ニホンミツバチの四季

2010年5月から、ニホンミツバチの飼育開始
そのふしぎな生活を記録します

今日のオオスズメバチ

2011-09-27 22:26:44 | スズメバチ

オオスズメバチはやっぱりどんどん来ます。

3キロくらい離れたところで、ニホンミツバチを飼っている友人からも、全く同じ訴え。もしかしたら、同じ巣かしら。

オオスズメバチは、本当に強いです。

ねずみマットのはしを「カリカリ、カリカリ」と噛みきって、マットから逃れました。でも、粘着でなんともなりません。

オオスズメバチが主人公になった「風の中のマリア」 オオスズメバチの生態や虫同士の関係がよく描かれています。

この本を読むと、単にオオスズメバチを憎むだけではなくなります。

オオスズメバチ博士になれます。

ミツバチが蜜を集めるのと同様、種を保存するために、必死の狩りを続けていることに共感してしまいます。

オオスズメバチはとったミツバチなどを食べるのではない、ということも初めて知りました。

獲物を肉団子にして、幼虫に与えて、その「甘露」(幼虫の唾液)をもらっているということ。

成虫自身のエネルギー源は樹液など。だから、トラップのジュースに集まってくるわけですね。

 

「ツクバネ」 羽子板の追羽根そっくりの実です。妻籠宿(長野県)の店先に飾ってありました。

 


採蜜しました

2011-09-25 20:28:29 | 採蜜

昨日の天気予報は、はずれ。採蜜日和でした。

2段分採蜜しました。2段と言っても我が家の巣箱は2段で17センチです。

準備としてはっか水(ハチが嫌いな臭いなので、ハチを散らすときに利用・今日は使いませんでした)と

ミントガム(噛んでいると、ハチよけになる)を準備して、巣落ちに備えてハチマイッターをつけました。

(万一、巣落ちしたときに、ハチが逃げ出さないように付けておきます)

 

天井板をはりがねで切っていくと、一番上の巣が見えます。あまり蜜が貯まっていなくて、カスカスです。

 

上下逆にして、上になった段(元は下の段)の巣箱部分をとったら、ケーキみたいです。

順に切り取って、いきます。なんかとっても幸せな気持ち。

 

蜜が貯まっている部分には、ふたがかかっていますので、まずそれをこそげ落として、

その後巣板のを厚みを半分にするように切ると、蜜が垂れてきます。

 

(ここは、今回は写真が撮れなかったので、春の採蜜時の写真です)

それから、我が家特製の垂れ蜜装置に入れて。あとは果報は寝て待て。

と、思っていたら。しばらく、こなかったオオスズメバチが次から次へとやってきました。

蜜は置いといて、スズメバチ捕獲作戦ヘ。

 

あっと言う間に、トラップとマットに10匹が。

採蜜の香りのせいでしょうか。用心!用心!

 


準備OK! 第2群 子だし続きます

2011-09-24 20:43:40 | 飼育日記

7時のニュースのときの天気予報がなんと、当地の6~12時だけ「雨」の予報。

おかしいなぁ、これまで、ずっと「晴れ」だったのに。

でも、とにかく明日の準備をしました。

道具を出してきて、洗って、干して。準備万端!! 

 

第2群は今日も子だし。

ハチがこんなに少なくなったので、幼虫を養いきれなくなったのでしょうか。

しかたないですね。でも、外勤にでかける様子は元気いっぱいなんですよ!

 


採蜜日決定!9月25日   第2群子出し

2011-09-23 21:34:51 | 飼育日記

台風が去ったとたんに、気温が下がりました。

涼しくなったので、採蜜をしても巣落ちの心配がないだろうと思い、採蜜日をあさってに決定しました。

心配のたねはセイタカアワダチソウ。去年は10月12日に採蜜したのですが、

そのときはすでにセイタカアワダチソウが咲いていたので、蜜に臭いが付いてしました。

そこで、ときどき、セイタカアワダチソウを採ってきては、花芽を調べていました。

今日のセイタカアワダチソウです。まだ開花にはなりません。大丈夫!

