みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

関根祥人さんのドキュメンタリー映画

2010年09月30日 | 雑感~ひとりごと
 28日、私は参ることはできませんでしたが、関根祥六先生の傘寿記念会が観世能楽堂で行われました。(おめでとうございます!)その繋がりでネット検索したら、関根祥人さんのドキュメンタリー映画の続編の情報をたまたま得ることができました。『能楽師 伝承』というタイトルで10月の東京国際映画祭で上映されるようです。
東京国際映画祭 『能楽師 伝承』

 祥人さんが亡くなってから3ヶ月が経ちましたが、まだ祥人さんの死というものが私は信じられません。この映画では稽古風景や『舎利』『松風』『道成寺』などの舞台の映像を記録しているとのこと。昨年の昨年の花祥会での『道成寺』鑑賞時、たまたま私の隣が監督さんたち撮影隊の方たちの席でした。あのときの『道成寺』が記録されているのでしょう。あの時は、まさかその翌年にこんなことになるなんて思わなかったけど・・・。その時からどういう形になるのかな?とちょっと気になっていたドキュメンタリー映画・・・。作品はいつか拝見したいと思っています。でも、見たら私はきっと泣いてしまうでしょう・・・・

 けれど、こういう形で祥人さんのことが記録されているというのは、とてもすごいことなのだろうなと思います。関係者でもない一ファンのブログですし、生意気かもしれませんが、一人でも多くの方に知っていただきたく、記事にしました。

みそじ

2010年09月27日 | 雑感~ひとりごと
 もうすぐ日付が変わってしまいますが、変わらないうちに記事にします!本日、30歳の誕生日を迎えました。

 といっても今日は普段と変わらず・・・いや・・・むしろ急に寒くなったりしたのもあってかお腹の調子がイマイチの誕生日でした・・・。しかも雨女の私らしい天気だし(笑)昨日は25日が誕生日の妹との真ん中バースデー。妹のリクエストもあって、自分でケーキを作り、祖母と母が散らし寿司を作ってくれて、そんなお家ディナーでお祝いしました。ケーキはもう食べちゃったので、画像はありません(笑)
 20代・・・あっという間でした・・・・。

 お肌は若く、中身は少しは大人に成長できるようにがんばります。

十五夜

2010年09月22日 | 雑感~ひとりごと
 今日は十五夜です。お天気が心配でしたが、こちらは時々雲に隠れるものの、綺麗なお月様が見えます!ということで、毎年恒例のお月見の飾りですが、ススキがないのです!!!今年はずっと暑くて(今日も暑かったけど)ススキの穂がまだ開かないので飾れないのです・・・



 ということで、萩とかこの前記事にしたハナトラノオなどが飾られています。あと忘れちゃいけないお団子と芋もね(笑)外に出てしばらく犬と一緒にお月見。
 それにしてもまだ暑いとはどういうことでしょうね・・・明日からは涼しくなるみたいですが・・・。来月中旬に着物を着なくてはいけないのだけど、その時も暑かったらどうしよう?と今から心配しています(笑)

『羽衣』 序之舞も破之舞も!

2010年09月19日 | お稽古
 今日は久しぶりのお稽古です。今日も『羽衣』をじっくりとみていただく。今回は途中に破之舞が入るパターンのお稽古です。サシからやると長くなるし、クセはもう何回もやっているので、序之舞に入るところからみていただきました。

 序之舞はやはり難しいけれど、中身よりもやはり序之舞に入るところが一番難しい・・・間も雰囲気も。音も掛け声も・・・。
 破之舞はそれ自体は短いのですが、その前後の繋ぎがつまずいてしまいました。破之舞は今日が初めてということですし、もう一度お稽古になります。

ハナトラノオとカイトラノオ

2010年09月18日 | 写真~風景・植物
 日中はまだまだ暑い日が続くけれど、それでも虫の声などに秋を感じるようになりましたね~。先日、家に咲いていたこの花の名前を知りました。最近咲き始めて可愛いな~と思ったのですが、名前を知らず・・・祖母に訊いてみたらハナトラノオという名前でした。なんでも花が咲いた状態が、虎の尾みたいだからということです。これだとまだ尾かどうかは微妙ですが、なるほどそんな感じもしますよね。

