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なんと腰痛も解消!背骨と首骨を正す西式健康法「平床寝台&硬枕利用」

2015年11月05日 | 健康体操・呼吸法

なんと腰痛も解消!背骨と首骨を正す西式健康法「平床寝台&硬枕利用」

 「人は病の器」と言われるほどにたくさんの病気を抱えているのですが、背骨と首骨を正してあげると、一見無関係と思われる部位の様々な病気が治癒してしまうことがけっこうあります。整体治療がその良い例ですが、寝方一つでそれが十分に期待できます。
 少々長い解説となりますが、最後までお付き合いください。

 明治生まれの西勝造氏によって既に戦前に確立された西式健康法の数々。現在でも、そのファンは多く、これを治療に取り入れられておられる医師も多いようです。西氏は1959年に他界されましたが、その遺志を継いだ西式健康法西会本部では、今でも月刊誌の発行や全国各地での講習会の開催をはじめ、指導者の育成も行っておられます。
 西式健康法は日常生活全般にわたって具体的な指針が示されており、このブログでも、朝食廃止、温冷交替浴に関して紹介しています。例えば次の記事です。
  朝食有害論の歴史的推移=皆が健康な時代は古今東西「朝食抜き」
  入浴法あれこれ、自分に最も合った方法を探しましょう 

 小生も、この2つはもう10年以上前から実行しており、随分と健康になりましたから、当店のお客様にもお勧めし、このブログで皆さんにもお勧めしているところです。

 そして、この他の西式健康法で、数年ほど前から小生がやってみて、良い効果が出たものがありますので、今回はそれを紹介したいと思います。
 西式健康法の中に「西医学の六大法則」というものがあります。
  ① 平床寝台
  ②
 硬枕利用
  ③ 金魚運動
  ④ 毛管運動
  ⑤ 合掌合蹠(がっしょうがっせき)
  ⑥ 背腹運動
 これは、健康運動・体操(寝方を含む)です。この中で、③と④については、次の過去記事で紹介しました。(小生が毎日やったのは記事を書く前の1、2か月にすぎず、その後はほとんどサボっていますが)
  
“金魚体操”で内臓と背骨にも運動を
  
 毛管運動“ゴキブリ体操” はじめッ!
 でも、①平床寝台と②硬枕利用は、略式ではありますが、3年前から1年の半分(夏季)は毎日実施しています。
 正式な「平床寝台、硬枕利用」は次のようになります。先ずは、その図を示します。
 (出典:[原本]西式健康読本)(農文協 2003年ワイド版)

 (注:後から詳述しますが、この図は、頭が浮きすぎではないのかな?)

 厚い合板でできた平らな床に仰向けになって、枕は丸太を2つ割りしたものを頸(首)にあてがい、毎晩この状態で寝る(硬枕は2時間半の使用でもよいとのこと)というものです。そして、敷布団は当然にして使わず、掛布団は寒くない程度にして厚くないのがよい、となっています。なお、寝衣はなるべく薄いものとし、できれば腹部を露出させるとよいとのことです。
 いきなりこの正規の方法で取り組んだら、きっと“体が壊れる”ことでしょうね。実際、西氏も、だんだん体を慣らしていけばよい、とおっしゃっています。

