7月15日。
「キンカンにミツバチがいっぱい来てるよ!!!」の声に飛び起きました。朝、6時のこと。
うちのキンカンにこんなにいっぱい来るのは、初めてのこと。
よ~く見ると、かわいいつぼみです。おしべがきれいに並んでいます。
(どの写真もクリックすると拡大)
キンカン 「蜂からみた花の世界」から抜粋
主に蜜源 ただし花粉も 良い よく利用される
主な開花は7月ころであるが、年に2~3回開花結実する珍しい性質をもっている。
純粋な「キンカン蜜」の採蜜は難しいが、ハチ蜜としての人気も高まりつつある。
有力な蜜源として、もっと増やしたい。
確かに、我が家でも3回は花が咲きます。
蜜源としての寿命は短いのか、15日に比べ、16日、17日と訪花のミツバチの数は大幅に減っています。
我が家では、早朝の訪花が圧倒的に多かったです。
ここ10日間ほど、高速道路走っているときなど、気になる白い花がありました。
なにかなぁと、調べていて、やっとわかりました。トウネズミモチ。
ミツバチも来ていました。マルハナバチしか、写せませんでしたが。
学校の生け垣に、一面に真っ白な花が咲いていました。
遠くからですが、これもトウズミモチだと思います。
トウネズミモチ 「蜂からみた花の世界」から抜粋
蜜・花粉源 良い、よく利用される
以前は日本産のネズミモチが垣根などに植栽されたが、最近ではでは塩害や大気汚染に
強いこともあり、中国産で高木となる本種のほうがよく植栽される。
中国ではイボタロウ(アブラムシば分泌する蠟)を採るために栽培しており、
wax treeの名はここから。
花が少なくなった梅雨前後に咲くこともあり、ネズミモチ同様、有力蜜源。
蜜源植物 ナツツバキが、玄関の坪庭に咲きました。
(クリックすると拡大)
接写していて気付いたのは、どの花にもみんな、1枚の花弁にほんのりピンク色が付いていること。
色っぽいですよね。
ナツツバキ (シャラノキ) 「蜂からみた花の世界」から抜粋
主に花粉源 蜜も 良い、よく利用される
梅雨前の初夏に咲き、花粉源となる。
木のイメージは常緑のツバキとは大きく異なるが、花の構造を見ると確かにツバキに似る。
シャラノキの別名がありますが、「沙羅双樹」とは、別のものだということ。
Wikipedia シャラソウジュ には、次のように書いてあります。
耐寒性が弱く、日本で育てるには温温室が必要である。
日本では温暖な地域の仏教寺院や植物園に植えられている程度である。
各地の寺院では本種の代用としてツバキ科のナツツバキが植えられることが多い。
そのためナツツバキが「沙羅双樹」と呼ばれることもあるが、本種とはまったくの別種である。
昨日、アカメガシワに訪花するミツバチを見に行ったのは、夕方でした。
夕方で10匹くらいいたのだから、昼間に来たらきっとたくさんいるに違いない、と考えて、
今日は、10時ごろに観察に行きました。
我が家から200メートルくらいのところ。
あの正面の木が茂っているところです。
ここ、ここ、いるかなぁ。うちのミツバチさん。
いたいた、いたいた。やっぱりたくさんいる。
(クリックすると拡大)
木の下に入ると、すいぶん大きな羽音がします。
「蜂からみた花の世界」に、優良な蜜、花粉源と書いてあったとおりです。
アカメガシワは、あっちにも、こっちにも、いっぱい生えているので、うれしくなります。
まだ、まだ、つぼみもたくさんありました。
あの道端にいっぱい生えているあの木がアカメガシワと分かって
良い蜜源だとわかったので、あちこち、見に来ました。
ミツバチが来ていないかと。
みつけました。
花粉だんごの色がおしべの印象より、オレンジが強い感じがします。
でも、よく見ると、おしべの先は黄色くなっていますね。
「蜂からみた花の世界」で調べたら、この色でした。
こちらが、雌花(雌株)でしょうか。今後、花が咲いていくとわかりますね。
2群(分蜂群)、2回目の継箱をしました。
before after (クリックすると拡大)
自宅の玄関前のナンテンに訪花していました。
しかし、なかなかカメラにはおさまらない。
ナンテンの花も近くに寄って、よく見ると、なんてかわいらしいこと。
ナンテン 「蜂からみた花の世界」から抜粋
蜜・花粉源 補助的・時々利用される。
梅雨時の花が少なくなったころに咲くせいもあって、ミツバチは好んで訪花する。
蜜も花粉も供給する。
蜜源も花粉も豊富なときです。
いろいろな色の花粉を付けてきますが、なかなかその花の特定はできません。
今日は、近所を歩いて見つけた、蜜源植物2つです。
クロガネモチ
「蜂からみた花の世界」から抜粋
