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新谷食事健康法のすすめ

2017年03月14日 | 正しい栄養学

新谷食事健康法のすすめ

 新谷弘実という著名な医師(内視鏡外科の先駆者であり、世界一の臨床例をお持ちの名医)がいらっしゃいます。このブログでも氏の著「病気にならない生き方」を紹介したところです。そして、そのブログ記事「ヨーグルトは体にいいのか悪いのか、その答えは明らかです」のなかで新谷食事健康法を折を見て紹介することとしました。
 その後、同著を元にして相次いで何本かのブログ記事を書き、ところどころで新谷食事健康法を部分的に紹介させていただいたところです。
 あれから約2年経ち、遅ればせながら2、3か月前に新谷食事健康法の全てが書かれた「新谷式病気にならない食べ方の習慣」(2012年2月発行)を購入し、早速紹介しようと思ったのですが、なんやかやで遅れ遅れになってしまいました。
 やっと、本日、何とか紹介できる状態になりましたが、まずは、過去記事で氏の著「病気にならない生き方」から部分的に取り上げた引用文を列記することとします。

ダイエットに王道なしと申しますが、しかし王道あり。でも…
 余分な体重を落としたければ、まずエンザイム(酵素)の多く含まれている食物 [ 引用者の注:新鮮な生の食材 ] を食べることが大切…です。
 本当にエンザイムがたくさん含まれているものだけを食べていれば、体というのは自然に、その人にとってもっとも適した体重になってくるようにできています。酸化した食物 [ 引用者の注:新鮮でない食物と概ね同義 ] 、加工してエンザイムの失われた食物を食べているから太ってしまうのです。
 別の言い方をすれば、太っている人が感じている「飢餓感」は、体が本当に必要なビタミンやミネラルなどの栄養やエンザイムを含まない食物ばかりをとっていることからうまれているのです。太っている人はおなかがすいているから食べるのではなく、ビタミンやミネラルといった微量栄養素やエンザイムを求めるからだの飢餓感にせきたてられて食べているのです。この飢餓感は、よい食物をとることによってしか打ち消すことはできません。逆に、食事内容をエンザイムの豊富な食物に切り替えるだけで、この飢餓感はウソのように消えていきます。
 エンザイムが足りていても、微量栄養素が不足しているために飢餓感を感じている人もいます。微量栄養素というのはおもにビタミンやミネラルですが、これらは「コエンザイム(補酵素)」といって、エンザイムが体内で充分に働くために必要不可欠な物質なのです。…こうしたコエンザイムの必要量は、じつはそれほど多くはありません。昔なら、バランスのよい食事をしていれば、それだけで充分に摂取することができました。しかし最近は、野菜や果物に含まれる微量栄養素の量が減ってきています。もしバランスを考えた食事に切り替えても飢餓感がなくならないときは、サプリメントなどで微量栄養素を補ってみてください。

健康には何よりも美肌の腸壁づくり
 私が提唱している食事法では、基本的には、エンザイムを多く含む食物をよい食物、エンザイムが少ない、またはなくなってしまっている食物を悪い食物と考えます。
 よい胃相・腸相 [ 引用者の注:内視鏡で見たとき綺麗な粘膜 ] の人たちに共通していたのは、エンザイムをたくさん含むフレッシュな食物を多くとっていたことでした。そしてこのことは、…腸内細菌が活発に働くような腸内環境をつくるのにも役立っていました。
 一方、胃相・腸相の悪い人たちに共通していたのは、エンザイムを消耗する生活習慣でした。お酒やたばこの常用、大食、食品添加物を含んだ食事、ストレスの多い生活習慣、医薬品の使用、これらはすべてエンザイムを消費する行為です。…
 このことからわかるのは、健康を維持するためには、体内のエンザイムを増やす食生活をするとともに、体内のエンザイムを消耗する生活習慣を改める必要があるということです。そしてこのことこそが、私が提唱する「新谷食事健康法」の根幹となっているものなのです。…
 そのためもっともよいのは、ミネラルをたくさん含んだ肥えた土地で、化学肥料や農薬を使わずに育てられたものを、収穫してすぐに食べるということになります。
 野菜でも果物でも肉でも魚でも、新鮮であれば新鮮であるほどエンザイムの量は多いと思って間違いありません。私たちが新鮮なものを食べたときに「おいしい」と感じるのは、エンザイムがいっぱい詰まっているからなのです。
 しかし人間は、他の動物と違って食材を調理して食べます。煮たり焼いたり、ときには油で揚げたりもします。エンザイムは熱に弱いので、調理すればするほど失われていくことになります。かといって、何もかも「生」で食べることもできません。
…食材の選び方、調理の仕方、そして食べ方というものがとても大切になってくるのです。
…健康によい食事を研究している人のなかには、人間も…(野生の動物のように)…すべて生の状態で食べるべきだという人もいます。
 でも私はそうは思いません。なぜなら、健康に生きるためには人が「幸福」であることがとても大切だからです。食事は人間にとってもっとも大きな喜びをもたらすものです。ムリしてまずいものを食べていたのでは健康にはなれないのです。 
 ですから新谷食事健康法では、自然に学びながらも、楽しみながらそれを続けることが何よりも大切だと考えています。
 新谷食事健康法を実践していただくと、約半年ほどでみごとなまでに胃相・腸相が改善され、ガスや便のいやな臭いも軽減されます。 
 そのためのポイントは、…
・植物食と動物食のバランスは、85(~90)対(10~)15とすること
・全体としては、穀物(雑穀、豆類を含む)を50%、野菜や果物を35~40%、動物食は 10~15%とすること
・全体の50%を占める穀物は、精製していないものを選ぶこと
・動物食は、できるだけ人間よりも体温が低い動物である魚でとるようにすること
・食物はどれも精製していないフレッシュなものを、なるべく自然な形のままとるようにすること
・牛乳・乳製品はできるだけとらないこと(乳糖不耐性やアレルギー体質の人、牛乳・乳製品が嫌いな人は、いっさいとらないようにする)
・マーガリンや揚げ物は避けること
・よくかんで小食を心がけること(一口30~50回)
 自然の摂理と人間の体の仕組みを知って、これらのポイントを守れば、健康に良い食事を楽しみながら続けることはそれほどむずかしいことではありません。…
 …分厚いステーキやチーズやお酒も、たまになら食べても飲んでも大丈夫です。…大切なのは、楽しみながら、正しい食事を長く続けていくことです。

