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氷雪の門

2017年08月24日 10時53分01秒 | 道北
稚内市の最後の記事は「氷雪の門」です



ここに関してはまるで知識の無い状態で来ました、なんだか複雑な気分になる場所だった。
晴れて良かった、これでどんよりとした天気だったら複雑な気分はさらにこじれそう。



wiki「氷雪の門」より引用
氷雪の門(ひょうせつのもん)は、北海道稚内市の稚内公園内にあるかつて日本領土だった樺太で
亡くなった日本人のための慰霊碑である。
1963年8月に樺太島民慰霊碑(からふととうみんいれいひ)として本郷新の彫刻により、
地元の樺太関係者の手で建立された。 両側に高さ8mの門(望郷の門)があり、中央に2.4mの女性の像がある。
女性の像については、顔は戦争で受けた苦しみを、手のひらを見せているのは樺太も家族も失ったことを、
足はその悲しみや苦しさから早く立ち上がることを表しているとされている。
樺太で亡くなった全ての日本人が対象であり、第二次世界大戦終戦後のソ連軍の侵攻による
樺太内での戦争で亡くなった日本人だけを対象としているわけではない。





氷と雪の通り道でその門があるのかな~なんておちゃらけた気分で行って
なんとも言えない女性像を見てあれ?となり、さらにこれを読んでドスンと、
ああそういう場所なのかとここに来て初めて知りました。



意外にも観光客はどこよりも多く大型のバスも数台とまって売店はちょっとした賑わいに。
ソフトクリームもあったけどそろそろ帰らねばと時間も気になり始めたところなので
ここはスイスイ~っと見るにとどめます。



景色は抜群に素晴らしかったです。北防波堤ドームも見えます









戦前樺太(現サハリン)に住んで電話交換手として、
戦争は終わったはずなのに迫るソ連軍の存在を知りつつ寸前まで仕事をしていた9人の女性の慰霊碑。
こちらもまたwikipedia「九人の乙女の像を参考です。
この話はテレビドラマにもなったようです「霧の火 樺太・真岡郵便局に散った九人の乙女たち」HP
ロシアは怖いイメージがあるから媚びへつらう気持ちもちゃんとあるけど
稚内のことを知るならこういうことも知っておくべきだと思った。



気持ちはなんだか重いけど天気が良いことで救われます



あともう一つ、見ておきたいところがあるんです



樺太犬の功績を称えた「南極観測樺太犬記念碑・樺太犬供養塔」
関連として、稚内市青少年科学館「樺太犬タロ・ジロの一生」

そう、「南極物語」です。見たのは子供の頃ですが衝撃も衝撃で、
感動的な映画だったことは覚えてるのに大人になった今、もう一度観たいとは思えない犬好きにはたまらない内容です。
子供の頃はテレビでも何度か観たことがあるような気がして、それとも映画館で観たんだったか
もう忘れてしまったけど「あの犬はどうなったの?今の犬はどうなったの??」と母親や姉に聞いては
はっきりとした話を聞けないまま、いやな気持になる映画として記憶に残ってしまってる。



今なら別の感覚で観ることが出来るかなと、稚内市から帰ってきて思うようになりました。
でもきっと観ない、と思うんだけどどうだろう、
稚内市のブログを書き始めてからやけに気になっちゃって。
でもたぶんもう観ないと思うけどそういうことが現実にあったということは知るに値すると思う。



ここが日本の最北端なんだと痛感します。本来であればまだ先の地にこの記念碑はあったのかもしれない。
あ、違うか、初めての南極観測が1956年で樺太真岡へのソ連軍侵攻が1945年…よくわかんなくなってきたけど
最北端の地、いろいろたっぷり詰まってました。
観光地~♪なんておちゃらけた気分では受け入れられない内容がたくさん。



こういった内容も調べたらすぐに出てくるから良いような悪いような、
知らなくても良かったような知るべきだと思うような、戦争や災害はどちらかと言うと知りたくないけど
犠牲をともなって次に向かうとか、いずれにしてもしんどいことに変わりなしです。
稚内市最後の観光地がここかと、せめてある程度の知識があれば
順番をミスったかなと、なんだか複雑な気持ちで札幌に帰ります。

どよ~んと終わり気味ですが稚内市はまた行きたいと思ってます、利尻富士も見たい

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