ニホンミツバチの四季

2010年5月から、ニホンミツバチの飼育開始
そのふしぎな生活を記録します

ミツバチの闘い

2011-04-30 17:52:28 | 飼育日記

1群(分蜂をした元の群)の巣門の前で ミツバチ同士の闘いが 続いています。

飛んできたミツバチを門番が点検をします。体中のにおいをかぐように 全身をぐるりと回って点検します。

その結果 仲間ではないと認めると 攻撃に出ます。1匹に対して1匹ではなく、複数のミツバチが攻撃することもあります。

そして、とうとう 滑走台から2~3匹がもつれたまま 落ちて行きます。落ちた後も攻撃を続けます。

それで、1群の滑走台の前には、たくさんのミツバチの屍がみられます。

なんという残酷なことと、見ていても辛くなります。

1群に入ろうとしたのは、たぶん昨日、孫悟空の觔斗雲のように 群れをつくって飛んでいったハチたちではないかと思います。長くニホンミツバチの飼育をいていらっしゃる方に聞いても同様な見解。

昨日の出来事から分析すると、分蜂開始から去っていくまでが8分。女王が蜂球に合流する時間がなくて、無王で飛んで行ったのではないか、ということです。無王の群はもとの巣に戻ろうとするけれど、それは叶わないということです。

昨日まで姉妹だった仲間なのに、と思いますが、種を保存するため、なんらか理由のある厳しい闘いなのだろうと思います。

これについては、もう少し調べてみる課題です。


今日も ドラマが。わからないことばかりです。

2011-04-29 23:28:55 | 飼育日記

今日もドラマがありました。

因果関係は不明だけど、観察日記として、出来事を記録しておきます。

++++記録++++++

今日は天気もよく 暖かいけれど 冷たい風がときどき吹く。

第1分蜂以外の女王は未交尾の女王なので、交尾にでられるようハチマイッターをとらないといけない。

今日は、第4群(24日の分蜂群)で、オスバチが飛行する13時~15時の間 ハチマイッターをとることにした。

12:45   第1群(元の群)で分蜂の様子はない。(分蜂の前は先遣隊が分蜂板のところにきて 様子を伺うのだが、

        今日はそういうことがなかった)

12:48  第4群のハチマイッターを取る

12:50  ほとんど同時に第1群で分蜂が始まる ↓   あまりに突然で、びっくり! まるで火薬に火がついたような始まり方。

        

       分蜂板には まったく寄り付かない。乱舞から飛行へ たくさんのハチが飛ぶ。  ↓

        

       お隣に「分蜂が始まったので、布団をとりこんでくださいね」とお願いしていると 雲霞(うんか)のごときハチの集団が

       お隣の方面に移動していく。↓                        さらに東へ 飛び去る(写真、空の部分に写っている) ↓     

    

        集団が全体として場所を移動するなんてことは予想だにしなかったので、驚いている。

        その集団があっと言う間に かなたへと飛び去る。

12:58   分蜂の始まりから ハチたちが飛び去るまで その間の時間はたったの8分。ハチの雲のスピードは相当   

        なものだ。

        まるで孫悟空の「觔斗雲」のようだった。

 

我が家の東は自然豊かな丘陵地が広がり、家の前にはそこから流れる小川があり、

サクラバハンノキが若葉を付け始めた。↓

今日、飛び去ったハチたはこの自然の中に帰っていったのだろう。   

   

18時過ぎ:いつもなら もう静かになっているはずの時間に、1群と4群(今日のハチマイッターと分蜂騒動のあった群)だけが暗くなるまで 巣門のところで門番がでたり、さかんに飛行したり いつもと違った様子だった。

期待を込めて「今日、飛んで行ってしまったハチたちが帰ってきたんだろうかね」と話していた。

 

       


たった5日で こんな巣をつくりました

2011-04-28 20:29:20 | 飼育日記

昨日 巣箱を出て行ってしまった群。先輩は「自然に帰っていったんですよ」とおっしゃいました。

その巣箱にはこんな巣が作られていました。たった5日で。

巣箱の天井に付いたまま(大きさの比較のためCDを置きました)     もう 花粉を運んでいました

       

こんなきれいな6角形。びっくりします。                       横から見ると、左右両側から巣穴が作られています。

    

 

新緑の季節は進みます。

       

新芽だった 山椒は香りのよい若葉になりました。   一重のやまぶきも 雨にぬれて              

大山レンゲのつぼみも大きくなり

    