がんは転移するものではなく、仕掛けられた時限爆弾が時間差を置いて爆発するだけ
 ガン患者の食歴を調べていくと、動物食(肉や魚、卵や牛乳など動物性の食物)をたくさんとっていたことがわかりました。しかも、早い年齢で発病している人ほど、早くから動物食(とくに肉、乳製品)を多く、そしてひんぱんにとっていたことがわかったのです。乳ガン、大腸ガン、前立腺ガン、肺ガンなど、発病したガンの種類はさまざまですが、この傾向だけは同じでした。
 私の治療法は、まずガンに侵された部分を切除し、目に見えるガンが一応取り除けたら、あとはその患者さんがガンになった原因と思われるものを排除していきます。まずたばこやアルコールの習慣を断つことはもちろん、肉類、牛乳、乳製品も4、5年は完全にやめてもらいます。そして動物食を少量に抑えた新谷食事健康法を実践していただくとともに、こうしてガンが再発しないように体の免疫力を高めていくのが、私の治療法です。
(引用列記ここまで)

 部分引用をこうして並べてみますと、「生菜食」に多大な効果があるということがうかがいしれます。ところで、「生菜食」健康法とならば、その右に出る者がいない甲田光雄氏がいらっしゃいます。幾多の難病を「生菜食」で治療し、奇跡的に完治させておられる実績を数知れずお持ちです。それを過去記事から紹介しましょう。

生菜食の是非について考える。完全生菜食で信じられない健康体に!
 (様々な難病に対して)
生菜食に劇的な効果があることが経験的に分かったのですが、甲田氏は、その科学的解析に関しては、次のようにおっしゃっておられます。
 …私たちの祖先は…全て生のものをそのまま食べていた…、私たちの体は元来、生のものを消化分解するのに都合のよいように適応してきたのです。…「生の食材」は、体内に入ってからその人の生命力を高めてくれる力を秘めている…。(甲田光雄監修<奇跡が起こる「超少食」>(マキノ出版)より引用)
 なお、甲田氏の幾冊かの著から、氏の知見として、次のことが言えるとのことです。
 完全な生菜食を続けていると、腸内細菌がそれに適した、ヒト本来の腸内細菌にだんだん変わっていくようで、その腸内細菌の働きによって、ヒトの消化酵素では消化できないものが、発酵という別の形でもって有機酸(酢酸、酪酸、吉草酸、プロピオン酸などの短鎖脂肪酸=エネルギー源)やアミノ酸に分解生成され、これがヒトの栄養となる。
(引用ここまで)

