みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

三津五郎さん

2015年02月23日 | 雑感~芝居関連
今日、坂東三津五郎さんの訃報が…

すい臓がんという病気は医学に詳しくなくても、見つかった(気が付いた)時にはもう遅いなんて言われているし、知人もすい臓がんで亡くなった方もいるので、難しいだろうなとは思っていましたが…それでも、病気後もドラマに出ていたりしましたし、もしかしたら…と思っていまいsたが…まだ59歳。普通でも若いのに。伝統芸能の世界ではまだまだこれから…。

同い年の盟友勘三郎さんが亡くなり、中堅世代(歌舞伎的に)で次世代にきっちりと伝統を伝える役者陣の柱は三津五郎さんだよな~と思っていたのですが…。

最近こそ歌舞伎に限らずお芝居を見ることは全然していませんが・・・歌舞伎感想記事を読み返してみると、三津五郎さんの舞台は結構拝見していたなと感じました。ドラマでもお芝居はときにコミカルな役どころもされましたが、芝居でも踊りでもやはりキッチリされていて。

三津五郎さんが亡くなることは、もう三津五郎さんの芸を見ることができなくなると同時に、歌舞伎界でも大きな損失ではないでしょうか?

巳之助君・・・がんばってほしいです。

ご冥福をお祈り申し上げます。

茂山千作さんの訃報 

2013年05月24日 | 雑感~芝居関連
 ご存知の方も多いと思いますが、狂言師の茂山千作さんが、昨日亡くなられました。ここ数年、具合がかなり悪いというようなことを伺っていましたので・・・この日が来てしまったか・・という思いですが、ご自宅で亡くなられたということですので、きっと芸風同様に笑顔で天国へ旅立たれたことと思います・・・。93歳は大往生ですが、もっと長生きされてほしい!舞台に立てられなくても、どこかで「いてほしい」と思っていました。残念には違いないですが・・・でも・・・私は晩年のお姿しか実際に見ていませんが、千作さんの舞台を拝見できたことは、とても幸せなことだと思いました。

 存在そのものが狂言と世間では言われていましたが、まさにそのとおり。出てくるだけで、舞台が明るくなって、出てくるだけで、なんか笑える。ほかの茂山家の方たちの狂言や、別流派ですが万作・萬斎親子の狂言も面白いし、もちろん好きなんですが・・・もうね、千作さん以上に素敵な狂言は見られないんじゃないかな・・と思います。だって、いるだけでおかしいですから(←褒めてます)

 ご冥福をお祈り申し上げます。そして、あの笑い声は、永遠に忘れません!ありがとうございました!

菊之助さん、ご婚約!!

2013年02月15日 | 雑感~芝居関連
 訃報続きだった歌舞伎界に明るいニュースが飛び込んできました。菊之助さんが結婚と!!菊之助さんは、どんな人と結婚するのかな?と以前よりずっと思っていたのですが、お相手は吉右衛門さんの四女である瓔子さんとのことで、さらにビックリ!この、とてもおめでたい縁組に、一歌舞伎ファンとしてとてもうれしいです!!

 婚約会見の様子を見ましたが、なんかほのぼのしていて・・・プロポーズの言葉を聞かれたときに見つめあったりしているのが、とても可愛いし、瓔子さんが話しているときに温かく見守っている菊ちゃんの表情が素敵で、見ているこちらまでニコニコしてしまいます
 そして、二人ともお父様は人間国宝というすごいカップルですよね。歌舞伎をよくご覧にならない方は「お堅い方か?」と思うかもしれませんが・・・・ユーモア心溢れる菊五郎さんのことですから(笑)期待を裏切らない会見でしたね(笑)「(音羽屋に嫁にくるにあたり)何もいらないよ、パンツ一丁でいいから」って!!(笑)(もちろん、大歓迎!という意味というのは分かります・笑)そんな菊五郎さんも、吉右衛門さんもお二人ともうれしそうで、こんなに見ていて楽しい芸能人の婚約会見は初めてです!!そして、純子ママが瓔子さんのことを以前からとても気に入っているのかな?とも思えますよね。

 跡取りを・・・なんてプレッシャーもあるとは思いますが(もちろんファンとしても、それはちょっと楽しみでもありますが)、それよりも・・・こんな会見みたいにお二人が、そしてご両家にとって笑顔溢れる家庭を築いていってほしいですね!
 今月末に挙式、9月に披露宴とのこと。こちらも他人事ながら楽しみです(笑)