 まず、小生が行なっている略式の方法を紹介しましょう。
 わざわざ平床寝台を買うのもなんですから板の間で寝ようとしたのですが、普段寝るのは店の2階の居室であり、アパート作りになっていて板の間は通路しかなく、そこで寝るのは無理で、畳の上としました。時々寝泊りする自宅も板の間は全て絨毯敷きになっていて何ともなりませんから、ここでも畳の上です。
 丸太2つ割りの枕の入手先を知りませんでしたので、類似品を作りました。細めのヨシで編まれた飾りヨシズを買ってきて、適当な幅、長さに切り、それを巻いてビニール紐できつく縛ったところ直径8cm強のものができました。これで準備完了。
 早速首に当ててみると激痛が走り、1分も経たずにギブアップ。そこで、これを少し叩いて楕円形にし、幅広に首骨に当たるようにしました。すると、後頭部が畳に着いたこともあって、首の痛みはしなくなったものの、圧迫感は相当に強く、とてもじゃないが寝つけません。丸めたヨシズを首ではなく頭にかって寝るしかありませんでした。加えて、畳の上といえども蒲団のようにはいきませんから、だんだん尾てい骨辺りが痛みだし、ずっと仰向け寝するのはきつく、横寝になりがちです。
 まあ、そのうち慣れてくるだろうと、毎日続けたところ、尾てい骨辺りの痛みは割と早く解消し、首骨の痛みも少しずつ弱まり、寝つくまでは仰向けでいられるようになりました。
 でも、寝ついて早々に目が覚め、丸めたヨシズを頭にかって寝るといった状態に。
 これもそのうち慣れるだろうと、またまた辛抱強く続けたら、2か月ぐらいで慣れたでしょうか、3時間程度は首に挟んだままで寝られるようになり、首の痛みは心地好い刺激に変わりました。
 最初の年は、初夏に始めたと思いますが、10月までは続けられました。さすが11月になると、これでは背中が寒くてベッドに潜り込みました。(やはり畳は体の熱を放散してしまい、冷えるそうです。)
 以来、比較的暖かくなった5月から10月までの半年間、略式「平床寝台、硬枕利用」をしているところです。
 
して、その効果はというと、小生は元々「健康優良児」につき、大きな変化は感じなかったのですが、時々使っていた目薬を使う必要が全然なくなり、いつの間にか“飛蚊症”が解消してしまっていたのです。飛蚊症は数年前に起き、だんだん慣れてきて気にならなくなると言われ、たしかにそうした傾向にあったものの、それでもチラシ作りで白い紙に文字やイラストを書くときにはうっとおしさがありましたが、どのくらいの期間経過後か定かでないですが、気がついたときには完全に飛蚊症が消えており、これは後から説明しますが、硬枕利用の効果としか考えられません。

 なお、昨年の冬に、長年気になっている四十肩のだるさを軽減しようと整体に行ったところ、“背骨や頸骨の歪みがないですねえ”と褒められましたから、夏季限定の略式「平床寝台、硬枕利用」プラス少々の「金魚運動」であっても、かなり効果的なんだなと思ったところです。(だがしかし、左肩のだるやめは相変わらず続く。)
 ところで、真夏は掛布団なしで寝ていますが、お盆を過ぎると下痢防止の腹巻をし、指針にある「腹部を露出させるとよい」に反した行いをしています。
(それでもやれ!というのが西式健康法のようでして、簡単な下痢解消法も示されていますが、そこまでのことは遠慮させてもらっているところです。)

