薬屋のおやじのボヤキ

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昔は癌を風邪薬で治したのだ。高熱が続けば、癌細胞もウイルスも一掃されるのです。

2011年08月30日 | 癌(がん・ガン)

昔は癌を風邪薬で治したのだ。高熱が続けば、癌細胞もウイルスも一掃されるのです。

 熱が出てだるい。節々が痛んだり、しびれが起きる。時には下痢する。そして、(肺癌なら)咳、(大腸癌なら)血便、(膀胱癌なら)血尿を伴ったりします。1週間も寝込み、気持ち悪いし、つらくてかなわん。体を温めて、滋養強壮の煎じ薬を飲み、安静にして、食事は取らず、水分補給に止める。やがて熱が下がって、食欲が出てきた。
 やっと治ったか。それにしても、質の悪い風邪を引いたもんだ。
 これが、昔の癌の自然治癒です。
でも、癌とは気付きませんでした。

 最初に風邪についてお話しましょう。風邪が流行っている時期には、空気中に風邪のウイルスが浮遊しています。免疫力が正常であれば、少しずつ喉に取り付くウイルスは、常時パトロールしている白血球が全て食べてしまいます。
 でも、人込みの中に長時間いて濃厚なウイルスが喉に張り付いたり、体が弱っていて白血球に力がないと、ウイルスを退治し切れません。喉の細胞にウイルスが次々に侵入したり、大増殖を始めます。喉が腫れるほどになってきます。
 
すると、白血球の応援部隊がやってきます。彼らは、感染した細胞ごと次々にウイルスを食べてしまいます。これで、1件落着。
 しかし、このとき、ウイルスが飛び散ることがあります。ウイルスが全身に広がり、増殖します。さあ大変。局地戦争から全面戦争へ展開。非常事態宣言を発令。
 胃に不快感、筋肉に脱力感を起こさせ、全エネルギーを免疫系統に集中させます。
 そして、白血球をフル生産し、かつ、白血球の免疫力をアップさせるため、体中が発熱します。でも、体を温めて、安静にし、水分補給しておれば、質量ともに増強された白血球により、ウイルスは2、3日で壊滅します。
 こうして、風邪はいとも簡単に治るのです。

 癌の場合も、風邪と非常によく似ています。
 様々な原因により、体内で発生した活性酸素が、正常細胞の遺伝子を傷付け、異質な細胞に変えてしまうことがあります。原発の爆発で撒き散らされた放射能も、同様な作用があります。これが癌細胞で、毎日数千個やそれ以上も体内にできます。
 でも、癌細胞は正常細胞でないことをパトロール隊の白血球が察知し、それを見付け次第、食べてしまいます。これで、まず癌にかからずに済むのですが、強烈なストレスが長時間にわたったり、極めて強い放射線を長時間浴び続けると、毎日生まれ出る癌細胞が、極度に多くなります。加えて、ストレスや放射線は、癌細胞を食べる白血球の活力を落とし、ときには癌細胞の食べ残しができてしまいます。
 これが毎日のように継続し、癌化細胞が百万個溜まると、ゴマ粒の大きさになりま
す。全身にできますが、弱っている内臓や器官に集中しやすいです。でも、原因となるものが弱まれば、白血球が少しずつ癌細胞を食べてくれ、いずれは癌の固まりは消滅します。
 しかし、ストレスや放射線は長期化するのが一般的ですから、そううまくいかない場合が多いです。例えば、咽喉癌の場合、癌の塊がだんだん大きくなり、その塊が邪魔をし、声がうまく出せなくなります。ここまで進んだとしでも、その先において、強烈なストレスや極めて強い放射線が弱まってくれば、遅ればせながら、白血球に活力が付いて、癌の塊に総攻撃をかけ始め、次々と癌細胞を食べ始め、一件落着となります。
 なお、ここで例外になるものを挙げておきます。それは、あまり強くない放射線であっても、体内被曝した場合です。放射性物質を取り込んで、それが甲状腺や骨髄に入ったときです。至近距離から放射線を浴びることになり、成長期の子供にあっては、新陳代謝が激しいですから、癌化する細胞が多くなって軽視できません。もっとも、50歳以上ともなると、新陳代謝の速度はガクンと落ちますから、かなりの体内被曝であっても、全く心配ありません。これは、チェリノブイリの経験から、明らかなことです。
 ところで、白血球が、癌細胞の塊を上手に食べてくれれば良いのですが、そのときに、癌細胞が飛び散ることがあります。全身への転移(※)です。さあ、大変です。ここで非常事態宣言を発令。ここから先は、風邪の全身症状の発生や治癒と同じ経過をたどります。
(※後日追記:実際にはこのようにして癌が転移するものではなく、既にあちこちに小さな癌ができていて、何らかの切っ掛けで大きな癌が退治されるとき、他の小さな癌も併せて退治されると考えられます。)

