キンリョウヘンというシンビジウムの仲間のランがあります。
このランに、分蜂群が集まるという不思議な現象があります。
キンリョウヘンがミツバチを誘引する物質を出しているのだろうと考えられています。
それで、ミツバチを飼っている人は、このキンリョウヘンを分蜂の時期に咲かせて、
自然の分蜂群を捕獲しようとします。
でも、分蜂の時期にキンリョウヘンを開花させることは、なかなか難しいことです。
我が家のキンリョウヘンはお世話になっている先輩のお力添えで、
うまいことに昨日、開花しました。
このキンリョウヘンを巣箱の前に置いて、里山で分蜂群を待ちます。
キンリョウヘンに集まってきたミツバチが、自然に巣箱に入っていくという段取りです。
そこで、このバランスの悪い鉢が倒れないように固定しなければいけないのですが、
夫がこんな上手に固定しました。
(キンリョウヘンでなく、シクラメンが入っていますが、驚かないでください)
鉢が入れてある金属ケースは、台所用のレートル立てる道具です。
キンリョウヘンは咲き過ぎないように、北側の玄関に置いてあります。
キンリョウヘンにタマネギ網がかけてあるのは、分蜂群がこれに集まって花の中に入ると
受粉して、花がすぐにだめになってしまうので、それを防ぐためです。
この、網のかかったキンリョウヘンをシクラメンが入れてあるレートル立てに入れて、
里山に置く、という計画です。
捕まえることができるでしょうか?
今日の「源平しだれハナモモ」2012年4月14日
我が家のキンリョウヘンです。
現在、花芽がこれくらいです。
昨年の第1回の分蜂は4月22日でした。
私が持っていたキンリョウヘンには、花芽が付きませんでした。
これは、先輩が手塩にかけた株を分けていただいたもの。
自然にしていると、第1回の分蜂には間に合わないので、少し、時期を早めてくださったもの。
ここのところ、花芽がグングン育ってきたので、早すぎることはないかなぁと心配しています。
「きんりょうへん」という中国原産のランがあります。
シンビジウムの仲間なのですが、ニホンミツバチがその蜜が大好きで(媚薬のようなもの)
分蜂群がその花に群がります。これさえあれば、分蜂の苦労はなんだったの、という感じだとのこと。
それ以上に、我が家の分蜂ではなく、他の自然分蜂が入ってくれるというわけです。
不思議なことに、セイヨウミツバチは全く見向きもしないそうです。
ニホンミツバチを捕獲する有効な手段として、高価な値段がついています。
我が家も昨年秋、1鉢買いましたが、花芽がないので役には立ちません。
その貴重なきんりょうへんを 先輩が貸してくださいました。
「お宅ははロケーションがいいから、きっと分蜂群が捕まるよ」と声をかけてくださいました。
南側がこんな風に開けています。里山から続く小川が流れ、緑もたくさん。
崖のたちあがったところがよいということ。2階の方がさらに高さがあるからと2階に置きました。
この箱を見た先輩が「待ち箱(箱を置いて分蜂が入るのを待つ)は20リットルから30リットルが
いいよ」と教えてくださいました。
そこで1段とって、小さくしました。
「先達はあらまほしきものなり」 何かと教えてくださる先輩方に感謝の新米養蜂家です。