薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

新型コロナウイルスはやはり空気感染が主たる経路、ではなくてノロウイルス同様に接触感染が主たる経路のようです

2021年09月10日 | 風邪・インフルエンザ・コロナ

新型コロナウイルスはやはり空気感染が主たる経路、ではなくてノロウイルス同様に接触感染が主たる経路のようです
(9月10日 見出し、前文とも下線部分を追記

 コロナウイルスの主たる感染経路はどこなのか、空気感染派と接触感染派の両方があって、小生にも分からなかったのですが、最近になって猛威をふるいだしたことから、まず空気感染が主だろうと思い、8月21日に次のとおり記事にしたところです。
 ところが、空気感染が一因であるも、ノロウイルスのように接触感染によることのほうが多いという情報(井上正康大阪市立大学名誉教授(感染症学、分子病態学、分子生理学))をこのブログの読者の方から得ましたので、このページを訂正せねばならなくなりました。
 そこで、一先ず訂正のお断りだけを申し上げ、後日、訂正記事をブログアップさせていただきます。

(以下8月21日の記事の全文)
新型コロナウイルスはやはり空気感染が主たる経路

 コロナにしろインフルエンザにしろ感冒(風邪)系のウイルスは、空気感染が主たる経路だと従前は考えられていた。ところが、今般の新型コロナは、空気感染ではなく、飛沫感染や接触感染だとして、飛沫感染を防ぐためにマスク(飛沫感染に若干の効果はあれど、同一マスクの長期使用は、後から述べる室内の空気感染と同じことになってしまい逆効果)や接触感染を防ぐために手洗い・消毒の励行を喧しく言われている。
 しかし、接触感染が主たる経路とするのは無理がある。ウイルスが体内で大量に増殖してしまった発症者の唾や痰が付着したテーブルに触れば、たしかに大量のウイルスが未感染者の手に付き、その手を唇に当て、舌で舐めれば、かなりの量のウイルスが口の中に入る。でも、口腔内に暫しとどまるウイルスは、間もなく唾液によって胃に流し込まれ、胃酸と消化酵素であらかた殺されてしまい、ごく少量が腸に入り込んだとしても、その数は少ないから、腸壁で待ち構えている免疫細胞にすべて食い殺されてしまうだろう。
 飛沫感染はどうか。たしかに口角泡を飛ばすような激論なり口喧嘩をすれば、相手が発症者であれば、もろにその飛沫を吸い込み、多量のウイルスが喉に張り付き、あるいは気道に入り込むから、感染の恐れ大だ。でも、日本人は、そもそも日本語が大して飛沫が出ない言語であるし、総じて小声でしゃべるし、かなり距離をとって向かい合うから、飛沫感染が主たる経路とはならないだろう。
 一番に考えられるのは、やっぱり空気感染である。テーブルに付着した唾や痰がそのうち乾いて空気中を漂うようになろうし、口から発せられた飛沫も落下する前に乾いてしまい、固まっていたウイルスがバラバラになろう。テーブルや床に落ちた飛沫も、今言ったように空気中を漂うようになる。
 空気中に漂うウイルスは、主として鼻の粘膜に張り付き、しゃべっているときは口呼吸となるから喉に張り付く。これは呼吸のたびに微量ずつ入ってくるだけだから、短時間その場にとどまるだけであれば、鼻や喉の粘膜に飛着したウイルスは少量であり、粘膜で待ち構えている免疫細胞によって、短時間で駆逐されるだろう。
 ある程度の量が入り込んだとしても、くしゃみ1発でかなりの量のウイルスが外へはじき出されるだろうし、せいぜい喉のイガイガ程度の症状で済むことが多いと思われる。
 だが、ウイルスが漂っている空間に長くいると、いればいるだけウイルスが鼻や喉の粘膜に多く張り付くようになり、水際でウイルスを殲滅するのが難しくなる。鼻の粘膜はウイルスをやっつける能力が高いが、喉のほうはそうはいかないし、喉でキャッチできず気道にも入り込んでしまう。
 こうなると発症する。粘膜で捕捉されなかったウイルスは、間近にある喉の細胞や肺の細胞に潜り込み、直ぐに100倍ほどに増殖し、その細胞を壊して近辺にある細胞にそれぞれが潜り込み、もって1万倍の量に増殖してしまうからだ。
 もっとも、免疫力が強い人は、多量のウイルスであっても水際で防いでしまえるし、突破して大増殖したウイルスも速やかに殲滅する力を供えているが、これは個人差が大きいし、そのときの体調によってもかなり違いがある。

 さて、今般の新型コロナウイルスであるが、型によって感染力の大小があると言われる。これは、空気感染力の大小によるものであろう。ウイルスが空気中で裸の状態になってバラバラに浮遊した状態でどのくらいの時間生きていられるか、ということだ。この差がウイルスの型によって違ってくるのである。
 ここにきて、新型コロナウイルスの主たる感染経路は何であるかについて、欧米の研究結果が幾つか出だした。いずれも空気感染によるというもの。東洋経済オンライン(8月19日発信)の次に記事を参照されたい。
 日本人はコロナ空気感染への危機感がなさすぎる

 じゃあ、空気感染を防止するにはどうしたらいいかとなると、上の記事にもあるように、一にも二にも換気を徹底することであり、屋外は安全ということになる。政府お抱えの分科会(といっても政府はそれに振り回されているが)は旧態依然のことしか申さないので、ここは欧米の研究結果に基づいて、自分自分で効果的な対策、つまりいかに室内を換気するか、その有効な手段を探るしかないようですね。
 マスクは、家庭内など許される空間では全く不用で、不特定多数が集まる場所ではマスク着用は絶対視されていますから、今のところこれはどうしようもないですが、イギリスのように早くマスク不用としていただきたいものです。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
« フキノトウに含まれる苦み成... | トップ | [改定]新型コロナウイルス... »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (オレンジ)
2021-09-09 22:20:43
井上正康大阪市立大学名誉教授の動画を今日初めて見ましたが、新型コロナウイルスは小腸・大腸での感染が8割を占めるといっておられます。また腸でできた血栓が肺に集まって肺の白い血管像を映し出すと・・。
したがって感染予防はトイレの便座やドアノブを除菌することだと・・。
井上先生のYouTubeは即削除ですので、これは1000円払って有料視聴したものですが(2時間動画)。
https://www.youtube.com/watch?v=9R6iz9P6XW0&t=847s
返信する
Unknown (オレンジ)
2021-09-09 22:30:34
井上正康先生の動画ですが、こちら(ニコニコ)にもいくつかありました。
https://www.nicovideo.jp/watch/so39277498
返信する
オレンジ様へ (薬屋のおやじ)
2021-09-10 10:14:34
松田学のニュース解説「【2021.08.25収録】井上正康先生解説【新型コロナ最新情報】ワクチン、カクテル療法、変異株など」をご紹介していただき、有り難うございました。
口腔感染したウイルスが口腔粘膜のバリアを破って血液に入るということを小生、見逃していました。
それが腸に行って増えて便の中に大量にウイルスが含まれる、ということ。これは初耳です。
「ウイルスが大量に便に含まれることがある」という報告は聞いたことがあるのですが、これが一般的なんですね。
貴重な情報提供ありがとうございました。
早速にブログ記事の内容を訂正させていただきます。
返信する

コメントを投稿

風邪・インフルエンザ・コロナ」カテゴリの最新記事