前回の2002年12月帝劇以来の観劇となりました。
今回は中川君での観劇。3年前の井上君ヴァージョンの観劇記は
こちらからどうぞ。
今回もVISA貸切でマチネ公演を観劇。一階T列下手側ブロックでの観劇となりました。
全体的な感想から述べますと、初めて見た3年前より感動した!ということです。主役が違う、とか、初演から月日が経って舞台も良くなっているというのも
あるかもしれません。自分の感じ方も変わっているのかな?と思ったり・・・。初演の時は、まだ学生だったしね。(授業がない平日に見に行ったし。)そして、何よりもCDはいつも山口さんの部分しか聞かないので(おいおい・・)全体的な舞台の感じを忘れていた・・・というのもあった(笑)
井上君もよくなっているということですけど、中川君のがこの役にはしっくりくるかも。ちょっと破天荒な天才という感じがぴったりなんですね。しかも「ははっ」って笑い方が映画のアマデウスと被る(笑)シャウトもすごい良い!!!ロック調な歌い方だから、合うのかな?!
アマデの愛子ちゃんは、冷たい視線が怖かった!!!!!1幕最後、ヴォルフの腕に羽根を刺して作曲し続けたりするのはぞぞっとする。
そして、わたくし一番のお目当て
山口大司教様ですけれども、
初演よりもパワーアップしておられましたね
『何処だ、モーツァルト!』の登場シーンから存在感発揮!!!お客さんのオペラグラスが一斉に上がるのが面白い(自分もその一人ですが。)歌い方も、だいぶ変わっていて、「ワインを“チェッーーーク”する!!」とか。かなーりノリノリでしたね!!!私の心臓もドキドキでした
(そしてニヤけていた・笑)
もうね、あの金糸の刺繍の衣装、大きい十字架、ごつい指輪たち、そして、
華麗なマントさばきがなんて似合うんだろう!!!
さて、問題の馬車&ご不浄シーンですが、初演よりも激しくなっています(笑)馬車に体を揺られながらも、美声で歌っているのはさすが。
そして、腹痛シーンですが、前よりもヒートアップしていますよ!!あんなに髪が乱れていたかな?!とにかくすごい!!!その後、馬車の中で顎に指をさして、企む顔も駄々っ子みたいで可愛かった(笑)内股でピコピコ可笑しいし、衝立から顔を出すのも凄いし、音消しの水もツボ。再び馬車に乗る猊下の御髪を整えるアル伯爵もかなりツボでした(笑)あと、女を侍らせている猊下は色っぽかったですね(笑)
そして、2幕の見せ場『神よ、何故許される』は凄かった!!!こちらも、初演よりもノリノリだったような・・・・。市村パパが去った後に再び歌い出すところは、肘をいつものよにカクカクさせ、元気よく、リズムを刻みながら歌っている姿に、不覚にも笑いをこらえてました。
(といっても、喜んでいますので、私・・・・^^;。)
でも、やっぱりね、その圧倒的な歌唱力、存在感には心を奪われます。悪夢の大きい仮面も、妙に似合っていました。
市村パパは終始、眉間に皺を寄せている威厳のあるお父さん。息子に真っ当な人生を歩んで欲しいという親心が伝わってきます。そりゃ、借金こさえてしまっては、心配するよな、、、と思うわけで。相変わらず「ファントムですか?お父さん!」ですし(笑)なんかね、胃を患ってそうなお父さんでした。
木村コンスタンツェは頑張ってました。可愛いし、台詞部分は良かった。歌は、声量がもっとあれば、もっと良くなるのでは?と思いました。
高橋由美子ナンネールは相変わらず絶品!可愛い!上手い!
弟思いっていうか家族思いで、弟と父の狭間で悩んでいる感じです。
どちらの気持ちも分かるけれど、、、と、でも弟の成功を願うというようなお姉さん。
吉野シカネーダーは最高!!華麗なダンスに、ステップ!コミカルかつ、美しくみたいな(笑)
男爵夫人は香寿たつきさん。前に観た方は失礼ですが歌が・・・だったので(汗)歌がとても綺麗で素敵でした!!所々、ベルばらを思い出したり(笑)(BSで観たたーたんさんのアンドレ好きなもんで・・・・^^;)
カーテンコールは通常が3回かな?山口さんへの拍手が異常に大きいです(笑)幕が下がる時、下の方でちっちゃく手を振っていた。そして、貸切公演ということもあり、中川君と木村さん二人のご挨拶も。中川君は家の前にあるし、妻役の木村さんが宣伝もしているので「三井住友銀行」に口座を作ります!と。その後、再び、中川君、木村さん、愛子ちゃんが登場!!!
3人が投げKISSをしてくれました!!
と、なんだか、山口祐一郎観察記になってしまいました(笑)出番は少ないけど、コミカルかつ偉大なパワーを感じるなら大司教様です。さあ、来月はトート閣下にお会いできるのが楽しみですわ!!
画像はパンフです。裏表紙のデザインが、 大人の事情の匂いが感じられます(笑)