 いかがでしょうか。ところで、新谷氏は、理論説明(引用は省略)を展開するなかで、仮説とのことわりをされていますが、“食べ物に含まれる酵素がすべて”と言わんばかりの物言いをされています。小生はこれに少々抵抗感を感じています。このことについては、「酵素は誇大広告、でも発酵生成物は体にいい。人に一番やさしい栄養です。」のなかで申したのですが、食べ物に含まれる酵素は胃酸で変性したり、ヒトの消化酵素で分解されたりして働かなくなるものが多いですし、酵素は一般的に複雑な構造のたんぱく質ですから、それがそのままヒトの酵素の代役にはなり得ない性質のものであるからです。加えて、新谷氏は“新鮮であれば新鮮であるほどエンザイムの量は多い”と言っておられますが、生野菜にあっても時間が経つほどに発酵が進んで酵素の量あるいは発酵生成物の量は増える傾向(例えば漬物)にあるのですから、これには疑問符が付きます。
 その点はさておいて、甲田氏は経験論から生の食材には計り知れない力があると言っておられますが、新谷氏も同様に言及されています。小生も全く同感です。ヒトはいつの頃からかは分かりませんがだんだん火食するようになり、多くの有機化合物、特にたんぱく質はほとんどが熱変性を起こして自然界にはない状態のものを多食するようになってしまっています。こんなものばかりを摂取していて、はたして健康でいられるのか、大いに疑問です。現代栄養学で解明されていない何か未知のもの(物質なりエネルギーなり)が熱によって失われてしまうと考えるしかないでしょう。
 いずれにしても新谷食事健康法は「酵素が第1」となっているものの、これは「生菜食」のすすめと真摯に受け止めて、これに従うこととしたいです。

 さて、ここからは新谷氏の著「新谷式病気にならない食べ方の習慣」からポイントを紹介しましょう。(以下、引用)
 私が構築した「4つの栄養グループ」
 …私が構築した新しい栄養学に基づき、自然免疫力(引用者注:ここでは体中の全細胞の個々の免疫力のことをいう)を高めるために必要な栄養素を解説します。…
 まず大前提になるのは、食品に含まれる栄養素を、次の4つのグループに分けて理解するということです。(引用者注:この順番で重要となる)
Aグループ……水、酵素
Bグループ……ミネラル、ビタミン
Cグループ……ファイトケミカル、食物繊維
Dグループ……糖質、たんぱく質、脂質
 このなかで積極的に栄養補給したいのが、A~Cグループです。
 …これらの栄養素を過不足なく含んでいるのが、植物性の食品なのです。
 野菜や果物を日ごろからたっぷりとることは、一般的にもすすめられていることですが、植物に宿っている生命そのものをとり入れているのだということに、私たちはもっと気づく必要があります。
(以下、各グループごとの解説 ただし、酵素、ビタミン、ファイトケミカルの記述は省略)
・水 よい水が体内で循環すれば、細胞内の汚れた体液もとりかえられるため、自然免疫力も高まっていきます。…こうした排出の問題を改善するためにも、よい水をきちんと補うことが必要です。
①よい水を1日あたり1~1.5リットルほど飲む。
②水以外の水分(清涼飲料など)は極力とらない。
③氷の入った冷水はとらず、20度前後のやや冷たい水を補給する。
④還元作用の高い水をとる。
・ミネラル 体がだるい、疲れが抜けない、意欲がわかない、すぐ風邪をひく。こうした体調不良には、ミネラル不足が深くかかわっています。これが今、深刻な問題となっている、現代人のミネラル不足です。…特定のミネラルだけでなく、どのミネラルも満遍なくとることが重要となります。この条件を満たしているのが、野菜や果物などの植物性食品です。
・食物繊維 腸内クリーニングにかかせない栄養素…。現代人のほとんどは…潜在的な便秘患者にほかなりません。それがいかに、自然免疫力の低下を招いているか、しっかり自覚する必要があります。…カギを握っているのが、玄米や未精製の穀類であり、これらと相性のいい豆類です。主食を白米から玄米にチェンジし、おかずに豆類をとると、山盛りのサラダや根菜をたっぷり食べるよりも、お通じの状態は格段によくなります。
・Dグループ たんぱく質は肉より魚、魚より豆でとる…動物性食品の摂取を少しずつ減らしていくのが賢明です。必要な油は、脂肪分を含有した食べ物を自然の形のままとる(ナッツや植物の種などをそのまま丸ごと食べる)ことで、必要な量を摂取することが可能です。…カロリーなんて考える必要はないのです。…カロリーを考える前に、それが腸をたすけ、自然免疫力を高める食品なのか、妨げてしまう食品なのかを考える発想を持たなければいけません。(引用ここまで)

 本書は、64の習慣からなり、6章に区分され、ここでは紹介しませんでしたが、朝食抜きのミニ断食や腸内デトックスなどについても書かれています。また、最後の章では運動や呼吸法など食事以外の健康法が紹介されています。全体的には、甲田氏(故人)がすすめておられた西式健康法と相通ずるところが多々あります。
 随分とイチャモンをつけてしまった新谷食事健康法ですが、本書のなかで18ページ(6つの習慣)にわたって正しい水の飲み方、取り方が解説されており、改めて水の重要性を思い知らされたところです。またまた水についても、このブログで紹介せねばならなくなりましたが、水というものはあまりに不可思議で奥が深すぎるものですから、なかなかまとまらず、起稿するのは随分と先になりそうです。

 今回も随分と長文の、とりとめないものとなってしまい、分かりにくくなったかと思いますが、お許しください。

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