ニホンミツバチの四季

2010年5月から、ニホンミツバチの飼育開始
そのふしぎな生活を記録します

オスバチ がいっぱい!

2012-04-23 23:20:38 | オスバチ

昨日からの雨で、巣門を小さくしたままでした。

午後、雨が上がり、日が出てきました。2時半すぎのこと。

あら~~、たいへん!小さな巣門で、押すな押すなで、満員になっています。

(どの写真もクリックすると大きくなります)

まってね~~、今、開けるから。

午後3時過ぎると、オスバチがいっぱい出てきます。

ブンブン、ブンブンとってもうるさいです。

オスバチとハタラキバチの大きさは、こんなに違います。

桜が終わったら、次々に他の花が咲きはじめました。

一重のやまぶき

満天星(どうだんつつじ) ミツバチが訪れる花です。


いよいよ、オスバチ 出現!!

2012-04-09 21:40:19 | オスバチ

いよいよオスバチが出現しました。

真ん中の真っ黒で大きなヤツです。

今日は、1、2匹見た程度です。もうすぐ、決まった時間になると、オスバチだらけ!という状態になります。

ブンブンやかましいのですよね。

もう1匹。

 

今日は、全国的に20℃を超える暖かい日となり、

ミツバチはどんどん、どんどん、出かけて行きます。

「こっちに帰っておいで!」と扇風行動で集合フェロモンを出しているのだと思います。

赤で丸を付けたミツバチは、みんな必死で羽を震わせています。

この音がとってもにぎやかなんですよね。

 

我が家の「源平しだれはなもも」満開まで「今日の源平しだれはなもも」を掲載します。定点観測です。

「今日の源平しだれはなもも」 2012年4月9日

 


オスバチ誕生の不思議

2012-04-08 23:19:58 | オスバチ

4月5日にオスバチの蓋が出たので、今週半ばにはオスバチが見られることと思います。

オスバチが登場する前にその誕生の不思議について、書きます。

 1  女王バチはもちろん、ハタラキバチもみんなメスです。

   女王バチ(真ん中の大きなハチ・写真は友人からの提供)      ハタラキバチ

        

 2  種の保存のためには、当然オスバチが必要です。

      この真っ黒なデカイいハチがみんなオスバチ ↓

          

 3  そのため、分蜂の時期だけオスバチが生産されます。

 

そこで、オスバチ誕生の不思議なメカニズムについて・・・・

 4   女王バチは、交尾の結果得た精子を一生蓄えておきます。

       卵を産むときに、筋肉をゆるめて精子を輸卵管に出します。

       すると受精卵となって、ハタラキバチ(メス)が誕生します。

 5  一方、精子が下ってこないように筋肉を締めておいて、

       卵を産むと無精卵となり、これがオスバチとなります。

      (ニワトリの無精卵はひよこにはならないのに、ミツバチは不思議ですね????)

       だから、普通、動物は父、母から1組ずつの遺伝子をもらうのですが、

       ミツバチのオスは、母から1組を受け取るだけということになります。

 

さらに不思議なことがあります。

 6 受精卵を産むか、無精卵を産むかを決めるのは、女王バチではないのです。 

      つまり、筋肉をゆるめて精子を出して受精卵を産むか、筋肉を締めて無精卵を産むかを

      女王バチが決めているのではありません。

 

では、誰が、どうやって決めているのでしょうか?      

 7 無精卵(オスバチ)を産みる付ける巣房は、受精卵(メスバチ)を産み付ける巣房より

      0.7ミリ(15%)大きいのですが、女王バチはその違いを読み取って、

      それぞれに、大きい巣房には無精卵、小さい巣房には受精卵を産んでいきます。

 8 と、いうことは、オスバチを産むか、メスバチを産むかを決めているのは、

      巣房をつくるハタラキバチだと思えます。

      しかし、本当に、産み分けを決定しているのは、個々のハタラキバチではなく、

      ミツバチの営みのすべてを司る、大きな、自然の意思のようなものです。

      メーテルリンクは「蜜蜂の生活」とい本を書いていますが、

      この中で、こうした不思議な力を「巣の精神」と呼んでいます。 

 

ミツバチの不思議は深まるばかりです。

 

今日は、桜の満開宣言。お花見日和の一日でした。

 

 

 


オスバチの蓋とは・・・・

2012-04-06 21:00:02 | オスバチ

オスバチの蓋が出たという昨日の記事  オスバチの蓋がでました!