      つばきはお酒と飾りました               玄関の花は友人の夫さんが(ありがとう)

 

     ぼたん、今年は12輪咲く予定


巣箱の中のようす

2011-04-27 22:26:06 | 飼育日記

分蜂した群がどれくらい 大きいのかを知るために 巣箱の中の写真を撮ります。

教科書には「最初が1/2 次は1/4 その次は1/8」と書いてありますが、我が家はだんだん大きくなっている。

分蜂した順に 1回目  2回目  3回目 と写真を並べます。 

       1回目分蜂(4月21日分蜂)                      2回目分蜂(4月24日分蜂)

       

     3回目の分蜂(4月26日分蜂)

       

昨日の3回目の分蜂のは 空を飛ぶハチでできる雲の半径が2回目よりずっと大きかったはずです。

3回目の群は大きい!

 

それから、第1群(3回分蜂をした元の群)の写真を記録しておきます。

           3月13日                 3月28日

        

    4月22日(第1回分蜂の翌日)                   4月25日(第2回分蜂の翌日)

    

     4月27日(第3回分蜂の翌日)

あんなに出たのに まだまだ元の群は大きい。

 

ところが、昼過ぎに第3群(1回目の分蜂)の巣箱をハチが行ききしないなぁと思って、巣の中の写真を撮ってみると!

巣箱の中はからっぽです。(天井が黒く見えるのは、以前に使っていたもので巣の跡が残っている)

たった5日間で、写真の右上に写っている巣を作ったのです。健気です。

ハチマイッターが2つしかなく、昨日、この群からはずして、第5群(3回目の分蜂)に付けたせいでしょうか。

または、最初の分蜂なのに小さいことが疑問だったのですが、もしかしたら無王群(女王バチが出る前に取り込んで

しまったため、女王バチがいない群)だったのかもしれません。

もうひとつ 今朝、この群の巣門のところで なが~く ハチたちが会議を開いていました。

これまで あまり見たことない光景だったので、写真に撮っておいたのですが、これは 全く科学的根拠のない話です。

 

(オスバチが1匹、その周りに働きバチが集まって ながい時間相談をいている様子でした)


また 分蜂!なか1日で! 今回も大きい!

2011-04-26 21:08:41 | 分蜂

一昨日にひきつづき 今日もまた 分蜂しました。

突然でした。ハチにとっては突然ではないのかもしれませんが、私は心の準備がなかったので。

時間にそって記録しました。

+++++記録++++++

 10:00  「巣覚え」のようにたくさんのハチがとんでるなぁ、と思っていたら、突然、だんだん増えていく。

       羽音も大きくなっていく。「えっ!今日も分蜂するの!来客中なんだけど」

10:10  乱舞が始まる

      

     ハチがどんどん出てくる。さあ始まるよ。

10:25 今日の分蜂の特徴は、飛行するハチの数とその半径の大きさ。一昨日が半径3メートルくらいだったのに

      くらべ、その倍はあるように思う。飛行するハチはなかなか写真に撮れないのだが、なんとか撮れたように思う。

      ハチも興奮しているのだろうけど 人間も興奮するよ。夫は「国府宮のはだかまつりみたいなもんやな」と言う。

  

     小さな点々が乱舞するハチ。                          大騒ぎの最中にフェンスの上で一休みのハチたち

                                                      このとき、脱糞をする。

 

10:30 一昨日と同じちりとり型の分蜂板に集まり始める

10:40 ほぼ終了 今回も大きい

分蜂板、いっぱいに入っている。

ここでしばらく 休憩。急いで取り込むと女王バチが入っていないことがあるので。

11:00  霧吹きで水をかける(羽根に水が付くと飛べなくなるので、分蜂板についたハチが新しい住みかを見つけて

       移動してしまう心配がない。水をかければ何時間でもこのままでいるらしい。時間をかせぐことができる)

       水をかけると蜂球が縮こまるのが 面白い

11:20  取り込み開始

   ちりとり型の分蜂板についたハチの塊をうちわで すくい出すように 下に導く。ぼとん、ぼとんと落ちるが 上にも舞い上がる。

まだ 分蜂板についているので、 今度は刷毛で落とす。するとハチが舞い上がるが 刺さないので 怖くない。

(舞い上がるハチが写っている)

11:30  分蜂板が付けてあった桃の木のこぶのところに ハチが集まって蜂球ができる。(一昨日も同様)

        

       これは、段ボール箱を下に持っていって うちわで落とし ゲットする

        

