徒然なるままに・・アメリカ、そして日本

二度のアメリカ生活。
ボストン・オハイオ州・フィラデルフィア郊外に住み、
2010年夏、日本に帰国しました。

歯列矯正 長女の場合

2009年11月07日 | アメリカ歯科・医療事情
我が家の子供達、不幸な事に、私に似て歯並びが非常によろしくない。
三人ともアメリカで歯列矯正を勧められ、長女と長男は実際に歯列矯正をアメリカで済ませて、日本に帰国しました。
三人のケースにわけて、歯列矯正の事をアップしたいと思います。

見かけ上、長女の歯並は問題があったので、日本に居る時から、一般歯科で歯列矯正の相談はしていました。
長女が小学生の時にかかっていた一般歯科には、週に一度歯列矯正の先生が来るので、診察を受けました。彼女が、小学校5-6年の時だったと思います。
診察の結果、通常アルファベットのUの形であるはずの歯並びが、長女の上のは歯Vに近い状態で狭いので、夜の間だけリテーナーと呼ばれる器具を着ける事になりました。医師の指示で、時々そのリテーナーの幅を広げていました。
長女が中学に上がり、大人の歯も生えそろい、いよいよブレースを・・・・と勧められた時に、恐れおののいたのか、周りで着けている友達が居なかったからか、長女はブレースを拒否したので、ブレースは着けず、日本での歯列矯正はそこでおしまいになっていました。

その後、中学三年になると同時に、15才直前にアメリカにやって来て、歯列矯正を勧められました。その時には、二つ返事で「やります」って、驚いたのは親の方です。
結果的には、日本でブレースを着けていたら、もしかしたら渡米前に終わっていなかったかも知れないので、結果オーライでしたが。

アメリカに再度引っ越し小児歯科に初めて出掛け、クリーニングと歯の検診をしてもった時に、歯列矯正医を紹介されました。歯列矯正医でプランを立ててもらっても、やるかどうか決めるのはその後でもかまいません。そのプランを見てから、どうするか家族で相談する訳です。

歯列矯正歯科でプランするにあたり、長女は既に15才になっていたので、これからどれだけ骨の成長を期待出来るかと言う検査をしました。とは言っても、単に腕のレントゲンから分かるのだそうです。その結果、ほぼ骨の成長は止まっているという結論が出、つまりは歯の成長、顎の成長も止まっているので、顎を広げる事は困難だと言う結果でした。
それより、なにより、もうちょっと背丈が欲しかった長女は、既にもう背が伸びないと言う事の方がショックだったようです。

結局、彼女に提示されたプランは二種類。
一つは単に歯並びだけを合わせるもの。下の歯並びに比べ上の歯並びが狭いので、下の歯は少し内向きに、上のは歯少し外向きにして、噛み合わせを調節すると言う物でした。
二つ目は、上下どちらの歯も垂直に並べ、最後に顎の手術をすると言うもの。
一つ目の案は2年半かかるのに対して、二つ目の案は2年と言う予測でした。また、どちらも7本も歯を抜かねばならず、かなり勇気の必要な決断だったにも関わらず、長女は二つ目の案、つまり7本抜歯をし、歯並びを矯正し、最後に顎の手術まですると言うものを選びました。

最初の抜歯は、とても大変でした。抜歯のおかげで、1週間も学校を休んでしまい、ある教科ではグループワークに出席出来なかったために、点数がもらえなかったなんてこともありました。その成績が、ずっと響いていましたね。
抜歯の傷が癒えてから、ブレースを着け、その後は月に一度ほどの割合でチェックに行きます。その度に、ブレースに着けているゴムの色を選ばせてくれるので、季節に合わせて色を変えて何だか楽しそうでした。

予定通り、ブレースを着けて1年半を少し過ぎてから今度は顎の手術の日程を話し合いました。
抜歯だけでも学校をかなり休んでしまったので、是非とも夏休みの間に受けなければならないと思いました。でも、その夏にはサマースクール、一時帰国等々、かなりスケジュールがつまっていました。それでもなんとか、学校が始まる10日ほど前に手術の予定を入れる事が出来ました。

