夜間降り出した雨は、朝にはあがっており、素晴らしい快晴だった。11-2℃
昨夜遅く、つまり今日にかけて猫に自力摂取させるが、食べられない。何㏄か舐めただけ。
私の方が疲れてしまい、それでよしとしてしまう。疲れていなければ、その後強制給餌出来たのだが…。
猫は早朝からお腹を空かせて待っている。
強制給餌はお互いに嫌だが、邪気が無い、本当に頼り切って待っている。
まぁ、色々疲れています…。
猫の口は可愛い♡
すぐに、次の給餌の時間になるし、やること、やりたいことが山積みなのだ、実際問題。雑事も、本にしても、暗譜にしても。体力を奪われている。
虞や虞や 若(なんじ)を奈何(いかん)せん の心境です。
今日のおススメ!
作家ジェーン・オースティン の生涯を描いた『ジェイン・オースティン 秘められた恋』はオースティンファンには、そうでない人にも素晴らしいと思う。画像だけでも良い、史実に忠実に再現。
「高慢と偏見」などで知られるイギリスの女流作家ジェイン・オースティンに迫る伝記ラブストーリー。監督は『キンキーブーツ』のジュリアン・ジャロルド。ジェインを『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイ、その一世一代の恋の相手となる青年トムを『つぐない』のジェームズ・マカヴォイが演じている。自著の主人公たちをハッピーエンドへ導いてきた、ジェインの知られざる恋の物語が堪能できる。(シネマトゥデイより。)
画像がね、まさに、ケイト・グリーナウェイの絵本の世界のようなんです。
1795年、イギリス。オースティン家の次女ジェイン(アン・ハサウェイ)は、裕福で家柄のいい相手との結婚を望む両親に迫られ、地元の名士レディ・グリシャム(マギー・スミス)の甥(おい)との結婚をしぶしぶ検討。しかしそんな中、ジェインはロンドンで法律を学ぶ知的なアイルランド人青年トム(ジェームズ・マカヴォイ)と出会う。
Becoming Jane (2007) Official Trailer - Anne Hathaway, James McAvoy Movie HD
ジェーン・オースティンは同じく生涯独身だった姉カサンドラに沢山の手紙を残しており、それを伝記作家が掘り出して、生涯に一度だけ恋をしたのではないか?と言われているわけです。
オースティンの育ちが問題で、両親は愛を優先して結婚の子沢山で貧乏な牧師一家、だから、母親は娘には裕福な人と結婚してほしい、夫とは仲睦まじいのですが、お金が無いと愛が枯れると思っているし、
父親は子供には、愛する人と結婚してほしいと思っている、しかし、お金のことを妻に言われると、何も言えなくなる。実際に、当時の家事労働は大変なのです。
この時代、女性が幸せになるには、愛はともあれ、良い条件の男性と結婚しかないと思われており、作家になろうという女性はほぼゼロの時代です。彼女は、母にとって問題児なのです。
で、オースティンは、裕福な人に求婚されても心が動かされない、唯一心動かされた男性が、トム、しかし彼も叔父の世話になる貧乏な学生、無一文の二人は告げ口の手紙もあって、トムの叔父に反対され別れます。
その後、二人とも好きでないがお金持ちの人と婚約するも、再会し、自分の心に嘘はつけないと駆け落ちします。
が、その駆け落ちの途中で、馬車が泥濘にスタックしてしまい、それを引き上げている時に、オースティンはトムの上着から落ちた手紙を偶然読んでしまうのです。
内容はトムの実家も、貧乏な子沢山な兄弟姉妹の構成で、自分の立場とほぼ同じな事、「無一文の二人では愛はあってもつぶれてしまうと、お互いの家族を大事にしよう」と説得し、オースティンはそこから帰路につきます。
オースティンは、その後も二人の男性から求愛されますが、生涯ペンで身を立てる事を決意します、そして生涯独身を貫き、家族仲良く暮らします。
その後、二人は大成します。
ある日のパーティで、有名作家になったオースティンの元に、ベンはオースティンの大ファンだという長女を連れて登場します。一瞬、会うのにためらわれたのですが、、、
その子の名はジェーン、
それを聞いたオースティンの目に万感の思いが込められ、ジェーンを「私のお友達よ」と肩を抱きしめ、特別に朗読をするのでした。
で、オースティンの代表作、『高慢と偏見』の内容と、この映画が良く似ています。
ジェインとオースティン家がそのままエリザベスとベネット家に重なる、富豪のウィスリー氏にはミスター・ダーシーの要素があるし、ジェインの恋を邪魔する牧師はエリザベスに求婚する鈍感な牧師コリンズ。
友人の図書室が見事です、そこで議論する二人。 おそらく、好むジャンルは違えども、お互いに初めて手ごたえのある相手に出会った瞬間でもあります。
私はここでトムの薦める『トム・ジョウンズ』を知りました。ラッキー。作者がまさにここのトムと同じ名前で、法律家なのもウィットに富む、製作者側の意図なんだと思う。
舞踏会のシーンも2回あり、2回目は見事でした。お互いに自分の気持ちに気がつく晩でもありました。
Lady Gresham's Ball - The Hole in the Wall (Hornpipe from Henry Purcell's 'Abdelazer')
レッスンで、弾く方でしたが、こうやって男女ペアでバロックは踊ると、先生がステップの実演してくれた事も思い出しました。
主役のアン・ハサウェイがイギリス文学専攻で、論文がオースティンだったそうで、何よりもアンハサウェイが輝いています、見事にオースティンを演じ切っています。
観てよかった映画の一つです!
さぁ、老猫が鳴いている、もうひと踏ん張り。