團十郎さんの訃報

2013年02月04日 | 雑感~芝居関連
 昨夜(3日)、團十郎さんが肺炎のために亡くなられました。

 先日は体調不良のため休演のニュースも入っていましたし、白血病という大きな病気も患って何度も休演・治療に専念されても復活されていましたし、今回の休演もきっと新しい歌舞伎座のこけら落としのために休まれている・・と思っていたので、訃報は驚きました。

 正直なところ、声は好みではないし、決して器用なタイプというわけではない役者さんでしたし、特別な贔屓というわけではないですが・・・おおらかな芸風と人柄の良さがにじみ出ている舞台は好きでしたし、團十郎さんの存在というものは歌舞伎界にとっては大きいので、突然の訃報は、残念でなりません。

 特別贔屓というわけではありませんでしたから、数多くの舞台を見ているというわけではありませんが、それでもいろいろ拝見しました。「勧進帳」「毛抜」などの歌舞伎十八番なども印象的でしたが、私が一番よかったな~(かっこよかったな~)という團十郎さんは「三人吉三」の和尚吉三ですね。また、俳優祭ではお茶目な一面もうかがい知ることができましたし、気さくにお写真を一緒に撮っていただいたことも思い出です。

 そして、海老蔵のことも心配です。いろんな意味で(汗)もうすぐ生まれるお子さんは男の子らしいし、ここは、お父さんのためにも自身のためにも、何よりも歌舞伎のためにも、事件のことをみんなが忘れるくらいしっかりやってほしいものです。

 それにしても、歌舞伎座工事中に何人の歌舞伎役者の方たちが亡くなられたのでしょう。富十郎さん、芝翫さん、雀右衛門さんたちはご年齢のこともありますが、まだまだ役者としてこれから活躍されるような年齢の勘三郎さんに続いて團十郎さんまでなんて・・・寂しすぎます。

 ご冥福をお祈りします。

山口さん降板・・・

2013年01月10日 | 雑感~芝居関連
 検索サイトの急上昇検索ワードに「山口祐一郎」とあったので、何だろう?と思って調べると、残念なお知らせをネット上で見つけました。映画版『レ・ミゼラブル』が好評のなか、4月からの帝劇で上演される『レ・ミゼラブル』の舞台も話題になっているのでしょうが・・・公式HPのお知らせによると・・・

 ジャン・バルジャン役の山口祐一郎さんが体調不良のために降板されるというニュースが流れました。映画以来、山口バルジャンのCDを聴いている

 山口さんといえば、なんとなく健康優良児(?)っぽいイメージがありますが・・・ご本人のメッセージによると“喉の調子”とも書いてあります・・・。4月からの舞台を降板することを、今の時期に決断されたということは、だいぶ悪いのかな?なんて変な想像もしてしまいます・・・

 若く見えるけど、実は私の親とそんなに変わりません。なので、ここは、ゆっくりゆ~~~っくりと静養していただいて、また元気いっぱいな祐一郎さんを拝見したいですね!

勘三郎さんの思い出

2012年12月06日 | 雑感~芝居関連
  勘三郎さんの訃報があってすぐ記事を書きましたが、改めて勘三郎さんの思い出を綴りたいと思います。

 昨日の朝の訃報は、本当にショックでした。午前中は空いていてので、ちょっと出かけようかと思っていたのですが(出かけなくても困らない程度のものですが)完全に頭から離れてしまうくらいショックでした。ワイドショーなどを涙を流しながら見たことなんて初めて。勘三郎さんが好きな祖母も残念がっていて・・・母とも妹とも歌舞伎を見に行った時は(そんなに回数はないのに)必ずといっていいほど彼が舞台にいたなぁ・・・

 特別な贔屓というわけではありませんし、中村屋さんメインの舞台はそんなに見ていませんし(見ているには見ていますが)最近は舞台をあまり見ていないので・・・最後に拝見したのが2年前・・・それでもたくさんの舞台を拝見し、楽しませていただきました。私が歌舞伎に興味を持ったきっかけの役者さんは玉三郎さんであり仁左衛門さんですが、もちろん共演も多い勘三郎さん(当時勘九郎)も歌舞伎って面白いと思わせてくれた人の一人です。粋で、茶目っ気があって、踊りも上手で・・・江戸の芝居小屋を再現した平成中村座での新しい試みを始めて・・・伝統を守ることはもちろん大事にされていたのでしょうが、本来歌舞伎の持つ新しいものをつくるといったことをなさっていた方だなと思います。