 違いは時間だけです。癌の進行と治癒は風邪に比べてゆっくりしたものになります。
 風邪は1日経過するだけで、全身症状が出るのに対し、癌はそれに至るまでに何か月も要しますし、そして、寝込む日数も、癌の場合は少し長いです。
 余命3か月とか半年と宣告された癌患者さんが運良く、いや運悪く、風邪をこじらせて肺炎を併発したり、インフルエンザにかかり、40度近い高熱が1週間も続くことがあります。ある程度の体力が残っていれば助かります。
 熱が下がって、気が付くと、体調がすこぶる良い。がん検診すると、癌が完全に消失していたという事例が大変多いのです。
 なんと、高熱が続くことによって、劇的に癌が治ってしまうのです。

 ウイルスや病原菌が原因で発病するには、一般的に、1万個が体内に侵入したときです。一時、パニックになったノロウイルスだと、百個で感染性胃腸炎を発病させますし、また、大腸菌O157も、百個で激しい下痢と高熱を引き起こす力を持っています。
 わずかな数であっても、体内で爆発的に増殖して発病させるウイルスや病原菌に比べて、癌細胞の力の何と弱いことか。
 癌の塊が3センチメートル角の大きさに成長するのには随分と日数を要します。癌細胞は、この段階でやっと3百億個です。この癌細胞を食べるのが、白血球のうちの15%から20%を占める、NK細胞です。ヒトの体内に50億個もあります。
 このNK細胞が、1日に1個、癌細胞を食べてくれれば、1週間もすれば消失する計算になります。いとも簡単に、たやすく癌が消失する理由は、ここにあります。
 癌は決して怖くない、恐れるなかれです。

 癌が進行中の方であっても、風邪が簡単に治ったり、怪我しても膿むことはない方が多いです。どなたも免疫力は、基本的に十分にあります。
 爆発的に増殖する極微小のウイルスに対しては、白血球の中のT細胞群が対応しますし、ウイルスよりずっと大きい病原菌に対しては、顆粒球が働きます。そして、内なる敵である癌細胞には、NK細胞が内乱鎮圧に当たります。このように、免疫系統は、大別すれば、T細胞群、顆粒球、NK細胞の3種類があり、それぞれ働き方が違います。
 曲者は、顆粒球です。顆粒球は白血球の6割をも占め、絶えず侵入を企てる病原菌と、24時間戦っています。
 ところで、野生動物に大きなストレスがかかるのは、伝染病が流行って仲間が感染し、死んでいくときです。こうしたとき、野生動物は、恐怖と緊張というストレスを引き金にして、病原菌をやっつけるための顆粒球を増やし、かつ、活性化させてしまうのです。
 これにより、多くが感染せずに済み、感染しても自然治癒が可能です。
 高度に文明化した現代社会の場合、人間関係などの複雑なストレスが強くかかり続けています。ヒトも動物ですから、ストレスが強くかかると、自動的に顆粒球が増え、活性化させてしまいます。病原菌が侵入したわけではないので、空振りに終わりますが、都合が
悪い問題が起きます。
 
動物もヒトも一度に、あれもこれも行えません。免疫系統も同じです。顆粒球が増えるとNK細胞の生産力が当然に減るうえに、その活力も落ちます。よって、毎日生まれる癌化細胞をどれだけも食べてくれなくなるのです。
 加えて、顆粒球の寿命は短く、2日程度で壊されます。そのとき、活性酸素が大発生し、これが多くの正常細胞に傷を付け、癌細胞作りに拍車をかけてしまいます。
 こうして、酷使されている器官に癌細胞が塊となって成長していきます。
 ストレスは長期化することが多くて、いったん癌の塊ができてしまうと、容易には縮小しません。まして、癌だと宣告されると、ストレスが格段に上乗せされ、不治の病になってしまうのです。

 でも、ヒトにも、偉大な力、つまり「自然治癒力」が備わっています。先に述べたように、癌の転移が起きると、NK細胞を活性化せんがために発熱させて寝込ませます。
 しかし、残念ながら、今の日本人には、その力が極端に弱まってきています。発熱させる力が弱くなってきたのです。
 それは、皆が「飽食」と「運動不足」そして「冷たい物中毒」になっているからです。
 この3つが複合して、ヒトの体を「低体温」にしてしまいます。
 癌患者のほとんどの方が「低体温」です。
 食べ過ぎは不完全燃焼の元ですし、運動不足は体熱発生を抑制し、体熱は低温傾向になります。一番怖いのは、冷たい物の取りすぎです。腸を冷やすと、腸のみならず、全身の細胞のエネルギー発生を長期間にわたって抑えてしまうからです。これは、冷蔵庫文化にドップリ浸かったのが最大原因です。そんなわけで、癌は風邪のように簡単には自然治癒することができなくなってしまったのです。