 次に、「平床寝台、硬枕利用」がなぜ良いのか、いや、なぜそうせねばならないのか、について、先の読本から抜粋して紹介しましょう。
…人間は毎日直立して作業し、歩行し、労働に服しているから、その脊柱は梁として設計されているものが、柱として使用されるため、構造上種々の故障を生じる。すなわち椎骨が捻れたり、傾いたりする…(これを)副脱臼というのであるが、…柔らかい布団の上に寝ると…そのまま固まり、それが積もり重なって、心身が虚弱になって、遂には病気になるのである。…
 平床は、重力に対して最も安定な水平面であるから、これにやすむときは、全身の筋肉が弛緩し、安静に充分休養することができ、脊柱の昼間直立や労働によって生じた前後の変歪は、平床上の平面に対して体重によって矯正せられ、正しい脊柱を回復することができる。…これが柔らかい蒲団にやすむと昼間の変歪や、彎曲がそのまま残り、…真の休養ができないのである。
 また平床はその固さによって皮膚を鼓舞してその機能を旺盛にし、肝臓機能の鈍重を防ぎ、皮膚に浅在する静脈を刺激してこれを収縮せしめ、血液循環をまったからしめる。したがって、腎臓機能も活発となり、昼間活動により生じた老廃物も容易に処理され、知覚神経も麻痺することがない。…腸の蠕動を助け、…便通を良好にし、頭痛を防止し、頭脳を明快ならしめる。…
 四足動物の頸椎骨(首の骨)は、常に張力を受けているが、人間のそれは直立したために、上に重い頭部を載せているから、常に圧迫を受け、不安定であって故障を起こしやすい。頸椎骨は7個の椎骨からできていて、その基部が頸椎第7番…であり、最も大きな力がかかる…、頂部の第1番は頭蓋の直接の支持者、中央部の第4番は…曲がりの中心であるから、この3つの部分に最も面倒な故障、すなわち副脱臼が起こりがちである。そこでやすむとき、これを調整するには、自然夜間就寝中に、これに張力をかけるような工夫が必要である。かくのごとき考えで、創り出したものが硬枕である。
 枕の大きさは、本人の薬指の長さを半径とする丸太2つ割り。頸椎4番を中心に、丸味のほうを頸部にあて仰臥すること。就寝中常用。
頸椎第4番…が副脱臼を起こしていると、この方法で矯正せられるのである。事実頸椎第4番は、咽喉部、ならびに扁桃腺の主神経であって、この部分に故障のある人は頸椎第4番が副脱臼している。…これがほとんど万人共通の状態である。これが、硬枕の利用によって矯正せられ、これらの疾患の予防ならびに治療が行われるのである。…硬枕の常用により、肩の凝りなどは、忘れたようになり、…顔面の諸器官…は格別に改善され、小脳や延髄の機能が完全に働くようになるから、身体各部、特に手足の神経の麻痺が防がれる。…
 枕の材料は、一般に濶葉樹(広葉樹)がよろしい。…石の枕は特に夏季の常用に適する。滝沢馬琴の八犬伝における浅草野路の狐屋の石の枕の故事は昔から有名である。これは石の枕が前後不覚に安眠する事実を示したものである。(引用ここまで)

 いかがでしょうか。とんでもない話に思えますが、でも、江戸時代、百姓は板の間にむしろを敷いて寝たのですし、明治時代の枕は敷布団の外に木枕・箱枕を置き、首の下にあてがって寝たのでして、小生の祖母は戦後にあっても箱枕を使っていましたから、何も不思議なことではないのです。
 なお、以上の抜粋文は戦前に確立された内容につき、当時はまれであった「腰痛」が例示されていません。そこで、近年急増した腰痛に関して、西氏の後継者の1人である甲田光雄氏の話を引用しましょう。(出典:日経ヘルス 2000-9)

…カイロプラクティック(脊椎指圧療法)…(これは)効果はあるんやけど、長年の間に狂った背骨が、その場で治るわけにはなかなかいきまへん。骨の周りには筋肉が硬くまとわりついとるんで、いきなり元に戻そうとすると肉離れを起こすことがある。それに、2本足で歩いとる限り、背骨はまた狂うてくる。
…硬い木枕で板の上に寝るのは、…少しずつ昼間にズレた背骨の狂いを治すものですな。
…(板の上で)仰向けに寝ると、大抵の人が腰と床の間が浮いて体が彎曲しますな。しかし、本来は真っ直ぐでないとあかん。腰痛の人ほど腰と床の間に隙間がある。金魚運動しっかりやったら、だんだん隙間がのうなってきよる。ピタッと一直線になったら、もう腰痛は治っとる。
 背骨の周囲にはいっぱい筋肉が付いとる。木枕と平床で寝ても、そう簡単には狂うた背骨は動きまへん。そやから寝る前に金魚運動と背腹運動をやって筋肉をほぐし、骨がよく動く状態にしてから木枕と板で寝ると効果が早く出るんですわ。(引用ここまで)