今日、第2群で子出しがありました。

無王群だから、オスバチの子です。

巣も写しましたが、ハチはどんどん少なくなっています。


野分のまたの日

2011-09-22 22:04:44 | 飼育日記

野分のまたの日。

ミツバチは忙しい。2日間もお休みしていた分の蜜と花粉を集めなきゃいけないからね。

7時半になったら、みんな、帰って来る、帰って来る。まるでお祭り騒ぎ。

忙しい、忙しい。花粉も持ってきています。        巣門の前のハチ。赤色がかった花粉を持っています。

 

巣門の前は、ハチでいっぱいです。

 

金網の内側から見ると、おかしくなりますね。おっとっと、と、と。花粉を持っているハチは余計にとおりにくいんです。

 

 

妻籠宿(長野県)で見た「ローズ ジャイアント」 

名札に「生花です」と書いてあるとおり、まるでアートフラワーのような静止したイメージの花でした。

 

 

 


台風一過 

2011-09-21 20:02:03 | 飼育日記

名古屋市で100万人に避難命令が出た台風15号。

当地では、昨日、たいへんな雨量でした。台風は今日、最接近でしたが、心配したほどではなく、去っていきました。

(被害のあった方にはお見舞い申し上げます。関東、東北のみなさまには、今後、充分お気をつけください)

巣箱を台風使用にしました。

この台風の中、(不思議×2)なことが。

台風12号のときも、なぜ台風の中で「巣覚え(とき騒ぎ)」をするのかと不思議でした。

台風の風の中でも 巣覚えをしています

 

今日も、まだ、警報発令中なのに、「巣覚え(とき騒ぎ)」をしていました。

しかも、それが無王の第2群なのです。(不思議×2)なことです。

 

金網付近をみてください。なにしろ無王になって2ケ月の小群。右は、金網の内側。

午後5時半。台風も去りました。

夕日が雲の間から見えます。第1群は黄昏の中、お仕事に出ています。2日分を取り戻そうという気持ちかな

 

ハチの仕事場の林に夕日が当たっています。たいしたこともなく、台風が去ったことにほっとしています。


行くハチ 来るハチ 2

2011-09-19 21:47:45 | ニホンミツバチの習性

蜜を集めに行って、帰ってくるハチはおなか(蜜胃)がいっぱいになります。

だから、背中の黒いスジ模様の間隔が広がって、「ぽっこり背中」になって、その姿が出て行くハチとはまったく違います。

そのことを6月19日のブログに書きました。

行くハチ  来るハチ

普段、帰って来るハチは巣門をめがけて、飛んでくるので、その姿をカメラでとらえることはとっても難しいのです。

ところが、今は、スズメバチガードの金網を付けているので、ハチはどうしても金網から巣門までの滑走台の部分を

歩いていかなければなりません。(なかには、気がせいて、その距離を飛ぶハチもいますが)

そのお陰で「おなかがいっぱになったハチ」をカメラでとらえることができることに気づきました

左向きが「飛んで行く」ハチ  右向きが「帰って来る」ハチです。

写っているハチは小さいですが、その違いは大きいのです。(よ~~く見てくださいね)

 

どうかなぁ、伝ったかなぁ。肉眼だとすぐにわかるんだけどね。

もうすこし、上手に撮れるようになったら、またアップします。 


第2群(無王群) とってもよく働きます でも巣の中はどんどん・・・

2011-09-18 20:17:42 | 飼育日記

暑い、暑いとつい口をついて出てしまいます。今日も最高気温は33度。

しかしハチたちは、よく仕事に出かけて行きます。

無王になった第2群も、りっぱに、しっかり仕事に行きます。外勤の様子だけ見ていると無王群とは思えません。

お仕事に出かける2群のハチたちです。

もしや、ハチの数が増えているのではないかしらと思うほど、次々出かけていきます。

それで、巣の写真を撮ってみました。残念だけど、だんだんに確実減って、巣板がよく見えます。


これまでの2群の巣の写真は

第2群 ハタラキバチ産卵でオスバチのふた がありました 

にも載せましたが、時系列ではこんな感じです。

7月30日                   8月13日              8月19日

  

