薬屋のおやじのボヤキ

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[改定]新型コロナウイルス感染の主たる経路は接触感染である

2021年09月11日 | 風邪・インフルエンザ・コロナ

 新型コロナウイルス感染の主たる経路は空気感染なのか接触感染なのか、いずれであろうか。
 このことについては、8月21日に「新型コロナウイルスはやはり空気感染が主たる経路」と題して、このブログで記事にしましたが、大きな勘違いをしていたことがブログ読者からいただいた情報で判明しましたので、お詫び申し上げ、ここに訂正させていただきます。
 情報の元は、井上正康大阪市立大学名誉教授(感染症学、分子病態学、分子生理学)が調査研究された講演や氏のサイトです。
 参照:井上正康 健康科学研究所 現代適塾 ホームぺージ
 このなかの次のもの(動画30分ほど)で新型コロナ全体の概略がつかめます。
 ▶︎2021/5/4UP! 井上正康先生解説【前半】
 ワクチン・変異株などについて、この1年を振り返りながら現時点の状況

 井上正康氏による調査研究情報やその他の情報から、次のとおり訂正記事をアップさせていただきました。
 ただし、大急ぎで書いたものですから、まだ間違いがあるかもしれません。その点はご容赦いただくとともに、読者の皆様方からご指摘いただければ幸いです。

[改定]新型コロナウイルス感染の主たる経路は接触感染である

 新型コロナウイルスで発症した人の大便の中にはコロナウイルスがいっぱいいることが判明しました。また、新型コロナ患者病棟のトイレのドアハンドル、便座のカバー、洗面台のレバーなどについてPCR検査を行ったら全て陽性反応が出ているほか、トイレ内のエアロゾル(大便を流したときや手洗い時に巻き上がる微粒子液体)には院内で検出された全コロナウイルスが検出されたとのことです。

 じゃあコロナウイルスの体内感染経路はノロウイルス(嘔吐や下痢などの急性胃腸炎症状を起こす)とおんなじか、というとそうではありません。
 コロナウイルス粒子の表面にはエンベローブ(突起)があり、これはアルコールや酸に弱く、手やテーブルなどをアルコール消毒すれば活性を失いますし、口から入って胃へ行ってしまった場合は胃酸によって活性を失います。よって、コロナウイルスが胃を通過して腸で増えることは、よほど胃酸の出が悪い人以外はあり得ません。
 一方、ノロウイルスにはエンベローブがなく、アルコール消毒は効きませんし、胃酸にさらされても耐えられます。よって、口から入ったノロウイルスは胃を通過して
十二指腸や小腸腸壁細胞に感染して増殖し、そのウイルスは腸管内に放出されて、感染者の大便とともに排出されるほか、嘔吐した場合には胃に逆流した腸管内容物とともに口から排出されます。大便や吐瀉物がごくわずかに混入した飲食物を摂取したり、汚物を処理したときに少数のウイルスが手指や衣服、器物などに付着し、そこから食品などを介したりして再び経口的に感染します。ノロウイルスはたったの10個や100個程度のウイルスが口に入っただけでも大増殖できる感染力の強いウイルスです。

 となると、コロナウイルス発症者の大便の中にコロナウイルスが大量に存在するのはどうしてでしょう。それは、コロナウイルスはインフルエンザウイルス(ヒトでは気道上皮細胞に取り付きやすい)と違って、腸壁細胞に取り付きやすく、発症者の腸で大増殖し、ノロウイルスと同様に腸管内に大量に放出され、そのウイルスは発症者の大便とともに排出されるからです。
 で、どうやってコロナウイルスが腸壁に運ばれるかというと、胃に入ってしまうとコロナウイルスは活性を失いますから、胃から腸へというルートではありません。考えられるのは、口に入って口腔粘膜(舌を含む)や歯茎に張り付いたウイルスが、細かな傷(通常の食事をすれば必ずできる)や歯周病に侵された歯茎を通して血管内に入り込み、巡り巡って腸壁細胞に流れ着いて取り付く、ということになります。もっとも、口腔粘膜や歯茎が丈夫であれば、ここで待ち構えている免疫細胞によってばい菌やウイルスは一網打尽にされ、血管内に入ることは防がれます。
 新型コロナウイルスで、若い人はめったに罹患せず、年寄りが多く罹患しているのですが、これは、加齢とともに口腔粘膜の荒れや歯周病がひどくなることによるところが大きいと考えられます。
 なお、コロナウイルスが腸壁で大増殖するときに細かな血栓がたくさん形成されることがあり、これが血流に乗って運ばれて血栓症や肺炎を起こす元になると考えられるのです。新型コロナにあっては、目下のところこれが顕著に現れる傾向にあります。

 このようにして、コロナウイルスの最大の感染源はトイレということになり、トイレ周りは絶えず消毒するとともに、避けられないエアロゾルは十分な換気によって早期に排気するしかないということになります。なお、当然のことながら、トイレから出たときはしっかり手指の消毒をする必要があります。
 手指というものは無意識的に口に持っていってしまうものであり、これによってコロナウイルスが唇に付き、これまた無意識的に唇を舐め、知らず知らずそれが口の中に入ってしまうというものです。
 トイレから出たときに手指の消毒をしないと、トイレ内で手指にコロナウイルスが付着してしまった場合には、その後に触る全ての物にコロナウイルスを付着させてしまい、それに触った人の手指にコロナウイルスが付着し、それによって感染が広がるというものです。

 コロナウイルスの最大の感染源は、このようにトイレを介しての接触感染であり、ついでトイレ内のエアロゾルによる飛沫感染(口呼吸していればエアロゾルが口腔粘膜に張り付く)ということになります。

 では、今まで盛んに言われていたところの、呼気が元になる飛沫感染や空気感染が全くないかというと、そうでもありません。コロナウイルスの発症者は、腸壁で大量に増殖したコロナウイルスが全身にもばら撒かれますから、大声で話をすればコロナウイルスが唾に混じって飛び散り、つまり飛沫感染の元になります。その患者と会話すれば、そのとき口呼吸になりますから、患者が発した飛沫が口に入り、口腔粘膜にウイルスが張り付こうというものです。 

 以上、訂正記事とさせていただきます。

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