 いかがでしょうか。常識を覆すとんでもない寝方で、あれこれ病気が治ってしまうというのですが、「西医学の六大法則」の1、2番に掲げられていることからも推し量れるように、健康に最も重要な「運動・体操」の一種です。まあ、これは、リハビリと言ったほうがいいかもしれませんがね。
 なお、小生の飛蚊症が消えたのは、上の解説の「硬枕の常用により…顔面の諸器官…は格別に改善され…」によるものでしょう。

 ここまで書き綴って、自作のヨシズ枕よりも木枕のほうが頸骨整形にずっと良いと思え、少々値が張りますが、「柿茶本舗の木枕」を購入することにしました。
 9月末のことです。使ってみた結果、自作のヨシズ枕よりうんと優しいタッチで物足りないぐらいの感がしました。

 (ここからしばらくは、木枕サイズの詳細について書き記したものですから、小文字にしました。)
 購入した木枕を使ってみて、「平床寝台、硬枕利用」の図に注釈を付けた、“この図は、頭が浮きすぎではないのかな?”に関して、
「西医学の六大法則」をずっと続けられ、西会西式一級司教の資格をお持ちの養生指導士・松尾万葉香さんの例を女史のブログ「日々花家」で紹介されている記事「木枕のサイズ」から引用します。
 …書籍を読むと、円の半径(木枕の高さ)は薬指の長さと同じくらいが良い、と書かれていることが多いのですが、現代日本人の体型だとあまりそぐわないとのこと。
…私も…薬指の長さだとMサイズですが、どうにも頭が浮いた感じになってしまうのでSサイズがいいようです。

 というわけで、自分の身体に合うサイズは使ってみて判断しましょう。
 顔と床が水平になって、頭が持ち上がりすぎないのが良い状態です。…
 迷ったら小さ目のものを買って、下にタオルなどをひいて高さ調節するのがいいかもしれませんね。
 私は、普段はフローリングの床に直に寝ているので、掛布団の要らない夏の時期は、寝具といえばこの枕だけ。(引用ここまで)
 引用文中、MサイズとかSサイズとか出てきますが、これは硬枕の発売元の「西会本部」(只今品切れ中)のもののようで、「柿茶本舗の木枕」のものとは若干違うようです。
 そして、柿茶本舗のHPでの使用説明には次のように書かれています。
 木枕を首にあてて寝た時に床と顔が平行になるように当ててください。また、木枕を首に当てた時に顔が床と平行にならずに頭が下がるようでしたら、枕の下にタオルを何枚か敷くか、枕にタオルを巻いて調節してください。
(質問への回答) 木枕ご使用時に後頭部が少し浮くということですが、ご使用時に首の後ろのアーチに木枕があっていれば問題はないと思います。ポイントは寝たとき顔が平らになるように枕をあててください。(引用ここまで)
 小生の薬指のサイズからしてMサイズよりSサイズがよかろうと思い、Sサイズを購入したのですが、後頭部が畳に着くことが多く、少々小さすぎると思われました。そこで、タオルを巻きつけてみたのですがそれでもだめで、さらに六つ折したタオルを敷いたら、けっこう首骨全体に馴染む感がしますし、後頭部が畳に着くのは木枕を肩にぐっと近づけた場合だけになりました。
 なお、木枕の正しい使用法について、タオルを巻く前の段階で発売元に問い合わせましたら、「木枕を首に当ててみて枕と首のアーチがあっており、首が少し牽引されているように感じるといいです。」とのことでした。なるほど、です。タオルで嵩上げした木枕が首骨全体にうまく密着すると、たしかに牽引感が高まります。
 ここまで、木枕の大きさについて事細かに書いてきましたが、冒頭で示した図はいかにも頭が上がりすぎの感がして、気になってしょうがなかったものですから、つい長々と書き綴ってしまいました。