 1回とっても また 蜂球ができる。同じことを繰り返す。段ボールを使って2回取り込む。

 

11:40 捕獲完了

女王が逃げないように ハチマイッターをつけて 終了。

上の写真、ハチマイッターの横棒に頭部が引っ掛かってでられない 仲間を助ける2匹、と思って写したが、

私の思い込みだろうか。

 

今日も、お隣さんが一緒に観察してくださった。3回見ているので、観察眼が養われて  コメントが鋭い。

用事があって来ていた友人も にわかに カメラマンになって 参戦。

それから突然の呼び出しに応じてくださった友人の夫。

いつも仲間がいてくださって ありがたい。感謝。

庭のボタンが咲き始めました。


4月24日(日) 2回目の分蜂でした

2011-04-25 21:08:00 | 分蜂

4月24日(日) 第1群の2回目の分蜂がありました。

本には「1回目で半分が分蜂し 2回目はその半分(もとの1/4)分蜂する」と書いてあるのですが、、

我が家の場合は 2回目に1回目の2倍半以上のハチが出ていきました。

日曜日なので夫婦二人とも 分蜂の最初から記録をしながら見ることができました。

さらに うちのハチをかわいがってくださるお隣のご夫婦が参戦して カメラ撮影をしてくださり 全体像を記録することができました。

2時間の長い分蜂ドラマでした。

++++記録+++++

9:35  巣門の周りにハチの乱舞が始まる。巣門からいつもとは ちがった状態でハチが次々出てくる(下左)

          観察窓の内側には、ハチがびっしりいて 動き回っている(下右)

                                     

9:40  桃のまわりを飛び始める(乱舞が高くなっていく)

9:45  巣門から出るハチの量がどんどん増えていく    箱の横や上にもハチが付いている

          

                      9:47                                    9:50

9:50  さらに増えていく 

 

9:55  乱舞の範囲が巣箱を中心に半径3~4メートル   巣箱から2メートルくらいのところに干してあった洗濯物に脱糞がある

             

         巣箱の全面にもびっしり(9:59)            巣箱が載っているブロックにも塊になっている(10:05)

10:00  巣門から出るハチ、飛んでいるハチの様子が少し落ち着いてくる

          

10:05  不思議なことに 2つの分蜂板に蜂球をつくり始める    下記2つ

           

    半円形にベニヤ板を曲げて桜の皮を貼り付けた分蜂板(東)        ちりとり形のものに桜の皮を貼り付けた分蜂板(西)

10:10   飛んでいるハチはますます落ち着いてくる   2つの蜂球に集まってくる 

10:20   西の蜂球から東の蜂球にハチが移動しているように見える

10:30   同様に移動していることが見られる

10:35   今度は東から西に移動している

       時間がたつと 蜂球の形が整ってくる

         

                    10:17                              10:51 ハチは頭を上に向けて整列する

 10:55 西から東へ移動はいていが、2つに分かれたまま硬直状態。

       「もしかしたら、女王が双子だったのかも」と、冗談が出る。

11:00  先輩に尋ねると「合体させなさい」とのこと。詳細を聞くと「女王がいると思われる方に他方の分蜂板を持っていって、

       振動を与えると、移動します」と教えてもらう。

11:15  東の分蜂板を西の方に持っていき、板の裏からうちわでやさしく トントントンと叩いてみる。

       すると・・・・

        ⇒       ⇒

 

          ⇒    

       4枚の写真のように、下の分蜂板についていた蜂球がまるで吸い込まれていくみたいに 上の蜂球に合体していく。

      (下のハチがだんだん減っていって、上の蜂球が大きくなっていく) 

11:20  合体成功!

       合体した蜂球の形がいびつだったが、時間がたつにつれてきれいな形になっていく。

          

                       11:20                                11:33

11:30   蜂球を巣箱に入れる

             

              うちわで蜂球を落とす                             残ったハチは刷毛で巣箱に入れる

11:40   分蜂板を巣門のそばに置いておくと 分蜂板に残ったハチたちは  次々と巣門から巣箱に入っていく

                  

11:47 終了  18℃    分蜂開始時は22℃


ハチマイッター は  まいったなぁ

2011-04-23 16:48:51 | 飼育日記

分蜂群が「この巣箱はちょっとねぇ」とでていかないように、慣れてくれるまで ハチマイッターをつけて

女王バチが出られないようにします。女王さえでなければ、はたらきバチは絶対に他には行きません。

しかし、この横棒の4ミリという幅は はたらきバチにとってもぎりぎりです。

だから はたらきバチはこんな苦労をします。

    

あれ、いつもと勝手がちがうよ。             ねぇ~どうやって はいるの? 