 さて、ウチにはもう一つ虎の尾(?)があります。↓のコレです(笑)



 タイトルに「?」と思った方もいらっしゃると思いますが、こちらがカイトラノオ(笑)です(笑)
 カイトラ=甲斐虎。虎毛が特徴的である甲斐犬の別名です。残念ながらうちの犬はあまり虎毛が強く出ていないのだけれど・・・。特徴は動きます。特に食べ物を見ると、激しく動きます。最近なんだか茶色く色が変化してきました。扱い方によっては、うなり声が聞こえてくるという大変危険なものです(笑)

 本当は・・・ハナトラノオと画像のような状態時のカイトラノオを一緒に収めたかったのですが・・・無理でした(笑)

『図書館戦争』

2010年09月15日 | 本・マンガ
有川浩/著

 私が有川さんの名前を初めて知ったのがこの『図書館戦争』。ずっと気になったいたのだけれど、文庫化待ちしようかなと思っていて・・・でも『レインツリーの国』の感想にも書きましたが、この巻末解説を読んでから、「図書館戦争」シリーズを以前よりも強く読みたいと思っていたところ、たまたま近所のブッ●オ●で見つけたので、早速古本を購入して読みました。

一、図書館は資料収集の自由を有する。
二、図書館は資料提供の自由を有する。
三、図書館は利用者の秘密を守る。
四、図書館はすべての検閲に反対する。
図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。


 この物語のアイディアとなった、有川さんのご主人が見つけたという上記の「図書館の自由に関する宣言」は私も何年か前に地元の図書館のロビーで見つけて、有川さん同様に「ずいぶん勇ましい内容だ(笑)」と思ったものです(笑)このアイディアにプラス自衛隊じゃないけどそんなテイストが加わった感じかなと。

 公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が成立・施行された現代。メディア良化委員会に狩られる本と言論の自由を守るために図書館は防衛組織である図書隊を結成する!という設定や題名からしてベタ甘描写はあるにしても、もうちょっと硬派なものを想像していたのですが(笑)、今まで読んだ有川作品の中で一番マンガちっく!と思ってしまいました(笑)(まあ、アニメ化やコミック化されていますしね。)
 ちょっとイラッとしてしまう部分もあるけどまっすぐな主人公の郁。郁が高校生の時、発売を待ちわびていた本を手に入れたのに不適切な描写があるからと狩られそうになったところを助けてくれた王子様を追いかけて図書隊に入り、女性ながら持ち前の身体能力を生かして防衛部に配属される。その王子様は実は・・というのが、ベタでしたが(笑)
 その狩られそうになった児童書がなぜ検閲対象になったかというと「こじきのおじいさん」という一文があったから。もちろん差別的にどうのという文章ではなく、何かを貶めるわけでもない優しい物語なのに・・・。実際には小説の中のようなこういう法律はないわけですが、人種差別を理由に長い間発売されなかった(最近また見かけるようになったかな?)某絵本のことを思い出したりしました。そしてそんな狩られた本たちを所蔵して、守るのが図書館というお話。そんなちょっとだけありえそうだけど、ありえないだろという設定ではあるものの、現実的にある問題に問いかけもしつつ楽しめる作品でしょうか。けど正直言ってこれよりも自衛隊もの方が好き(笑)でも続きは読んでいくつもりです。
 

 実は私、学生時代に図書館でバイトをしたことがあります。表側の業務ではなくて、書架整理ですけどね。分厚い専門書の持ち運び腕が鍛えられました!!!

