NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

雪は降る~、あなたは来ない (1月30日)

2011年01月31日 | 協力
朝起きると雪が舞っていました、
今日はテーブル作成作業の予定でしたが、野井へ向かう県道66号線はこの通り。


そして野井の現場はやっぱり雪の中。

名古屋も雪が積もったようで、横井さんと宇井さんからはとても野井まで出かけられそうにないとの連絡が入りました。
昨夜の段階で今朝のある程度の雪は予想していましたが、何とか作業が出来ないかと期待をかけていましたので残念です。
待ち人来たらずとて仕方ありません。
この雪と寒さでは、無理は出来ません。
さて思案するにしてもまずは暖を取らないと、と言う訳で、早速火を熾します。


そしてしばらくすると加藤さんと三宅さんがやって来ました。
三宅さんは上矢作に里帰りしていたので、何とか木の実峠を越えてやって来てくれました。
雪は間断無く降り続いていましたが、せっかくここまで来たのだからとテーブル作成作業を開始しました。

テーブル天板の組み合わせ部の切り取りです。

テーブル端を切り揃えて


テーブルの完成です。
まだベンチの作成が残っていましたが、これ以上の作業はとても無理でした。
こんな雪の中での休憩無しの作業、加藤さん、三宅さんお疲れ様でした。

残りのベンチ作成は2月11日に行う予定です。
その頃には春はやって来ているでしょう。
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熊だな?

2011年01月25日 | 森林
昨年は日本各地で熊騒動が持ち上がり話題になりました。
今頃熊達は、冬眠の夢の中で束の間の安らぎを得ているのでしょうか。
早く熊と人との不幸な遭遇を避ける方法が確立出来るといいですね。
熊が里に出没したのは山が荒れ食料が不作だったから、いやそうではなく熊が増えたからと対立した意見が飛び交っているようですが、真相はどうなんでしょう。
ここはマスコミや人の意見を鵜呑みにした感情的な言説に惑わされないように、自分なりに冷静に判断したいものです。
そう思ってネットでいろいろ調べていると、「熊棚」に出会いました。
熊が木に登って食事をした痕跡のようです。
熊は我々が思っている以上に頻繁に木登りをするようですので、山に入ったらこれからはより注意深く木々を観察したいと思います。
そこでふと1月16日のブログに掲載した写真を思い出しました。
それがこれです。
(薮原スキー場、パノラマコースの途中)

マークした部分は、ひょっとしたら熊棚かもしれません。
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大寒、製材受け取り (1月22日)

2011年01月24日 | 協力
大寒にふさわしく、北日本や日本海側は軒並み大雪、その他の場所では大地も空気もすっかり冷え込み、今は日本中が震えています。
そんな中、飯地の製材所まで9日の運び込んだ材を受け取りに行ってきました。

朝の野井から飯地へ向かう国道418号線はすれ違う車もまばらで、木曽川縁に近づいて見えて来た川向こうのこれから上る秋葉山と、手前の葉を落とした雑木林の風景が、一層寒さを引き立たせはしますが、FMから聞こえてくるNHKの「世界の快適音楽セレクション」でのゴンチチの柔らかな声が、かろうじてドライブを快適にしてくれています。


木曾川を渡る竹並橋は化粧直しの最中。

材を受け取り、再び山を降りる直前の谷間の風景です。
正面の谷を木曽川まで350m程下って行きます。

寒さで凍りついてしまったかのように、この辺りでは車も人の姿もまったく目にしませんでした。
山村は静か過ぎます。

そして無事材を野井の現場に運び込みました。




これだけの材の賃挽き代金は、今回37,800円でした。
材を降ろしている際に顔を合わせた山主の市川さんに「買ったほうが安い」と笑われてしまいました。
30日にこれを使ってテーブルの天板を作ります。

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大寒波、大雪 (1月16日)