 

     

 よいしょ。よいしょ。ここからなら入れる?           あぁ やっとでたよ            

 

      

    もぉぉ いそいでるんだからぁ             なら こうやって くるっ ね!

 

      

 ねぇねぇ 私とあなたを隔てるこの棒はなに?          いい?いくよ!  

 

      

     なかなか うまく いかないなぁ                私はあきらめない  

 

                                           

          どうする?どうする?                  上も下もくぐれない

 

    

  困っていたら、また仲間が1匹やってきた    あっち、こっち、どっち、が出られる?  

                  がんばれ! みんな がんばれ!

 

  

分蜂群の中にオスバチもいるのかどうか 疑問でしたが 観察をいていたら ほら オスバチもいました。

蜂球の表面には はたらきバチしか見えなかったけれど やはり オスバチもいました。

でも、オスバチはぜったい 出られません。


分蜂のまたの日

2011-04-22 20:20:23 | 分蜂

分蜂のまたの日。

昨日分蜂した第1群の巣の写真を今日と分蜂前と比べてみます。

        今日・4月22日                                   4月13日                

    

1回目の分蜂は「女王バチと一緒に元いたハチの半分が出る」と どの本にも書いてあります。

だから、もっと、ぐっと減るのだと思っていましたが、半分になったという感じはしません。

ハチたちは互いに重なりあっているわけだから(天井に向かって組体操をしている感じ)、ハチとハチの間隔が

疎になったり、密にになったりということでしょうか。

 

では、分蜂で出て行った 第3群の巣箱の中はどうなっているのでしょう。

北東の角にかたまっています。

天井に黒い模様があるのは、天井板が去年第1群で使っていたものだからです。

自分たちのにおいがついているので、安心してくれるだろうと思って。

分蜂群は これから巣をつくらなくてはなりません。

たいへんなんだけど これもまた びっくりするほどのスピードでつくっていくのですよ。

 


とうとう 分蜂 しました

2011-04-21 21:10:51 | 分蜂

とうとう分蜂しました。

我が家には、2つの群のハチがいますが、分蜂の可能性があるのは、そのうちの1つ。

10時40分ころ 巣から出た(らしい)。

というのも、私は外出中で、お隣さんが気づいて,連絡をしてくださいました。

本当にありがたいことです。感謝。

巣箱はこの桃の木の真下。桃の枝が広がっている、その中をハチが、雲がわき立つように飛び始め、

乱舞した後、桃の木にとり付けた角形の分蜂板に付きました。

しばらくすると こんなにきれいな蜂球になりました。この状態で20分以上待つ。

あまり早いと女王バチが入っていない可能性あるからです。

巣箱の天井をとっておいて、分蜂板に蜂球をつけたまま 巣箱の真上までもってきて、

刷毛で蜂球を払うようにして、落とします。

  

分蜂板には、まだハチが残っていますが、巣門のそばに置いておくと、

自然に巣箱の中に入っていきます。女王が中にいるからです。不思議なものです。(写真左)

そして、天井をねじで止めて、「ハチマイッター」を取り付けます。

ハチマイッターについては⇒2群がやってきたのは2010年9月17日・・・・・今日も 分蜂はなかったです

手前から2つ目の箱がもともと第1群が入っている箱。

そのななめ上にある 角形の分蜂板に止まりました。

(ちりとりを逆さにした形・中に桜の皮を貼って、ハチの巣をとかした蜜ろうを塗ってあります)

分蜂板は写真に見られるように あっちこっちに仕掛けてあります。

竹の箕も内側に杉皮が貼り付けてあります。

一番向こうの箱が今日の分蜂群。

他の2つは? 「待ち箱」です。

自然分蜂やうちのハチの分蜂群が自分で入ってくれるといなぁと置いてある。

「果報は寝て待て」みたいな。

12時すぎ、完了。晴天。風なし。気温22度でした。

ミツバチ仲間のところでも3軒、同じくらいの時刻に 分蜂。

みんな捕獲できたとのこと。

昨日、一昨日と不安定で寒い天気だったから、今日は一気に分蜂がおきたのでしょう。

 

 

今日は、満天星(どうだんつつじ)も満開になりました。


ハチがどんどん増えている

2011-04-20 22:41:01 | 飼育日記

ハチがどんどん増えるている。

          3月28日の写真             と          4月13日の写真

   