 新作歌舞伎も見たことはありますが、どちらかというと、きっちりと踊っていた古典舞踊や、人情ものの世話物のほうが好きでした。正直に書くと(というか、書いていましたが)過剰なウケ狙いは苦手でしたが、それもファンのことを思って楽しませてくれているからこそ(自分も楽しんでいた?)というのは心から伝わってきました。

 追いかけていたわけではないですが、それでもたくさんの舞台の思い出が甦ります。その中でも私が好きだった、印象に残った勘三郎さんのお役(舞台)を挙げていこうと思います。

 『沼津』の平作おじいちゃん・・・客席を歩く演出があるときは、ちょうど目の前を歩いてくれたなぁ。当時はまだ40代半ばだったと思いますが、歯が欠けたおじいちゃんの役が可愛くて、人情味があって、最後は泣かせてもらいました。

 『末摘花』の末摘花。光源氏が玉三郎さん、末摘花はいわゆる醜女(私のPCはフェミニストなのか「しこめ」が変換できない^^;)すごいメイクでしたが・・・憎めない可愛さがあって、よかった。思わず舞台写真を買ってしまいましたもの。

 『鏡獅子』や『連獅子』などの獅子のもの。『鏡獅子』は前シテが弥生で女性で、一人で踊りますし、『連獅子』は親子で・・・なので、ちょっと違いますが、私の中で獅子ものの踊りといえば、中村屋でした。『鏡獅子』は弥生が可愛くて・・でもその後の獅子の踊りがとても凄くて大感激。『連獅子』は、勘九郎(当時勘太郎)、七之助の親子3人での連獅子でしたが、これも凄くて大感激してしまいました。

 『籠釣瓶花街酔醒』は2度見ました。そのどちらも玉三郎さんの八ツ橋、仁左衛門さんの栄之丞で。これは、もうラストのあの殺しをした後の表情の目が忘れられません・・・。ギラリと光る目と表情に息を呑みました。舞台でしか味わえない感覚でしょうか・・・。

 これ以上挙げたらキリがないし、思い出は尽きませんが・・・平成中村座でも舞台を見ることができたし、俳優祭では勘三郎さんと握手して、少しだけお声をかけさせていただきました。祖母が勘三郎さんが好きなので「祖母が、勘三郎さんのお芝居が大好きなので、また一緒に見に行きたいです」と話しかけると「うん、ありがとうね~、またね~」なんて気さくに仰ってくださる方でした。結局、祖母も自分の息子(叔父)の看病、自分の手術のこともあり東京まで観劇なんていうことはなかなかできなくなり、中村座なんかはちょっと辛いので(座席的に)新しい歌舞伎座ができたら、歌舞伎座までなら東京駅からタクシー乗せればいいし、楽に観劇できるかな・・・なんて考えていたのですが、それもできなくなりました。まさか、勘三郎さんのほうが先に逝ってしまうとは・・・。

 勘九郎くんの襲名口上も立派でした。最後に・・「父を忘れないでください」と仰っていたけれど・・・忘れないよ・・・ではないのです・・・忘れられないよ、すごかったから!!!

 勘三郎さんは私の親と年齢は大して変わらないし、勘九郎くんと私はひとつ違い・・・そんなことも考えると、親が亡くなったという辛さだけでなく、家を受け継ぐことに対するプレッシャーというものも相当なものだと思います。けれど、昨日の口上を見て、七之助くんと兄弟で力をあわせてがんばってくれると確信しました。

 でも・・・まだまだ私の中で“勘九郎”という名前はお父さんのほう。新しい、お父さんを超えるような勘九郎になってね!!同年代として応援しています!!!!