 さて、木枕を買ったんだから、ここは平床寝台も買わなきゃという気になってしまい、10月初めにホームセンターでベニヤ板も購入しました。推奨されているのは15mm厚ですが、いかにも重たく、うちでは畳の上に敷きますから、厚さは9mmとしました。板に乗っかっても凹む様子はないですから、これでいいでしょう。もっとも体重が50kgを切っているからかもしれませんが。
 こうして、正式な「平床寝台、硬枕利用」に取り組んで1か月が経ちました。木枕は最初から物足りないくらいに馴染んでいるのですが、ベニヤ板には恐れ入ります。
 畳とベニヤ板は大違い。当初は尻が痛くてたまりませんでした。加えて左肩のだるやめを強烈に感じました。そこで、足を曲げてみたり横向きになったり。最初は熟睡できませんでしたが、だんだん慣れてきて安眠できるようになったものの、1か月経った現在、まだ、心地好いという境地には至っておりません。
 朝方に目が覚めて、木枕を頭にかい、横向き寝に変えたりしています。でも、これも、きっとまもなくして解消することでしょう。
 なお、10月下旬になって朝は冷え込むようになりましたが、畳と違ってベニヤ板は背中が温かく、敷布団は全く不用です。掛け蒲団は夏蒲団から薄めの普通の蒲団に変え、さらに朝晩冷え込むようになって毛布も使うようになりましたが、この分なら通年「平床寝台、硬枕利用」でいけそうです。
(2016.2.16追記:2か月後にはベニヤ板にだいぶ慣れましたが、背中が寒くなり、薄い毛布を敷きました。真冬は少々背中が寒かったですが、そこは我慢し乗り切りました。)
(2018.3.17追記:2年目の冬は毛布1枚では寒くて2枚敷き、3年目はそれでも寒くて2枚の毛布のうち1枚は二重毛布としました。なお、ベニヤ板が心地好いと感ずるに1年以上かかりました。)
(2018.3.17追記:追記するのを忘れていましたが、本格的な平床寝台にして2年ほど経った頃でしょうか、日中時々感じていた左肩のだるやめ=四十肩がほとんど気にならなくなりました。少しずつ肩関節あたりが矯正されたからではないかと思っています。これには助かりました。)

 ところで、正式な「平床寝台、硬枕利用」はこのように極端な健康法ですが、類似した方法で、誰にでも直ぐに実行できる、体にメチャやさしい方法があります。“こんなんで本当に効くの?”と疑いたくなるほどです。
 それは、「バスタオルを丸めて紐で縛る」というもの。
 これを推奨しておられるのは、心神診療室院長の高木智司医師で、これは、首だけでなくて腰にも同様にしてあてがう「首腰枕」です。そのやり方を氏の書から引用します。なお、これは就寝時に行うのではなく、起きているときに短時間横になるだけというものです。
首腰枕の作り方
 バスタオルを2枚用意し、同じものを2つ作ります。
①バスタオルの長い辺を、3~4つ折りにしてたたむ。
②短い辺をしっかりと巻いていき、直径8~10cmの棒状にする。
③両端をひもやゴムで縛って固定する。
※ラップの芯を中に入れて巻くと、硬くなってなおよい。
首腰枕の使い方
①一つは首枕、もう一つは腰枕として、横になって隙間ができる箇所にあてがう。
②体を左右に軽くゆすり、最も背骨が快適な状態に調節したら、手のひらを上に向けて気持ち斜め下に腕を伸ばし、安静を保つ。
③1日5分を限度として行う。不快な痛みを感じたら枕を外す。起き上がる際は、枕を外してからさらに5分ほど安静を保ち、ゆっくり体を起こす。
※1か月以上継続し、体が慣れたら、1回10分、1日3回を限度に、時間と回数をふやしてもよい。
※腰枕を背中や肩のほうへ移動させても、また、縦にして背骨に沿って当てても効果的。(引用ここまで)
(詳細は、高木智司著
「タオル枕健康法」:海竜社 をお読みください。)
(2017.9.27挿入追記:この「首腰枕」について、次の記事でもう少し詳しく紹介)
  首・腰タオル枕健康法(三宅薬品発行の生涯現役新聞N0.272)