顎の手術は、顎のジョイントを切って、噛み合わせが合うように調整し、またボルト留めすると言うもの。聞くだけで、ヒエーッと言う感じですよね。さすがに一泊入院と言う手術でした。
手術後は、しばらく大きく口を開けてはいけないし、噛む事も禁じられているので、食べ物もスープなど流動食でした。おかげで、ちっこい長女は更にちっこくなってしまいました。

夏休みの最終週に指定されたハイスクールのスケジュールのピックアップの日には行けず、休み明け直前にガイダンスに取りに行ったのですが、カウンセラーの先生方がとても気づかってくれたのが印象に残っています。
ハイスクール初日もまだ腫れがひがず、その年の学生証の写真は丸い顔の長女が写っています。
でも幸い、その手術後は良好で、かみ合わせもきっちり合って居るので、苦労したけど頑張ったかいがあったのではないでしょうか。

アメリカの学校で毎年一度撮影する個人写真。長女は、ハイスクールの間、四回撮る機会がありました。
最初の年は、写真を撮る事すら知らないで出掛けたので、歯並びもひどかったけど、ヘアスタイルから何から彼女の言葉を借りれば「miserable」でした。二年目は、しっかりとブレースが着けられています。三年目はブレースを着け、手術後の腫れた顔。最後の年は、ブレースも外され、まっすぐの歯並びで写っています。
これも彼女のアメリカでの歴史かも知れませんね。

長男、末娘の歯列矯正の話も、今後アップしたいと思います。

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4 コメント

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Unknown (yasuko)
2009-11-07 11:54:50
ケニーもこの夏から上下にブレースしていますが、上はクリアなブレースにしたので、ほとんど目立ちません。実は私も中学一年の時にブレースしたのですが、みんなから「ギンバ!」と馬鹿にされ、1年でギブアップしてしまいました。あの時我慢していれば、歯並びの悪さに悩まずに済んだと今更ながら後悔しています。なのでケニーの矯正が終わったらインジビザライン(スペルも読み方も解らない)やるかも?アメリカに住んでいると歯並びがやけに気になってね~。
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長女ちゃんの苦難 (うのっち)
2009-11-07 23:20:00
そっかぁ、歯の矯正もいっぱい大変なんだねぇ。びっくりさ。

でも、その時の苦労困難は、彼女を強くさせたんだね。

なぜこんなにしてまでアメリカは「歯」への思い込みが強いんだろう…?肉食の国だからか?

ワニは、生涯で3000本の歯が生え換わり、死ぬまで、肉を食べ続けられるような歯が特色になってるんだけど。人間の歯って、肉を食べるための歯の本数が少ないからなのかなぁ。

しかし、あごの手術…長女ちゃんも、母も頑張りましたなぁ。
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yasukoさんへ (Miwa)
2009-11-08 00:12:02
クリアなブレースが使えると良いですよね。うちの子供達は使えないって言われたような気がします。それとも、値段の都合でやめたんだったかなぁ…。もう、記憶が…。
インビザラインって、Invisalignですか? 矯正中だって、全く分かりませんよね。
アメリカ人の歯の白さは、異常だと思っていましたが、日本に帰ったら、日本人の歯の黄色さが気になりました。そうそう、新庄選手が歯の白さを指摘されてましたね。(笑)
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うのっちさんへ (Miwa)
2009-11-08 00:17:06
歯列矯正、抜歯7本、頤の手術までして…と思ったけど、矯正歯科医は完璧を求めるのねぇ~と感心しましたよ。
肉食だからか・・・(笑) 歯並びが奇麗と言う事は、リッチの象徴みたいなものだからね。それに、ハリウッドに国だから、見た目を気にするのよねぇ。しわ取りとか、しみと取りとか、整形手術も盛んだしね。豊胸とか…。
長女は頑張ったけど、私が頑張ったのは、通院の運転手かな? 矯正が終わった時には、ホッとしたよ。
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