 そして・・・決まり文句の「ご冥福を・・・」なんていう言葉はまだ言いたくない。戻ってきてよ!というのが本音です。せめて孫のなおや君と親子3代で舞台を・・・新しい歌舞伎座に・・・なんていうことが叶った後だとしても、早いと思いますが・・・せめて・・・と思ってしまいます。

 本当に良い役者、そしてイイ男でした!・・・けど、やっぱりまだご冥福を・・・なんて言えない。

勘三郎さん・・・

2012年12月05日 | 雑感~芝居関連
 亡くなられたなんて信じられない。パワフルな舞台姿しか知らないから、病気を克服してまた舞台に戻ってきてくれる・・・と思っていた・・・なのに・・・亡くなられたという報道は信じられない・・・

 最近こそあまり舞台は見に行けなくなりましたが・・・それでも・・・たくさんの舞台を拝見して(いちいち数えられないくらい)楽しませていただきました。特別贔屓ではなかったですが・・思い出は尽きません。まだご冥福を・・・なんて言いたくないです。勘三郎さんの思い出はまた改めて書きますが・・・本当にショックです。

染五郎さん退院!!

2012年09月20日 | 雑感~芝居関連
 先月末、舞台のセリに転落して大ケガをしてしまった染五郎さんが退院されたそうです!!

 その時は記事にはしなかったし、はっきり分かってから記事にしようと思っていました。頭を打ったという話でしたので、命は助かったとしても、後遺症とか残るのではないかと心配していましたが、その心配もないようですし、退院のニュースは本当よかったです!!

 とはいえ、最低でも年内いっぱいは、必要ならばもっと時間がかかってもかまわないので、ゆっくり休んで、焦らずリハビリしてほしいですね。まだまだ若いんですし、この道は一生のもの!!焦らず、きっちりと元気になってほしいです!!
 
 そして、また元気なお姿を舞台で拝見したいものです!まずは退院おめでとうございます!


市川染五郎オフィシャルブログ そめいろ

玉三郎さん、人間国宝に!!

2012年07月20日 | 雑感~芝居関連
 今日のニュースを見ていたら、玉三郎さん、人間国宝にという文字を発見!!!

 おおお!!と久しぶりにニュースを見て狂喜乱舞(?)してしまいました(笑)人間国宝、すなわちというか正式には重要無形文化財保持者各個認定にということですね。

 歌舞伎美人にさっそく認定にあたっての玉三郎さんのコメントが掲載されていましたので、リンクを貼っておきます。後進の指導と歌舞伎の将来のためにお引き受けになったという玉三郎さんのコメントに拍手!!最近の舞台は拝見していませんが、いつ見ても、性別や年齢というものが分からなくなる美しさ、そして存在感に圧倒されます。これからも玉三郎さんのますますのご活躍をお祈り申し上げます。

 おめでとうございます!!!

映画の中の能

2012年03月30日 | 雑感~芝居関連
 戦国時代や江戸時代が舞台の時代劇(大河ドラマ)や映画では、演能シーンがあることがあります。最近ですと、『必死剣鳥刺し』の冒頭に演能シーンがありました。たとえその演能シーンが、ほんの少しだとしても、やはりお能が好きな人間にとっては、ちょっとうれしいシーンでもあり、気になるところでもあります。

 さて、なぜこんな記事を書いているかといいますと、弟が先日、溝口健二監督の『元禄忠臣蔵』のDVDを借りてきたからです。私はちら見でしか見ていませんでしたので全部真剣に見ていませんでしたが(苦笑)、なかなか面白かったですし、こちらにも演能シーンはありました。歌舞伎でもおなじみの真山青果の戯曲です。私は通しでは見ていませんが、単体の上演でしたら歌舞伎で見たことがあります。いかにも歌舞伎の様式美満載の『仮名手本忠臣蔵』とは違って、台詞劇の要素が強いドラマという印象があります。
 
 映画後編の最初のエピソードは、「御浜御殿綱豊卿」です。このお話しは、歌舞伎でも見ています。(仁左衛門さんの綱豊)、最後の場面は、助右衛門が吉良を打とうとしていることを察した綱豊が吉良と入れ替わり、能『望月』を演じようと舞台に向かうシーンです。まあ、ここでも色々なやりとりがあるのですが、最後には舞台に向かっていく・・・ところで幕でしたので、「能」の印象はないのですが、映画はその後の演能シーンもありました。歌舞伎では『望月』の後シテの格好ですが、映画は『船弁慶』の後でした。「御浜御殿」の綱豊卿の宣伝や舞台写真では必ずといっていいほど『望月』の後シテに扮している写真が使われているので、それが刷り込まれている私にとっては、意外でしたが、調べてみると、原作も『船弁慶』を演じるという設定らしいです。今までずっと「仇討ち」ということにかけて『望月』なのかな?と思っていましたが、はて『船弁慶』は・・・?!義経と弁慶の主従関係ということでしょうか・・?後半はどうしても知盛のかっこよさばかりに目がいってしまうのですけれど(笑)まあ、そういう違いも気になるし、調べたら面白いとは思います。
 
