昨年「特攻最後の証言」を記事にしたところ、先日この本の、陸軍航空特攻の写真を提供された方からコメントをいただきました。
陸軍航空隊と言えば「加藤隼戦闘隊」が有名ですね。
この本に書かれている特攻隊は、八紘第六隊石腸隊でフィリピン各地を転戦し台湾で敗戦を迎えました。
吉武登志夫陸軍少尉のインタビュー証言です。
銚子下志津教導飛行師団
陸軍航空隊と言えば「加藤隼戦闘隊」が有名ですね。
この本に書かれている特攻隊は、八紘第六隊石腸隊でフィリピン各地を転戦し台湾で敗戦を迎えました。
吉武登志夫陸軍少尉のインタビュー証言です。
私たちは、かわいそうな人でもなんでもありません。
今の時代から見れば、そう考えるのかもしれませんが、
当時は国のために命を捧げることに大いなる価値があった。
やはり物事を正しく見るには、
当時の状況を前提に考えないと当事者の気持ちまで理解するのは難しい。
その時代の雰囲気、戦況、そういうものの中にあって初めて生まれる心境です。
平和な時代とは前提が違う。
今の若い世代の皆さんも、もしあの時代に生きていれば、
我々と同じ心境になったと私は思います。
―では、若者に対するメッセージがございましたらお願いします。
吉武:メッセージですか(笑)…。やはり日本国民としてのプライドをいつも持ってもらいたい気がします。プライドがないとは言いませんが、今の世の中、声の大きい者が勝ちますから。とかく少数(派)の意見を持った者の方が声が大きいじゃないですか。一般的な意見を持つ人の声が掻き消されている気がします。まだ日本人の大部分は、声なき声の中にじっとしているんじゃないですか。やはり日本人としてのプライドを持ってもらいたいですね。
「特攻最後の証言」より。
銚子下志津教導飛行師団
この時期を経験された様々な方達のお話しをうかがうと、いずれも自分自身が身につまされてしまいます。
そしてフィリピンで戦没した祖父もそんな思いで、後に残る私たちへの思いを持って戦ったのであろうと、想像を巡らせてしまいます。
自分自身も、それに答えられるような自分になるよう努力し、更にそれらの思いを次の世代に伝える事が出来るように頑張らねば....。
歴史は、ただ年代に何があったでなく、味わうものだと思います。
その時代に思いを馳せて、その当時の人はどのように考えていたのだろうか。
最近の人達にはその事が出来ないように思えます。何か機械的な判断というか、年表に書いてある文字しか見ようとしない。
文字では表せないもの、その事に思いを馳せてこそ歴史が味わえるのではないでしょうか。
そのように思います。