あんなに少ししかいないとは、想像もつかないほどの、働きようです。

次につなぐ生命のないミツバチが、けなげに働くようすには、生きることの意味を考えさせられます。


黄色いメンガタスズメの幼虫

2011-09-17 21:13:09 | 天敵

昨日のブログ「メンガタスズメ」の成虫が来たことを書きました。

7月31日のブログでは、その幼虫のことを書きました。それはみどり色でした。

今日は、トマトの木についていた黄色いメンガタスズメの幼虫を見つけました。他にも茶色があると書いてあります。

今日のは大きかったです。13センチくらい。            横からみると、こんなきれい。

 

なんで、幼虫のときはこんなにきれいなのに、あんな不気味な成虫になるのでしょう。

こんな不気味。


でた~~ぁ!!メンガタスズメ

2011-09-16 20:26:23 | 天敵

メンガタスズメがでました。

7月31日のブログに大きな幼虫のことを書きました。

 その成虫がメンガタスズメ。写真をみれば「メンガタ」という名前の理由がわかりますね。

  

                                     上の写真がメンガタスズメの幼虫です。

後頭部に人面の模様があります。これは小さい方です。昨年はもっと大きな成虫がきました。

捕まえた夫によると「ギーギー」と鳴いているとのこと。

蜜どろぼうの名前がついているミツバチの敵です。

でも、埼玉県のレッドデーターブックに入っているとこのこと。

不気味でした。

 


残暑(とは言わないそうだけど)、巣箱は残暑モード。お仕事は秋モードです

2011-09-14 22:29:20 | 飼育日記

二十四節季の白露を過ぎたら「残暑お見舞い」とは言わないそうだけど、残暑お見舞い申し上げます、ですね。

ミツバチもとっても暑いので、巣箱は残暑モードです。

外にもいっぱい出ています。                     

巣箱の中はこんなです。できるだけひろ~~~く、広がっています。 

 

巣の下から写しました。針金にもびっしりくっついでいます。ちょっとでも間隔をあけるのでしょうね。(明るさ調整してあります)

 

でも、お仕事はすっかり秋モード。夏とは全くちがうスピードと頻度で、蜜と花粉を集めに行きます。

巣箱の後ろの観察まどには、よくスズメバチが来ます。ここに止まるとタモで捕りやすい。へっぴり腰の私でも簡単!

 

 


葛にはミツバチはあまり訪花しない、ということ

2011-09-13 20:11:05 | 蜜源植物

秋の七草のひとつ。葛。

 我が家の庭の下には葛の海がひろがり、あの花の蜜は全部うちのもの、と思っていました。

 

 しかし、「蜂からみた花の世界」によると、葛は花の作りがしっかりしているので、ミツバチが蜜を吸うのは、難しいということ。

大形のマルハナバチが去ったあとの「おこぼれ」をいただく程度だと書いてあります。

残念。

 

秋海棠(シュウカイドウ)も咲きました。日陰を好むので、木の下に咲いています。そのためかミツバチはほとんど訪れない。

 

秋海棠の洋種であるベコニアは夏の間ずっと咲いていました。

同じように雄花の花粉が印象的。

 

この花粉には、ミツバチがやってくるようです。(「蜂からみた花の世界」より)

 

秋海棠を写していて、ふっと上を向いて、びっくり!!