 随分と“おやさしい”やり方で、小生は半信半疑の状態にあります。加えて、最大で1回10分、1日3回と極めて控えめなもので、これでも「腰痛が治る、肩の痛み、のどの詰まり、頭痛、不眠、下痢などなどが解消する」とおっしゃいますから、驚きです。
 もっとも、これは(西式を含めて)背骨や頸骨の歪みが原因している場合に当てはまるだけですが、大半の方が大なり小なりそうなっていますから、なんらかの症状をお持ちの方はやってみる価値が十分にあります。
 でも、三日坊主ではダメ。“おやさしい”やり方でも1か月以上継続しないと効果が出ないようですし、根本原因は直立歩行ですから、終生続けるべきものです。
 また、高木
医師の「首腰枕」で効果が認められないようでしたら、終夜それを使ってみたり、めちゃハードなリハビリである西式「平床寝台、硬枕利用」に順次挑戦するなど、根気良く背骨や頸骨の歪みを矯正していかねばならないでしょう。

 ここまで、長々と「平床寝台、硬枕利用」を中心に、背骨と首骨を正す方法を解説してまいりましたが、まだこれで終わりません。もう少しお付き合いください。
 ここまでのことは、背骨や頸骨の(正面から見て)前後の歪みを矯正するだけでして、これで症状が改善する方が多いものの、不十分な面があります。
 先に紹介した甲田氏がおっしゃっておられるように、背骨や頸骨の左右の歪みも矯正する必要があるのでして、これは「金魚運動」によります。
 なお、この運動は腸本来の機能を回復させるのに効果大とのことですから、一石二鳥です。
これは、朝夕、1、2分でよいですから、併せて行われることをお勧めします。

 最後に、「西医学の六大法則」の残り2つ、⑤合掌合蹠と⑥背腹運動は、小生はまだ取り組んだことはないのですが、なかなか奥深いものがありそうで、機会をとらえて行ってみたいと思っています。“いつのことになるやら”ですが。
 非常に長文となりましたが、最後までお付き合いいただき有り難うございます。皆様の背骨や頸骨が正常化され、ますます健康になられますことをお祈りいたしております。
 なお、金魚運動と背腹運動のやり方については、
YouTube動画がありますから参考になさってください。
 ・金魚運動  https://www.youtube.com/watch?v=PX0TcRXTXb4
 ・背腹運動  https://www.youtube.com/watch?v=CBxrSYqizCw

(2017.8.31追記)
 腰痛を改善したいという方に、別の対処法も紹介しましょう。
 「胃の調子が少々おかしくてもヒーヒー言うんじゃない!」のなかで書きましたが、「痛みは心で感ずるものであるからして、そのときそのときの心のありようで痛みの感じ方が大きく違ってくる」というものでして、これは腰痛についても言えます。
 “読むだけで腰痛が治る”本があります。伊藤かよこ著「人生を変える幸せの腰痛学校」、なんと小説です。小生が定期購読している「みやざき中央新聞」2017.4.10号の社説で次のとおり紹介されています。腰痛でお悩みの方、読んで損はしない本のようです。
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2 コメント

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質問です (関東人)
2017-05-22 12:39:52
はじめまして
タメになるお話ありがとうございます。
質問ですが
頭にかって
とは、どういう状態のことでしょうか?
かってという方言が、わからず
イメージできなかったので
よかったら教えてください。
私も西式に挑戦しようと思っています。
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頭にかって (薬屋のおやじ)
2017-05-22 18:28:48
頭にかって→頭にかう
「かう」=支う
「かう」で検索するとgoo辞書の2つ目に出てきます。
意味は、「当てて支える、あてがって」です。
小生のブログご愛読に感謝申し上げます。
ただし、西式はドギツイものが多いですから、少しずつ体を慣らしながら実行されることをお勧めします。
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