ミツバチ飼いの人々には、分かり切ったこと。

でも、私のブログを読んでくれているミツバチを知らない友人には、全く伝わっていませんでした。

友人から「オスバチの蓋って?」と、問い合わせがありました。

そこで、もう少し、丁寧に、書きます。

 

 1 女王バチは、巣房(六角の部屋)にオスバチとメスバチ(ハタラキバチ)の卵を産み分けます。

 2 オスバチはハタラキバチより、体が大きいので、巣房も大きいです。

 3 蛹もハタラキバチよりしっかりいていて、その繭の真ん中に小さい孔があいています。

     そして、オスバチが出房するときに、その孔のあいた先端部分を破って出てくるので、それが床に落ちます。

     これが、「オスバチの蓋」です。 

 4 オスバチの蓋を見つけたということは、オスバチが生まれたということ。

 5 オスバチの蓋が出て2~3週間で分蜂です。(去年は、3週間でした)

 

昨日の巣門前の写真です。オスバチの蓋に印を付けました。

大きさがわかるように5mm四方の方眼の上に置きました。

大きさ比較のため、マッチ棒とマッチの先端部分(最上段の一番右)、ホチキスの針を置いてみました。

オスバチの蓋のイメージは伝わりましたでしょうか?

次の写真は去年のものですが、こうしてハタラキバチがオスバチの蓋をかじる姿をよく見ます。


オスバチを捨てる

2011-06-11 21:32:54 | オスバチ

滑走台の上に、瀕死のオスバチがいました。(動かないので死んでいるのかと思いました)

門番(または、お掃除係)も死んでいると思ったのでしょう。オスバチを捨てようとしていました。

連写でとったら、分割写真のようにその様子がよくわかりました。

瀕死のオスバチの後ろ脚が滑走台の板のすき間に入ったために、ひっぱっても動かないので、門番(またはお掃除係)は苦労していました。

その様子を順番に。

 

あっ、死んだオスバチだ。さあ、お掃除しよう。  こっちの脚をひっぱって、と。

  

よいしょ、よいしょ、引いてもだめなら、押してみよ。 こんどは、渾身の力で引っ張って。

  

う~ん、もうひといき。あ~~オスバチの足が板の間に挟まって、う~~ん、動かない。

  

う~~ん、よいしょ。力が入るなぁ(蜜を吸うときに出す舌を出しています)

下から、ひぱって。                     さあ、これでどうかな

  

   あ、落ちた                      上から落ちたオスバチを確認する門番でした。

 

 


第3群にオスバチのふたがありました  その2

2011-05-30 21:31:24 | オスバチ

昨日のブログで書いた「第3群にオスバチのふたがあった」話のつづき。

(第3群は4月24日に、分蜂でできたばかりの巣です)

今朝は、滑走台にオスバチのふたが昨日よりたくさんありました。

孫分蜂と言って、この群が分蜂をすることも、あり得ないことではないようですが、

それ以外の可能性の方が高いように思います。

それは、次のようなことです。

◎無王群になったため(女王バチがいなくなった)ハタラキバチが卵を産むようになった。

この場合、無精卵であるため、生まれてくるのは、オスバチだけになる。

オスバチのふたが、小さめだということも、その可能性を示しているような気がします。

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昨日書いた、「地域に交尾の場所がある」という話。どこかで読んだと思って、本を探していました。

「ニホンミツバチの飼育法と生態」吉田忠晴著 (玉川大学出版部)  P21~22に

「女王蜂は、周囲の地形の中で目立つ木の特定の上空部分にある『雄蜂の集合場所』に飛行して、10匹前後の雄蜂と多回交尾をする。」と書いてあります。

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卵とハチの関係

ハタラキバチと女王バチは同じ、受精卵から生まれます。

オスバチは無精卵から生まれます。

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柿の花に クマバチが来ていました。大きな羽音ですぐにわかります。写真は難しい。

  

そしたら、我が家のミツバチもやって来ていました。足にクリーム色の花粉だんごをつけています。


第3群にオスバチのふたがありました

2011-05-29 21:05:38 | オスバチ

今日も、朝一番に巣箱の点検をする夫が「第3群にオスバチのふたが落ちてるよ」とみつけました。

                         拡大するとこれです。

  

落ちてる、落ちてる。巣門の前に。夜の間に巣箱の中の掃除をして、巣門から掃き出したのです。

観察窓から巣箱の中をのぞくと、やっぱりそこにも数個、オスバチのふたが落ちていました。

第3群というのは、4月24日に分蜂して、新しくできた群です。

4月24日(日) 2回目の分蜂でした

だから、今年は分蜂することはないのです。それで、女王バチがオスバチを産むということはないと思っていました。

でも、ふたが落ちているということは、オスバチが生まれたということ。

ニホンミツバチの交尾は、その地域に居る女王バチとオスバチが、決まった時刻に

決まった場所に集まってきて、行われるということを聞きました。(出典不明)

それで、この分蜂したばかりの群でも、交尾のために飛んでいくオスバチを輩出する

役割はあるということなのでしょう。

思いがけないことでした。

 