 能考証は初世金剛巌とクレジットされていました。映画の中で舞っているのもこの方でしょうか?冒頭シーンでは『猩々』が演じられていましたし、思ったよりもお能シーンが多かったですので、ついつい見入ってしまいました。

中村雀右衛門さんの訃報

2012年02月23日 | 雑感~芝居関連
 中村雀右衛門さんが、本日23日午後3時55分、肺炎のために亡くなられました。享年91歳。

 91歳ですので、長生きには長生きでいらっしゃいますが・・・新しい歌舞伎座は見ていただきたかったですね・・・。(それを言ったらキリがないのですが・・・)最近全然舞台を見に行けないとはいえ、最後に拝見したのは3年前の俳優祭。そのときも、かなり心配してしまう状態でしたが・・・。印象に残っているお役は、雪姫でしょうか・・・。歌舞伎を見始めてすぐに見た舞台でしたので、既に80歳過ぎでいらしたはずですが、年齢を感じさせなくて・・・。年齢を感じさせないのは、ご子息の芝雀さんも同じですがね。ジャッキーという愛称(公式)も印象的でした。

 富十郎さん、芝翫さんたちに続き・・・・実際に舞台で拝見した役者さんたちが亡くなってしまうのはとても寂しいですね。
 

 雀右衛門さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

中村芝翫さんの訃報

2011年10月10日 | 雑感~芝居関連
 中村芝翫さんが今日(10日)未明、肝不全のために亡くなられました。

 最近は観劇から遠ざかっていますが、芝翫さんは数え切れないくらいのお役を拝見した役者さんです。体調不良で舞台をお休みされていましたが、まさか・・・という訃報に信じられない思いでいっぱいです。

 覚寿、戸無瀬など舞台を引き締めるの重厚な役など、いろいろと印象に残っているお役はありますけれども、6年ほど前に見た、『野崎村』のお光が一番印象に残っています。当時70代後半でいらっしゃったのに・・・可愛らしい恋する女の子を演じていたのには、年齢を超えた芸の力を感じましたし、本当に心を揺さぶられた名演でした。あのお光は、絶対に忘れられませんし、自分の宝物です。
 
 去年の歌舞伎座の閉場式で拝見したのが最後でしたが、新しい歌舞伎座の舞台にも立っていただきたかったです。今年1月に亡くなられた富十郎さんに続き、芝翫さんの舞台を見られないのは、本当に寂しいです。享年83歳。

 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

亀治郎さんが!!香川照之さんが!!

2011年09月28日 | 雑感~芝居関連
 既に報道されていますが、久しぶりにお芝居ネタです。亀治郎さんがおじさんの猿之助の名跡を継ぐだろうとは思っていましたが、意外と早く襲名したなと。もっとも猿之助さんも舞台から遠ざかって久しいですから、自らが猿翁を名乗り、猿之助の名跡を亀治郎さんが名乗るというのはびっくりだけど、まあわかります。

 でも・・・香川照之さんが歌舞伎の舞台に出るというのもびっくりしたのだけれど、外部出演的(というのでしょうか)かなと思っていたのですが・・・香川さんも市川中車を襲名、そして香川さんの息子さんが市川団子を襲名するというニュースに驚きました。以前、香川さんは息子さんを歌舞伎役者にしたいと思っているという記事を読んだことがあるのですが、息子さんはともかく、香川さんも!!という驚きが!

 もちろん香川さんは良い役者さんだと思いますし、役者さんとして好きだし、歌舞伎(舞踊ではなく世話物などのお芝居)をやらせたらうまそうですが、まだ幼い息子さんはともかく、ゲスト出演的なものかと思ったら襲名ですか!!うーんうーん・・・びっくりデス。今までのお父様との関もあるから、歌舞伎の世界にはいなくても、役者の世界に生きてきたのでしょうし、いろいろな思いがあるんだろうな・・・それが役者人生にも結びついているのだろうなと勝手に推測しています。そして今は猿之助さんと親子3世代で暮らしているとか。会見の様子も見ましたが、会見の時に着ていたお着物はお父様がお召しになっていたものだとか。なんか・・香川さんのお父さんや歌舞伎への思いを考えると・・・男の強い決意を感じました。映像の世界では今までどおり、香川照之として活動されるとのことです。

 今回のニュースはびっくりしましたが、香川さんの熱い熱い思いを知り、応援しようと思いました!これからも市川中車としても香川照之としても、すごい役者さんになってほしいですね!あ、もちろん亀治郎さんもね!