夕焼けと富士

2010年09月13日 | 写真~富士山
 平日はいつもこういう時間に外にいることはあまりないのだけれど、今日はたまたまこんな夕焼けが見える時間帯に外にいました。今日も夕焼けが綺麗だな~と思っていたのだけど、富士山もセットに見えたら、これが格別に綺麗だったので、携帯カメラで撮ってみました。(いつもデジカメを持ち歩いているわけではないですしね^^;)

 富士山も夕焼けも見えると、いつも見慣れた景色がもっと素敵な景色に見えます。富士山は当たり前の景色ですが、それでも曇っていたり霞んでいない富士山を見るのは久しぶりです。そして、地元民ならではの贅沢な日常風景なのでしょうね。

生カステラ

2010年09月11日 | 美味しいもの
 知人におすそ分けしていただきました♪こんなものがあると生カステラという名前だけは知っていましたが、食べたのは初めて!!おすそわけしていただいたので、どこのお店のものかは分かりません(^^;。

 外側はしっとり、中がとろ~りとしていて、ちょっと不思議なんだけど、口の中に入れると、「あ、カステラの味がするかも~」という感じの一品です。今度、見つけたら買ってしまうかもしれません(笑)それにしても最近「生」がつくお菓子が増えましたね。キャラメルに始まりドーナッツまで・・・。生ドーナッツはどんな感じなのかな?

トイレの神様のお札

2010年09月10日 | 雑感~ひとりごと
 植村花菜さんの「トイレの神様」という歌が以前から話題ですね。泣けると話題ですが、私もしっかり(?)泣きました

 「トイレにはそれはそれはきれいな女神様がいるんやで~」と歌詞にありますが・・・
 
 私は、その歌を聴くたびに、上の画像のお札が頭に浮かびます。

 伊豆に、トイレの神様が祀られているお寺があります。下の世話にならないようなご利益があるそうです。私は参拝したことはないですが、伊豆周辺地域は結構このお札がお手洗いに貼ってあるお宅も多いんじゃないかな?(植村花菜さんはCD発売前に参拝されたようですね!)子供の時はこのお札が貼ってある親戚の家のトイレに入るとちょっと怖くなった思い出があります。今は家のトイレにもありますけどね。ということで、ずっとネタにしようと思っていたネタを記事にしました。

『使命と魂のリミット』

2010年09月09日 | 本・マンガ
東野圭吾/著

 久しぶりに読む東野作品。積ん読本も何冊かあるのですが、医療ものは結構好きなので、まずはこちらを。

 自分の父親が亡くなった理由を求めて医師になった夕紀。父親を執刀した研修先の医師と母親との関係を疑念を抱く。もしかしたら父親を医療ミスによって殺したかもしれないという執刀医と母親との関係。そこに「医療ミスを公開しろ」という脅迫文が届く。
 さらにドロドロした関係が発覚するのですけど、読んでいる私も夕紀同様「もしかして?!」なんて思ってしまいます。同時進行する脅迫の件も面白かった。犯人がなぜそんな行動に出るのか?自分がその立場だったらどうするだろう?タイトルになっていて、夕紀の父親がよく言ったという「使命」という言葉を考えながら読んでいました。
 
 ただ、面白かったには面白かったし、ラストもすっきりなのですが、肝心の知りたいことに対して、少し物足りなさも感じたりもしました。すっきりすぎて物足りなかったのかもしれませんが・・・。ということで、もう一ひねりほしかったけど、後半は一気に読んでしまいました。

ついに!!

2010年09月06日 | 雑感~ひとりごと
 最近全国ニュースでも話題になった噛み付きサルがついに自宅周辺にも出没して被害者も出てしまった。噛み付きサルは何匹かいるらしいですが、なんとそのうちの1匹が我が家にも来たのです。幸い犬がいたのと役所の職員さんが追跡中で、サルは逃走最中だったために我が家では被害はなかったのですが、犬が吠えていて、何かと思ったら「こっちにサルがいるぞ~」の声がして、サルと網を持った人が来て・・・焦りましたよ~。
 前にもサルは近所で見かけたことはあったので、出てもおかしくはないし、まだ食べ物だけ持ってくなら分かるけれど、そういうことはしないらしく(しているかもしれませんけど)いきなり後ろから・・っていうのも怖いですね。犬と一緒にいるときはまだちょっと安心ですが、気をつけないといけませんね。住宅地だけでなく車の通りも激しいような国道にも出没しているとのこと・・・。素直に山に帰ってくれればいいのですけど・・・。