蜜・花粉源 きわめて優良・頻繁に利用される
関東以南の常緑樹林内に自生するが、養蜂家の努力もあり
近年街路樹として多く植栽されるようになった。
花期は6月で雌花(雌木)からは良質の蜜が採れ、雄花も花粉源として優良。
愛知県一宮市ではこのクロガネモチを市の木とし、蜜は「福来蜜」として売り出している。
この木がフクラとも呼ばれることからで、味はとても良い。
キウイフルーツ
「蜂からみた花の世界」から抜粋
花粉源 良い よく利用される
雌雄異株で、雄花が咲いているときには、ハチが早朝の5時ころからこぞって
花粉を集めている。
雄花の花粉の色は薄い黄な粉色。花が下向きで雨に当たる心配がないため、
油分が少なくサラサラしている。
一方、雌花の方は花粉は少量あるものの粘性がなく、訪花もずっとすくない。
しかしこの訪花により結実が約束されるので、ミツバチの貢献度は大きい。
雌雄どちらの花も蜜は出さない。
山でサンショウの木を見つけました。
すがすがしい、緑の葉中に若い、ちょうど採りごろのサンショウの実が付いていました。
手を伸ばすと、さわやかな香りが漂ってきます。(クリックすると写真は拡大)
我が家のサンショウの木。今年初めて花が付きました。(4月28日撮影)
サンショウは雌雄異株で、花が咲いて、我が家の木は雄株だということがわかりました。
(雄花です ↓ )
雄花は雌花に比べ、花の数が多く、このつぼみがひらくと、花粉をたっぷりつけたおしべが現れます。
サンショウ (「蜂からみた花の世界」より抜粋)
主に蜜源 ただし花粉も 稀に利用される
すがすがしい香りから若芽は食用に若い果実や雄花も佃煮とする。果実はリモネン、シトロネラール
など多くの香り成分を含む。
辛み成分はサンショオールなどの酸アミド。
全国の丘陵や産地の林内で普通で、雌花(株)からは蜜が、雄花からは花粉が集められる。
こうした個性的な花たちが「山の蜜」の味や香りに豊かさと多様度を与えているものと思われる。
先週、採取したハチミツの糖度を測定しました。
78.1度。78度以上なら、発酵しないので、このままビン詰めすることにします。
近所のお宅に、タイザンボクが咲いています。もう半月以上前から咲いていました。
とってもよい香りがします。
背が高いので、花は下からしか、写せません。
タイザンボク (「蜂からみた花の世界」より抜粋)
花粉源 良い、よく利用される
大木になり、花も大形で豪快。花の咲いている位置が高いため
なかなか観察はできないが、モクレンやコブシよりミツバチはよく訪花している。
その花粉採集行動は独自で、舟形になった花弁の内側に散り積ったおしべから
これを集める。高い木によじ登ってこれを確かめたときは、感激であった。
花期は長く、4月末から6月。北アメリカ原産。
(掲載の写真の説明に、「舟形の花弁に積ったおしべの中を転げまわって花粉を付け
飛びながらダンゴに丸める」と書いてあります。)
知人のお庭に,ユキノシタが、可憐に咲いています。
ひとつひとつの花は芸術的です。
ユキノシタ (「蜂からみた花の世界」より抜粋)
主に蜜源 ただし花粉も
日陰で湿った岩の上などを好む。葉は食用にもなるほか、フラノボイドのサキシフラギン
などを含み、民間ではやけど、しもやかなどにも使われる。目立たない花だが、
よく見ると橙色の蜜腺や花弁の紅が美しく、ハチは好んで訪花している。
お隣から、バラと一緒に春菊の花をいただきました。
こんなにきれいな、かわいい花が咲きます。あの鍋に入れる春菊が。
シュンギク (「蜂からみた花の世界」より抜粋)
主に蜜源 ただし花粉も 補助的 ときどき利用される
特有の香気を楽しむ緑葉野菜。花は、意外に美しく、黄色いものや白が混じったものがあるが、
ハチはあまり行かない。原産地は地中海沿岸。
さくら組(里山群)が赤い花粉を付けてくるとの報告。
自宅群では、今、赤い花粉は見ません。何の花粉なのかしら。
柿の花が咲きました。
その色は、なんとも初々しくて、やさしい。
マルハナバチもハナアブも来ていました。
ミツバチも来ました。
カキノキ (「蜂からみた花の世界」より抜粋)
蜜源 花粉源 極めて優良 よく利用される
日本を含む東アジアが原産で、学名(種小名)もkakiとなっている。
「富有(ふゆう)」をはじめ多くの品種があるが、いずれにもハチは好んで訪花する。
雌雄同株だが、雄花と雌花では構造が異なり、雄花からは花粉が、雌花からは蜜が得られる。
蜜の質もたいへんよい。福岡県や岐阜県では花粉媒介にハチが利用されている。
果実にはビタミンCが多いほか、葉のフラボノイドには血圧降下作用があり、茶のように利用するのもよい。