カメラの位置がだいたい同じなので、手前に見える針金を順に数えるとちょうど1段分ハチが増えています。

1段は7センチです。

たった、半月。その生命力にびっくりします。

 

昨日は上空に寒気が来て、荒れ模様。

今日は最高気温が18度。風も寒く、2日続けて、分蜂には適さない天気でした。

明日は朝は冷え込むけれども、最高気温は20度になるとのこと。いよいよかなぁ。

 

 


はたらきバチはみんな メスバチ

2011-04-19 22:36:18 | ニホンミツバチの習性

ブログを読んでくださった方から、質問がありました。

「ハエみたいなハチは見たことないけど、どうしてなの?ミツバチと思っているのは、みんなメスなの?」

そうです。はたらきバチはみんな メスバチです。

ブログの最初の4月12日に載せた写真をもう一度。

この黒い(ハエみたいなの)ハチがオスバチ。ミツバチらしい縞もようのがメスバチです。

(だから普通、ミツバチと言っているのは、メスバチのことです)

オスバチはこの時期しかいません。

他の時期の巣箱には、1匹の女王バチとたくさんのメスバチ(はたらきバチ)がいるのです。

女王バチは毎日、毎日卵を産み続け、はたらきバチは巣を作り、蜜を集め、花粉を集め、

幼虫に餌を与え、育て、暑いときは、羽根を震わせて巣の温度を下げ、

寒いときも、羽根を震わせて巣を暖かくし、敵が来たら果敢に立ち向かい、

集めた蜜を羽根で風を送って濃縮し、それを繰り返して、種を次世代へとつなげていくのです。

 

では、オスバチの役割は、と言えば、この分蜂の時期に新しく誕生した女王バチとの交尾です。

交尾もドラマチックなのだと本に書いてはあります。交尾が終わると、オスバチは死んでいきます。

 

メスバチ(はたらきバチ)の死骸は、めったに巣箱の周りで見ることがないのですが、

オスバチの死骸は巣箱の周りにたくさんあります。

これは、メスバチとオスバチの飛行能力や飛行の目的の違いによるものだと思いますが、

本などでわかったら掲載します。

下の2つの写真、どれもオスバチの死骸です。

 

そして、それを運ぼうと、自分の体より大きい、オスバチを持ち上げているメスバチ(はたらきバチ)です。

 


門番 

2011-04-18 20:39:17 | ニホンミツバチの習性

ミツバチには、分担されたいろいろな役割があります。

育児係、掃除係、探餌係、門番係、採蜜係などです。

今日は、門番の写真を紹介します。

  

上の写真が門番。下の写真はこれから滑走するハチです。

足の立ち方が違います。門番の足は垂直に近い立ち方をしています。

上の写真は特に何かあったとき、群の危険を感じたときの門番です。

梅の花のころでまだ蜜源が少ない時です。このころのハチは気が立っています。

そんな時期に、巣箱を掃除するために巣箱の板の一部を取ろうと、ドライバーでねじを緩めていたところでした。

この時期は、そんな小さな音や振動でも「厳戒態勢」をとります。

すぐに上の写真のように門番が現れ、1.2匹が旋回して威嚇します。

この門番の「来るなら来い!」という勇ましい姿は、なんとも健気です。

 

ちなみに、巣箱の掃除はこんなふうに行います。

ニホンミツバチの名誉のために。

梅の花のころは気が立っていますが、それ以外の時期はまったく温和なハチです。

今日も分蜂前の大飛行を展開していますが、その渦中に座っていてもまったく

何もしません。

分蜂するときも、お腹いっぱいの蜜をもらって出ていきますから、人を刺すなどということは

全くありません。


第2群がやってきたのは2010年9月17日・・・・・今日も 分蜂はなかったです

2011-04-17 20:14:33 | 飼育日記

今日も分蜂はありませんでした。

昼の12時~14時の間、オスバチも参加して、それはそれはにぎやかな飛行が始まったのでいよいよかと

思いましたが、だんだんそれも小さくなっていきました。

確かに、夕べは寒さのせいもあったのか、夜、とっても静かに過ごしていました。

分蜂の前夜の兆候は感じなかったなぁ。

今日の夜は、また「お祭り」状態。壁(内側)にも底にもたくさんのハチがいて、ブンブン動き回っています。

 

我が家の第2群は、2010年9月17日に住宅地の庭に飛んできた群を捕まえたものです。

(専門家の捕獲に同行しました)