 でも、ギブアップするほどの難病では決してありません。手の打ち用は、いくらでもあります。まずは、最大原因のストレスを減らすことですが、減らそうと思えば思うほどに高まってしまうのがストレスです。ストレスの抜き方は、人様々ですが、成功例を、この記事の1日前に記事にしましたから、参考になさってください。→ 「 毎日5善の心で癌(がん)に向き合う
 その概略は次のとおりです。
   
 2番目が低体温の解消です。冷たい物中毒からの脱却と軽い運動、そして、伝統食…基本は玄米菜食…に戻すことが、大きく物を言います。
    
 なお、「冷たい物中毒」に関しては、左サイドバーのカテゴリー「冷え・アレルギー」の中で、幾つかの記事にわたって詳細に説明していますので、それをご覧ください。
 また、玄米は、急いで炊飯すると、毒素が分解しませんから、ご注意ください。詳細は、このブログ記事「玄米VS白米論争… 」をご覧ください。

 3番目が白血球の中のNK細胞を活性化させることです。NK細胞は、主として、腸壁において誕生します。腸内環境が良くなり、善玉菌が活性化すると、眠れるNK細胞を目覚めさせ、元気にしてくれます。
    
 まずは発酵食品がお勧め。同じものばかりでは効果が薄いですから、植物性のものを中心にし日替わりで毎日食べましょう。そして、何といっても効果抜群なのが「オリゴ糖」です。詳細は、左サイドバーのカテゴリー「整腸&オリゴ糖」をご覧ください。

 こうした生活習慣改善を行って、風邪のような症状が出てきたら、万々歳です。
 このとき解熱剤は厳禁。昔の風邪の治療法に従ってください。「高麗人参」の煎じ薬が発熱を補助すると同時に免疫力を高めてくれます。そして、高熱に耐える力を与えてくれる「牛黄」です。ただし、意識を失うほどに高熱となると命を落としたり、脳障害を起こしますから、高熱に弱い脳を適度に冷やさねばなりません。
 なお、素人判断では危険ですので、信頼できる医師等と相談なさってください。

 現代の癌治療法は、癌化細胞を切除し、抗癌剤を投与するのが普通になっていますが、生活習慣が改められない限り、これでは、再発するのは必至で、根本治癒にはなりません。なお、手術と抗癌剤の治療後、何年たっても再発しない方は、癌治療を切っ掛けにして、生活習慣が変わり、ストレスも減じて、その後、毎日生まれ出る癌化細胞が早々に撲滅されるという、正常な免疫力が備わった体に戻ったからと言えましょう。
 ですから、癌の治療や予防法は、以上のとおり述べましたことからお分かりでしょうし、「癌はちっとも怖くない。風邪のような病気」で治ってしまうと、心得えてください。
 もっとも、何事にも例外があるのでして、発熱を伴って一気に癌細胞が消滅するのではなくて、ゆっくりゆっくり癌細胞が消えて行くことも多いです。どちらの場合も、NK細胞の活性化によって、癌細胞が退治されるのですから、養生方法は同じになります。

 なお、癌の予防法も、当然にして同じ方法となりますし、また、これは、あらゆる生活習慣病の予防にもなるベーシックな健康法で、どなたにも実践していただきたいことです。
 9月は癌征圧月間です。この月は、何も癌だけでなく、生活習慣病全般に対する健康法を考えていただくのに、良い機会となります。
 なぜならば、翌月は“天高く馬肥ゆる秋”になりますから、いかにして飽食生活から脱却するかを、あらかじめ考えておく絶好の機会だからです。
 そして、11月14日は「世界糖尿病デー」で、“飽食のたたり”の有無を確認する日でもあります。皆様の血糖値が正常であることをお祈りします。

 本稿は大変な長文となり、また、別ページへ何度も振ることになって、お時間をとらせてしまいましたが、最後までお付き合いいただきまして、深く感謝申し上げます。
 なお、本稿の内容に興味を抱かれた方は、下記に掲げました参考文献をお読みなさってください。
(主な参考文献)
 癌の発生と仕組み  「免疫革命」 安保徹著 講談社インターナショナル
 同上&食事療法   「体温免疫力」 安保徹著 ナツメ社
 同上&冷たい物中毒  「究極の免疫力」 西原克成著 講談社インターナショナル
 ストレス解消法    「ただしい人からたのしい人へ」 小林正観著 弘園社
 善玉菌と免疫力  「免疫乳酸菌で防ぐガン・生活習慣病」 矢澤一良著 現代書林

(追記)
 癌を心身症として捉え、精神的な問題を除去することによって癌が治るという臨床例を数多く紹介さている、土橋重雄医師の著「ガンをつくる心、治す心」の概要を、このブログで紹介しましたので、そちらもご覧ください。
 2011.9.13 治癒した人から分かった「ガンを治す心」
 2011.9.14 これが実態、癌治療の現状と限界

(2014.11.4追記)
 別立てでホームページを開設しました。がん対策についてまとめたページは次のとおりです。併せてご覧ください。
  生涯現役をサポート:三宅薬品のHP 健康情報 ガンのコーナー


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