『日本人でも知らない!?  外国人の大疑問』

2010年09月06日 | 本・マンガ
高橋陽子/著

 『日本人の知らない日本語』1巻2巻も人気で、ドラマも放送されているくらいですけど、本屋さんに行ったら、『日本人の知らない日本語』の隣にこの本が平積みされているのを見つけました。似た感じだな~と正直思いましたけど、英語教材だけでなく外国人向けの日本語教材や日本語教育の教材や雑誌もたくさん出しているアルク出版から出ているので、面白いだろうと思い買ってしまいました(笑)外国人留学生の疑問に思ったことや、それぞれの母国の習慣などを紹介するコミック部分も面白いですが、予想通り資料的コラムも数は少ないけれど充実しています。
 
 「茶道体験」では、着物の着方で左前になると死んだ人の着方になる・・・というのは、日本人でも稀にやってしまうことですが・・(かなり着慣れている人が人に着せるときに間違えてしまったこともあったことも。着せるのも難しいし、自分は着慣れているけど着させるのは慣れていない人はそうなっちゃうかもと思います。)私自身は経験ないけれど、間違えてしまった外国の子がいて、「男女」で着方が逆になると思っていたとか。確かに洋服はそうですもんね。
 あと、畳のへりを踏まないだけでなくて(これも床下に隠れている人が下から刀を刺してくるかもしれないからとか)、左で越える。袴も左足から履くなど動作は左からというのもありますよね。右からするときもあるけれど、それは一生に一度あるかないか。その時とは切腹の時と。だから右から・・をしないって覚えていました。左足からというのは少しお茶をかじったときと、能を習うようになってから意識し始めたことなので、作法としては頭に入っているのですが、なぜ左からというのは「みゆみゆの大疑問」なのです。

(訂正)右からという場合もあり、すべてが左からというわけではないそうです。場合によっても違うでしょうからそういうのも調べないといけませんね・・・。

『レインツリーの国 World of delight』

2010年09月05日 | 本・マンガ
有川浩/著

 読みやすかったのだけど、感想が書きにくい・・・。今まで読んだ有川作品のようにキュンとなるのは確かだけど、もどかしさ、重たさの方が大きかったかもしれない。
 「忘れられない一冊」がきっかけで、ネットから発展した聴覚障害の女性と健聴者の男性。う~ん二人とも良い人なんだけど、なんだか二人に「お~い」と何度も思ってしまったり・・・。そこでいなくなるか?そんな言葉をかける?私だって不器用だからいえたことじゃないけど、聴覚障害があるとかない以前にそんなに卑屈になる必要もないんじゃない?と考える時点で私が健聴者であるからそう思うのかもしれない。けれど伸も伸で、一生懸命だけど、ちょっと残念的なことも感じられなくもないけれど、正直な反応だと思う。理解しようとして、導いてあげようとする、そのまっすぐさが良いです。少しずつ変わっていくひとみと伸が幸せになっていくのかな・・・?というラストでした。
 でも障害があろうとなかろうと、お互いを理解しようとすることって、人間関係を築く上で大切なこと・・・。そんなことを思いました。


 自分にも小学校~高校時代の習い事での同い年の仲間で難聴の友達がいました。学校は違ったので詳細は分からないけれど、学校ではそれが原因で結構ひどいいじめに遭っていたこともあったようです。もちろんそんなことをする人も一部だし、「かばってくれる人たちがいるから助かる」と言っていたけど、障害以外のことで、苦労したことも多いと思う。当時の自分は、子供心に少し気を遣ったりフォローすることはあったけれど、別に同情とかそういうのではなくフツーに皆でわいわいやっていたかな。そんなことを思い出しました。あと本編もそうだけど、むしろあとがきと解説は必読。これを読むと深い問題だな・・・と思ってしまいます。特にメディアと差別問題。見ていないけれどアニメ化に対してそんな問題があったとは知りませんでした。そしてその解説を読んでますます興味を持った『図書館戦争』シリーズはまだ文庫化されていないけれど、読んでみたいです。