2011年01月17日 | 遊び
寒波の襲来で製材所に行けず、代わりに長野県木祖村の薮原スキー場に行って来ました。
恵那から薮原までの国道19号線は全線積雪、アイスバーンで、スタッドレスタイヤでも時々スリップするスリリングなドライブでした。
途中の国道19号線木曽福島の温度計表示は-9℃、木祖村の山上では恐らく-15℃にはなっていたでしょう。
おかげでスキー場の雪質はサラサラ、握っても固まらず、スキー板の下でキシキシ鳴っていました。
雪も間断無く降り続き、時々リフトも止まる強風が雪を舞上げ視界を塞ぎます。
残念ながらお気楽スキーの目論見が外れ早々に帰宅すると、ニュースに白く雪化粧した名古屋市街が映し出されていました。
東海地方の太平洋側まで雪雲が流れ込んだようです。
これほどの寒波と積雪は、最近では珍しい現象です。
夏の猛暑がちょっぴり懐かしくなりました。

厳しい寒さの中でも凛として逞しい生き物に出会いました。

1.地吹雪の中の山上のブナ


2.木祖村十王堂のエドヒガンザクラ


3.スキー場キッズパークのパンダ
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冷汗ものの材運搬、テーブル製作 (1月9日)

2011年01月12日 | 協力
野井の里山でテーブル製作を開始しました。
参加者の加藤さん、横井さん、宇井さんがとりあえずテーブルとベンチの脚部分から造り始め、私と井口さんで天板用材を飯地の製材所まで運び込みました。



4m材は末を切り捨て3mに切り揃えました。
今回積み込んだ材は1年間放置されていて辺材は腐食で使い物になりません。
仕方なく心材の充分取れる中径木だけを積み込んだところ、8本と少々足りません。
そこで、運搬途中に少し寄り道をし、中野方の畑近くの山林で秋に切っておいたスギを玉切りし、追加で積み込みました。
中野方は寒さが厳しく、微かに雪もちらついています。
借りたユニック車のタイヤが今年はノーマルタイヤですので、道中の積雪が心配です。
そして心配が的中して峠の下り坂で30m程の雪道がありましたが、幸い真っ直ぐでしたので強引に突破しました。
正に薄氷を踏む思いでした。

無事運搬を終え2時過ぎに野井に帰り着くと、テーブルの脚部が出来上がっていました。


サイズや歪みを確認し、微調整します。

後に見える池の氷は、とうとう1日中溶ける気配がありませんでした。

この日は今までに無く寒さが厳しく、焚火の当っていない側の身体が直ぐに冷えてしまうので、始終身体を回して暖め続けないとつらい位でした。
まるで焼鳥か炭火であぶられる丸焼き肉の気分でした。
寒さはまだしばらく続くようです。
こんな気候で冷汗をかくと風邪までひいてしまいます。
ですから、冷汗をかくような事をしてはいけません。
皆さんご自愛を。
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3年経った間伐現場再訪 (1月3日)

2011年01月05日 | 間伐
4日からいつもの生活が始まるので、正月休みにすっかり鈍った頭と身体を目覚めさせようと3日に鍋山に上ってみました。
クリスマスから正月にかけて西日本を襲った大雪も恵那では少しちらついただけで、鍋山での積雪も数センチでした。
しかし寒さは厳しく、雪と氷の急傾斜の林道は気が抜けません。
驚いた事に、坂を上りきった所から始まる林道が、溜池近くまでの1km程きれいに舗装されていました。
今までほとんど使われていない林道がこんなにきれいに舗装されるなんて、これから鍋山で大規模な集材でも始まるのでしょうか。
さて今回やって来たのは、2007年6月から2008年6月まで森造隊が始めて本格的に間伐作業を行った現場です。

そしてこれが3年の月日が流れた2011年1月3日の現場の姿です。




皆さんはこの林内の様子を見てどう感じます?
考えさせられますね。
作業終了時の感想が楽観的過ぎたようです。
残念ながら今のこの現場では下層植生がほとんど見られません。
林内に入ってよく観察すればシダやアオキの幼木が微かに見られますが、新たな植生はうまく育っていないようです。
間伐率は確か30%程、SR20を目標に間伐しました。





しかし、どうやらこの程度の間伐では下層植生の回復は望めないようです。
思い切って50%程度の間伐が必要かもしれません。
周りが人工林ばかりで、新たな種子の進入が困難かもしれない事も原因の一つかもしれません。

もう一つ新たな発見がありました。
間伐したヒノキが盛んに水を吸い上げていました。
目には見えなくても森は既に盛んに活動を始めているようです。

森の営みを知るには、まだ全然経験が足りない事を痛感させられた今年最初の現場再訪でした。






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