オスバチのこと

2011-05-03 20:39:39 | オスバチ

オスバチのことは どんな本を読んでも よくは書いてありません。

虫に対して、良いも悪いもないのですが 観察者は働きバチのメスに比べて オスバチがあまりに何もしない

(ぐーたらな)ので、対照的に見えるのでしょう。

岩波新書「ミツバチの生活」(坂上昭一著)でも

「だが、彼らの巣内生活を連続観察するのは、少々やりきれない仕事である。一口で言って何もしないのだ。

と言うと少々言いすぎかもしれない。ときどき、脚で身づくろいをする。働きバチから餌をもらう。あとの時間

ほとんど 80%の日々の暮らしは静止して過ごす。場所も一定している」と書いています。

かのメーテルリンクも「蜜蜂の生活」の中でオスバチのことはずいぶん悪しざまに言っています。

交尾だけがその生命の使命だというオスバチです。

 

このオスバチの飛行は一昨日書いたように 一定の時間のみです。

その飛行が昨日までと今日では全く様子が変わりました。昨日までは12時を過ぎると忙しくなり 12時半になると

次々出てきましたが、今日は、3時から30分くらいのみ。それもずいぶん小規模でした。

   

(オスバチの飛行  今日はほんの30分ほどだけでした)

 

巣の写真に、オスバチのかたまりが写っていました。

日付に沿って 順に並べると 興味深いです。

4月30日(最後の分蜂の次の日)7:34 ①              5月2日 9:05  ②

   

     5月3日 13:17  ③                   5月3日 15:48  ④

   

上記「ミツバチの世界」に書いてあるとおり オスバチが居る一定の場所を写真でみることができます。

②、③、に見える 黒いかたまりの部分です。 ④は写真上方に見られます。

ちなみに方角は下が西です。

③はオスバチの飛行の前、④は後 ということになります。飛行して帰ってきた時点ではまだ定位置に戻って

いないのでしょうか。巣が露出しています。

写真を大きくして見てみると 黒いつぶつぶは ひとつひとつがオスバチ1匹なのだけど 

こちら側から見えるのは どうやらお尻ではないかと思います。

 

オスバチは無性卵から生まれたハチです。毒ハりは持っていません。

オスバチは飛行の音も大きく、姿を見なくても 音だけでオスだとわかります。まるで 暴走族のバイクの音のようです。

ぶ~ん ぶんぶんぶん ぶ~~~~ん と羽音を立てて 飛んできます。

 


オスバチの出る時間

2011-05-01 20:28:14 | オスバチ

普段、巣門から飛び立つのはもちろんハタラキバチ(メスバチ)です。

しかし、飛び立つハチの9割以上がオスバチという時間帯があります。

それは、我が家の場合、12時半~15時です。

こんな感じ。

  

次々オスバチが出てきます。

そのとき、となりのハチマイッターが付いた巣箱を見ると、やはりオスバチたちが、巣箱から

出たいと、ハイマイッターに突撃しています。その音は、とっても大きく、びっくりします。

  

同じ時間帯。柵のこちら側が メスバチ 柵のあちら側がオスバチです。


オスバチ の ふた

2011-04-15 06:01:40 | オスバチ

オスバチのふたが出始めてから2~3週間で分蜂と言われています。

我が家で初めてみつけたのは、3月31日。

朝起きると、巣門の前にオスバチのふたが散らかっています。

夜の間に巣箱の底から外に運びだされます。このあとは、風で飛ばされたり、ハチが滑走する勢いで飛んだり、

そして、ハチが持って捨てに行くので、滑走台はきれいになります。

 

第1群は2010年5月5日にやってきたので、1年たちました。

第2群は2010年9月17日に住宅地の家の庭木に蜂球を作って止まっていたのを

捕まえた群。(たぶん、逃亡群だろうと思います)

冬が越せるかと とっても心配していましたが、元気に春を迎えることができました。

でも、やっぱり小群です。

第2群の巣箱は源平しだれはなももの真下においてあります。

1本の木で、「赤・ピンク・赤斑入り白・赤の斑入りピンク」と咲き分けます。手前の真っ赤な枝は今年初めて出てきました。ふしぎです。

この木は我が家のだいじな記念樹。植えて3年目ですが、こんなに大きくなりました。

 

「咲き分ける」と言えば、つばきも同じ。1本の木に「赤・ピンク・斑入り」といろいろな花が咲く種類があります。

奈良・白毫寺では「五色つばき」と名札が付いていました。我が家にも同じような木があります。

京都・法然院では、手水鉢にたくさんのつばきを浮かべて、美しい空間が作られています。

それを真似て金魚鉢に浮かべてみました。

似て非なるものができました。

(真ん中の真っ赤な花以外は、全部1本のつばきの花です)

 

 

 


オスバチが いっぱい 飛び出す

2011-04-12 21:41:47 | オスバチ

 

 

真っ黒なハエみたいなのが、オスバチ。

はたらきバチ(メス)との違いがよくわかる。

観察窓の網に、群がっている。

 

 

すぐとなりに、菜の花があるけど、飛んで来ない。

 

 

源平しだれはなもも も満開だけど、これにも来ない。

なぜだろう。

 

 

もうすぐ分蜂、いそがしい、いそがしい。