9月という季節からみて、「分蜂」ではなく「逃亡群」だろうと教えてもらいました。

「逃亡群」といのは、どこかで巣を作っていた群が、スズメバチ襲われたとか、

暑さのせいで巣が落ちてしまったなどの理由で、逃げてきたものです。

  

飛んできたハチたちは、蜂球と言って、木に止まって、球状になります。(左写真↑)

ここに止まる前には、ザーとこのハチたちが群れをなして空を飛んで来たということです。

その蜂球を段ボール箱に入れ(右写真↑)、車に載せて、家まで運びました。

この間、車のクーラーで涼しくなり、ハチが落ち着くとのこと。   

  

そして、段ボールを開いて(左写真↑) 巣箱の下に置いて、ハチを巣箱へ取りこみました。(写真右↑)

その後が大事。女王バチが逃げると、群全体が逃げてしまうので、女王バチが逃げないように、

巣門のところに「ハチマイッター」(特許品)を設置します。

                            

ハチマイッターというのは、横棒と横棒の間隔が4ミリの柵のようなもの。

4ミリというのは、はたらきバチは通り抜けることができるけれど、

女王バチは通り抜けられないという幅なのだそうです。

新しい巣に慣れるまでに「この巣箱はあんまり好きじゃない」と言って、

出て行ってしまわないように。

女王バチが出なければ、群は絶対に引っ越しはしないのです。

 

でも、はたらきバチもギリギリ通れるくらいの幅です。なかなか上手に通れません。

体をひねったり、何度も入り直したり、苦労している様子を見ると、なんだかかわいそうになってしまうのですが、

ここで情けをかけると、逃げられることにもなりかねませんので、

心を鬼にして4~5日は付けておかないといけないそうです。

 

第2群は小群で、しかも夏の分蜂(逃亡)なので、ちゃんと定着できるか、

また冬が越せるかと心配していましたが、元気に春を迎えることができました。


ニホンミツバチが やって来たのは2010年5月5日

2011-04-16 18:19:51 | 飼育日記

我が家にニホンミツバチがやって来たのは、2010年5月5日。

まさか我が家でニホンミツバチが飼えるなんて、思っていませんでした。

 梅と桃の木の下に置きました。

 

最初は5段。 (2010年5月)    それが今は、9段になりました。(今日の巣箱)

この1年間に4段分、巣を作ったということ。

いやいや5段分です。去年の10月に1段、採蜜しているから。

 

桜もはなももも 今日の風で美しく散っていきました。

桜に心を奪われていたけれど、周りをよく見たら、もう次の新しい芽や花がたくさん出ています。

 

  

     山椒が若芽を出し                 満天星(どうだんつつじ)の花も咲きはじめ    

   

  

   柿も新緑を見せはじめ        ぼたんもつぼみが大きくなり、開花の準備をしています

 

  

   


オスバチ の ふた

2011-04-15 06:01:40 | オスバチ

オスバチのふたが出始めてから2~3週間で分蜂と言われています。

我が家で初めてみつけたのは、3月31日。

朝起きると、巣門の前にオスバチのふたが散らかっています。

夜の間に巣箱の底から外に運びだされます。このあとは、風で飛ばされたり、ハチが滑走する勢いで飛んだり、

そして、ハチが持って捨てに行くので、滑走台はきれいになります。

 

第1群は2010年5月5日にやってきたので、1年たちました。

第2群は2010年9月17日に住宅地の家の庭木に蜂球を作って止まっていたのを

捕まえた群。(たぶん、逃亡群だろうと思います)

冬が越せるかと とっても心配していましたが、元気に春を迎えることができました。

でも、やっぱり小群です。

第2群の巣箱は源平しだれはなももの真下においてあります。

1本の木で、「赤・ピンク・赤斑入り白・赤の斑入りピンク」と咲き分けます。手前の真っ赤な枝は今年初めて出てきました。ふしぎです。

この木は我が家のだいじな記念樹。植えて3年目ですが、こんなに大きくなりました。

 

「咲き分ける」と言えば、つばきも同じ。1本の木に「赤・ピンク・斑入り」といろいろな花が咲く種類があります。

奈良・白毫寺では「五色つばき」と名札が付いていました。我が家にも同じような木があります。

京都・法然院では、手水鉢にたくさんのつばきを浮かべて、美しい空間が作られています。

それを真似て金魚鉢に浮かべてみました。

似て非なるものができました。

(真ん中の真っ赤な花以外は、全部1本のつばきの花です)