曇りから晴れへ。 11-5℃
台風で我が家の植木を伐ってしまい、今年は鳥を撮りにくい。
止まる植木が少なくなり、わざわざ我が家のヒマワリの種を、隣家の境界線の向こうの土地に運んでは、地面に落としてしまったらしいシジュウガラのカップルがいた。
昨夜。
お腹を空かしたもじゃ公が、ねだりに来る。
その後、みーみーぼーが明け方まで甘えにきた。
何年ぶりの事だろう。しかし、五月蠅すぎて寝不足だ。
数時間後=今日。
また一日、同じ事の始まり。
手が痺れて堪らない、さして寒くも無いが、ホッカイロで手を温める事に。
レッスンの時間だ、行ってくるよ!!
道すがらの花を愛でながら、いつもの道を歩く。
到着すると、私の先の予約のY君が、先生と楽しそうに弾いているのが聞こえる。
私の番になり、防音室をY君と入れ替わる。Y君はネイビーブルーのPコート。
軽く挨拶をして、お別れをする。
先生は「Y君も今日E線の交換したのよ、先週の貴女のように」
「先生、私はE線6本をAmazonでポチリましたっ!」
さて、私は、「先生、ピアノ科もトライ、90歳までに何曲か弾きたいのですが、あ、電子ピアノでいいですか?」
先生は、「プロを目指さないなら電子ピアノでも良いし、絶対弾けるようになるわよ」と仰った。
まぁ、今はバイオリンに取り掛かる、そして最初からいきなりトチル、
「うああああああああ!ピアノどころではないわ、バイオリンをしっかりしないと、虻蜂取らずになるぅううう。」と先生を笑わす。
先生「弾く時は目の前の観客を意識して、」
私「先生、私はもう人前では弾きません、」
そこに、ドアがノックされ、Y君が戻ってきた。
Y君「みゃー大工さん、僕、下の店で待っています、よろしかったら」
先生「お誘いキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
私「先生『G線上のあなたと私』の松下由樹役でいってまいりやす!(元カノの話を探ってまいりますぅううwイラナイ使命感)」
さて、何曲か合格し、「次の曲は少し難しいわよ」と先生が仰る、
私は、これは我が家の「みーみーぼー」の歌ですっ、というと、先生は即理解して大笑いした。
繰り返すEラー Eラー Eファーが「みーみーぼー」と聞こえるからだ。曲の中に三度そのフレーズが出てきては、弾きながら二人で笑った。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう、次の可愛らしい分数楽器の女の子の番になった。
先生に別れを告げて、下のお店を覗くとY君が軽食をとっている、
それからは、自分達の事を少しと、ずっと音楽の事をしゃべり続けた。
彼がやっている曲、彼がやりたい曲、私がやっている教本、綺麗な音を出すには?の彼の疑問、二人で各自編み出した奇妙な練習法にアルアル、私の拙い音楽歴で答えられる技術の話など。
彼が弾きたいポピュラー曲は、偶然私がバイオリン譜、ピアノ譜、CDを持っていたので、私は使わないのでお貸しすることにする。
私は今年コンサートに出ないつもりだったが、店を出る頃には、、、
「二人でコンサートに出ましょう。イェーイ!」
貴方の時は私がセカンドバイオリン、私の時は貴方がセカンドⅤnで、「このコンビは何なんだ?と、思われましょう」と盛り上がってお別れする。
行く道と同じ道を帰るのに、夜に向かい気温が下がりつつも、心がぽかぽかと温かいのは何故だろう、
2年前の2月、
もう遅すぎるのだとドキドキしながら門をくぐった、
先生と笑い転げた、3月からの日々、
孤独だと思った夏、
仲間が出来た秋、
偶然一緒にE線の交換をする今年の一月、
私達の遅咲きの青春・・・果てしない夢と、生涯やり続けると決めた学問。
猫が待っている。
ただいまー、
猫は待ちかねていたようで、すぐに起きて来た。
お待たせ―。
その後、Y君に、手元にある楽譜についてのLINEをした。
Y君の耳コピで書いたポピュラーの楽譜と調が違いすぎるが、「こちらの方がバイオリン専門に書いていて良いと思う。」と書いた。
返信で、向こうは私のコンサートにやりたい曲を尋ねてきた。
私は未定だがいつか弾きたい曲を数曲送った、ジョン・ウィリアムズのSWはともあれ、ナイジェル・ヘスはY君には初見だったようが、彼は真面目に聴いてくれたのがすぐに解った、
>良い曲ですね😌光が差すような、そんな曲です✨
その後も、世代も、曲の好みも違うのに一杯喋った。別の奉仕活動の事などもうかがった。思った通りの好青年だった。
辛い事が沢山あった、けれど心温まる一日だった。
何も行動を起こさなかったらそのまま人生は終わる、人とも話さない。
それに、人と人が巡り合うのは本当に大変な確率なのだ。奇跡なのだ。何かのタイミングが狂ったら、絶対に出会えないのだから。
だから琴線に触れるような出来事や、同じ気持ちを持つ人は大事にしたい。
Y君が好きであろう曲は予想がつく。
ドラゴンクエスト8 おおぞらに戦う/ cover by WATARU