初夏に咲くオオヤマレンゲが咲いています。

どうして、でしょう? そういえば、先日、出先でおなじモクレン科の紫木蓮(シモクレン)が咲いているのを見て、

へんだなぁと思いました。


ニホンミツバチは シオヤアブも蜂球で熱殺するそうです

2011-09-11 21:23:06 | 天敵

「我が家のミツバチがキイロスズメバチを熱殺しました」と先輩にメールしたら

「私は、ミツバチが蜂球を作っていたので、中に何がいるのかと、見てみたら、シオヤアブでした」というメールをもらいました。

へ~~~、シオヤアブもか!上限体温がミツバチの48~50度より低ければ、それは可能。

ミツバチの敵なのだから、スズメバチもシオヤアブも同じように対抗するのは当然ですね。

その先輩から、興味深い写真を送ってもらいました。シオヤアブがミツバチの体液を吸っているところだということ。

よく、瞬間を撮られたと、感心して見ていました。

そして、このシオヤアブも熱殺するということ。すごいなぁ!ニホンミツバチ!!

 

秋の七草 萩。白と紫のコントラストが美しく玄関を飾っているお宅を見かけました。

 


キイロスズメバチ が 来ましたが、あきらめて帰っていきました

2011-09-10 20:50:57 | スズメバチ

キイロスズメバチ、引き続きやってきます。

すぐにタモで捕まえないで、様子を見ていました。

静止画なので、臨場感には欠けますが、ミツバチはそろってお尻を振り、羽を震わせて威嚇します。

キイロスズメバチはあきらめず、まわりをホバリングしています。対抗するミツバチの数が増えてきます。

キイロスズメバチは真ん中より少し右ブロックの前です。

 

キイロスズメバチはまだあきらめず周りを飛び回ります。 その動きに対抗するようにミツバチハ一斉にお尻をふります。

 

最後はタモで捕まえました。

今日は、オオスズメバチの飛来は少なかったです。

 

6月にブログに載せた「やまぼうし」。清楚な白い花が咲いていました。

 

 

その花がこんな、真っ赤な実になっていました。台風でたくさん落ちたそうですが。

 

土地の方が、「実でジャムをつくる」とおっしゃったので、食べてみました。

半分に切るとマンゴーのような実でした。食感はよく似ていました。

 

 


[特報] キイロスズメバチ を 蜂球で熱殺しました!!

2011-09-09 22:57:19 | スズメバチ

[特報]です。我が家のミツバチ、がんばりました!

ニホンミツバチが本に書いてあるとおり、キイロスズメバチを蜂球の中に囲い込んで熱殺しました!!

ニホンミツバチは、体温を48度~50度まで上げることができます。一方スズメバチは体温の上限が

44度~46度です。この体温の上限の差を利用して、ニホンミツバチはスズメバチを熱殺することが

できます。

これは、オオスズメバチが生息しているアジアで、天敵への対抗手段を進化させたトウヨウミツバチ

(ニホンミツバチもその一種)だけに備わっている能力です。

養蜂に用いられるセイヨウミツバチは体温の上限がスズメバチより低いので、蜂球をつくってスズメバチに対抗することはできません。

今日のミツバチのがんばりをご披露します。

    午前6時40分 蜂球ができる         花粉を付けたミツバチもいます。仕事帰りに加わりました。

 

  横から見ると、こんな感じです。             相手がキイロスズメバチで小さいので蜂球も小さい。

 

   門番も出て、最前線を守っています。羽を震わせて、威嚇しています。

 

エネルギーがなくなったハチはなにごともなかったかのように、す~と巣門に入っていきます。

  7時8分(約30分たちました) ミツバチの数もだんだん減ってきて、キイロスズメバチが見えてきました。        

 

7時15分。がんばっています。巣に戻るハチ、新しく蜂球に来るハチ、交代しながら、熱を出しています

  

7時24分  完了!ハチはみんな去っていきました。キイロスズメバチだけがそのままの姿で残りました。

 

記念撮影です。  44分間。ニホンミツバチの勝利でした。