国立劇場公演中止

2011年03月14日 | 雑感~芝居関連
 今月22日は、久しぶりに仁左衛門さんの歌舞伎を見に国立劇場に行く予定でした。公演が行われていたとしても現状況が続くようなら交通機関がダメになっても困るし、直接被害はないけれど今はそれどころではないし国立劇場の観劇は控えるつもりでした・・・。国が節電を訴えている中、やはり国立である施設が率先して節電を行うのは当たり前といえば当たり前のことかもしれません。

 3月15日から31日までの国立劇場、国立能楽堂、国立文楽劇場などの公演が中止となりました。

国立劇場HPより引用
 3月11日(金)午後2時46分に発生した東北地方太平洋沖地震による極めて広範囲に及ぶ深刻な被害の状況が刻々と明らかになってきており、被害に遭われた方々の救出やライフラインの確保に国全体をあげて取り組みが進んでおります。原子力発電所も大きな被害を受け、関東地方などでも計画停電が実施される運びとなりました。

尊い生命を失われた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心からのお見舞いを申し上げます。一日も早い復興を切に願っております。

日本芸術文化振興会としましては、このような未曾有の危機への対策が万全に行われるよう協力するため、3月15日から31日まで、国立劇場、国立演芸場、国立能楽堂、国立文楽劇場の主催公演について、すべて開催を中止することといたしました。何卒ご理解を賜りたく存じます。

今後とも日本芸術文化振興会の公演事業にご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。


 払い戻しについては以下の通りです。

払い戻しについて
払戻期間:平成23年3月16日(水)10時~3月27日(日)18時
払戻方法:公演が行われる予定の劇場のチケット売場にご来場ください。
現金で返金させていただきます。

お持ちいただくもの:チケット、コンビニ払込票 
※これらをご用意いただくことを、
引き換え条件とさせていただきます。

ただし、あぜくら会及び文楽友の会会員、クレジットカードで購入されたお客様については、別途返金処理をさせていただきます(ご来場は不要です)。

また、各種プレイガイド及び旅行代理店でご購入のお客様は、
ご購入されたプレイガイド及び旅行代理店へお問い合わせください。
 

 ということです。

払戻方法:公演が行われる予定の劇場のチケット売場にご来場ください。
現金で返金させていただきます。


 安い席を取ったし、今回は某会更新をやめてしまったので、あぜくら会にも入っていないから一般ネット予約&コンビニ払込でチケット発券しました。私が取ったチケット代がかなり安いけれど、片道電車代も同じくらい・・・・・返金しに劇場に行く方が面倒だしお金がかかりますし、仮に上演されていても見に行くつもりではなかったので、払い戻しはしないつもりです。というかできないし。

 私はチケット代には未練はありませんので、わずかな金額ではありますが、被災地の方のために使ってくれないかな~と思い、問い合わせ電話をかけたら受付は(午後)5時までというアナウンスが・・・お役所的といえばお役所的なんだけど・・・また明日電話してみよう・・・融通利きそうにないけどさ。(分かったらまたこの記事に追記します)

中村富十郎丈の訃報

2011年01月04日 | 雑感~芝居関連
 朝から信じられない訃報に驚き、そして悲しんでいます。

 歌舞伎の富十郎さんが3日夜、直腸がんのために亡くなられました。81歳・・・ですがいつも年齢を感じさせないくらいお元気な舞台を見せていただいていたので、信じられません。昨年11月に休演というニュースはありましたが、そんなに悪かったとは・・・。鷹之資君が20歳になるまでお元気でいてほしいし、絶対に元気なお姿を見せてくださるはずと思っていただけに・・・そしてあの素晴らしい舞台をもう拝見できないのは残念で仕方ありません。数々の舞台が思い出されますが、3階席の後ろにもはっきりよく聞こえる素晴らしい口跡が印象的でした。

 
 富十郎さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。