3”は、
岩のようだったイトカワとは異なり、炭素や水を含む小惑星です。

なので、“はやぶさ2”がサンプルを持ち帰ることで、
太陽系の起源とその進化や、生命がどのように誕生したかといった、
謎を解き明かすカギになると期待されています。


今回公開されたのは、ほぼ完成した状態の“はやぶさ2”なのですが、
種子島宇宙センターに輸送される前に、いくつかの調整が行われるようです。

また、イオン・エンジンの燃料になるキセノン・ガスや、化学スラスターの推進剤などは、
種子島宇宙センターで充填されることになります。

さらに今回、“はやぶさ2”に搭載される小型の着陸機“MASCOT”の開発試験用モデルも公開されました。

すでに“はやぶさ2”内に収められている“MASCOT”は、
ドイツ航空宇宙センターが中心となり、フランス国立宇宙研究センターとJAXAで共同開発された機体です。

“MASCOT”は10キロほどの箱型の機体で、“はやぶさ2”が“1999 JU3”に到着後、
分離して小惑星の表面に着陸。
内蔵している重りを動かすことで、起き上がったり、ホップしたりして移動することができます。

カメラや熱センサー、磁力計、分光顕微鏡といった観測機器を搭載しているので、
“1999 JU3”の表面を直接観測することも可能なんですねー

現在“チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星”で探査を行っている、
彗星探査機“ロゼッタ”にも、“フィラエ”という小型着陸機が搭載されています。

“MASCOT”のチームには、
この“フィラエ”の開発に関わった人々が多く参加しています。
なので、この手のロボットに関して非常に高い技術を持っているんですねー

“はやぶさ2”の打ち上げ日時は、
まだ発表されていませんが、今年の冬頃になる予定です。

打ち上げの後は、まず約1年後に地球スイング・バイで加速して、
2018年の6、7月頃に“1999 JU3”に到着。
そこで探査を行って、2019年11、12月頃に帰路につきます。

そして地球への帰還は、今から6年後の2020年11、12月頃になるようですよ。

初公開 小惑星探査機“はやぶさ2”

2013年01月05日 | 小惑星探査 はやぶさ2
JAXAは2014~15年の打ち上げを目指し製作中の、小惑星探査機“はやぶさ2”を公開しました。

“はやぶさ2”は、世界で初めて小惑星イトカワのサンプルを採取した“はやぶさ”の後継機です。
生命の起源とされる、有機物を含む小惑星のサンプル採取を目指します。
これにより、太陽系の進化の解明にもつながる研究成果が、得られると期待されているんですねー

機体はNECが製造し、縦1.25メートル、横1メートル、奥行き1.6メートル、重さは約600キロ。
先代“はやぶさ”の相次ぐ故障を教訓に、エンジンが増強されているようです。
製作中なのですが、重心などを調べるために、一時的に組み立てられているんですねー

小惑星イトカワより有機物がある可能性が高い、“1999JU3”(直径約920メートル)を目指します。
今回は小惑星表面のほか、銅板を落としてクレーター作り、内部のサンプル採取も目指すことになります。
そして、2020年に地球へ帰還する計画なんですねー

開発費は打ち上げを含め約314億円。
うち今年度分は、他の実用衛星が優先された影響で、文部科学省の要求額(73億円)の半分以下の30億円にとどまりました。

なので、来年度の要求額114億円を予算化できないと、2014~15年の打ち上げは困難になることに…
軌道の条件が整う次の機会は2025年ころになるので、同様の計画があるアメリカに先行されるかもしれないんですねー

予算査定の公表は、今月の予定です。
財務省では、内閣府宇宙政策委員会による必要性の判断も参考にするようですよ。