『阪急電車』

2010年09月03日 | 本・マンガ
有川浩/著

 平積みされているハードカバー版の表紙の電車がかわいいと思ったのが第一印象。それからずっと気になっていた一冊。この夏、有川作品を一気読みしている私は、文庫化されている自衛隊モノを読み終えたので、これを読みました。少しずつ読むつもりが、なぜか徹夜(笑)で一気読みしてしまったのです。自衛隊モノも自分のツボではあるけれど、この『阪急電車』はそれ以上に自分のツボでした!!てっきり短編集かな?と最初は思ってしまったくらい、それぞれのエピソードは短いけれど、どのエピソードもみんな繋がっています。同じ電車に乗っている人と人の繋がりも電車のよう。それぞれのエピソードがかなりほっこり温かいのです。有川さんらしいベタ甘恋愛も素敵だったけど、恋愛じゃないエピソード(女子高生、電車の中でおじいちゃんに叱られる。おばさん、PTAママ同士のイヤな人付き合いからの脱却など。)もかなり素敵でした。

 そして、これ抜きにしても絶対に自分好みの一冊なのだけど、54ページ目を読み始めて私の目に飛び込んできた「甲斐犬」の文字に「!!!!!!!」となりました。有川さん、ますます私のツボですよ!飼い主としては、ああいう事態はあってはいけないことだけど、甲斐犬の性質上あってもおかしくないエピソード(笑)きっと有川さんは飼育経験か被害に遭った経験があるのだろうと想像してしまいましたよ。(ちなみにうちの紅は玄関先にはいないし、噛み癖もないけど)甲斐犬を知らない人よりは、ニンマリしてしまうだろうな。
 その甲斐犬をかつて飼っていた時江おばあちゃんは素敵すぎます。白いドレスのOLやDV彼氏を持つ女の子に影響を与えた一言も素敵だし、オバサンとの喧嘩もかっこいいのですが、孫と犬のエピソードが素敵でした。犬に関しては、今の犬を通じて昔飼っていた甲斐犬と亡きご主人への想いが伝わってきて・・・。「甲斐犬だけは飼わないから安心してね」と言っても、嫌いなら同じ名前つけないもん。

 またまた素敵な一冊に出会ってしまった。きっとすぐに読み返してしまいたくなる・・・そんな一冊です。人にも薦めたくなる一冊ですが、この本の舞台となっている阪急今津線を使う人はきっともっと楽しめるんだろうなぁと思います。あ、もちろん甲斐犬飼いさんも(笑)そして、どの電車や駅にもいろいろなドラマがあるのでしょうけれど、阪急今津線に乗ってみたくなりました。時江おばあちゃんに会えるかな(笑)

『塩の街』

2010年09月01日 | 本・マンガ
有川浩/著

 「自衛隊三部作」のうちの一作でもあるけれど、有川さんのデビュー作でもある『塩の街』を読みました。『海の底』『空の中』に比べて、デビュー作というのもあるかもしれませんけれど、良くも悪くもライトノベルだな~というのが感想。ということで、すぐに読み終えてしまいました。甘さは三作の中でも一番でしょうか。主人公年齢設定も『海の底』と対して変わらないけれど、『海の底』以上に甘いし、ある意味少女漫画チック。あと、てっきりこちらは陸自のお話かと思ったのですが・・・主人公の秋庭さんは空自のパイロットじゃないですか~。男性であれ女性であれ、ツンデレパイロットという設定がお好きそうですね。ネタばれになっちゃうのであまり書けないけれど、クライマックスに彼が乗る戦闘機は自衛隊機ではなく米軍機。厚木基地にて米軍機を奪取(?)する様子なんかはもっと面白くなりそうなんだけどな~。ちょっとあっさりしていると思ってしまいました。
 (どうやら最初に出版されたラノベの文庫バージョンではちゃんと名前がある米兵が出てきたり、秋庭が結晶を爆破するシーンがあったようです・・。)

 他の自衛隊物と比べると少し物足りなさを感じましたが、有川作品の原点を感じた作品でもありました。ラストはベタ甘ですけど、最後の一行が好きです。