NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

346XP焼付きと個人輸入 

2011年09月27日 | 間伐
5年間使い続けて来たハスクバーナ346XPチェンソーが間伐材から板を切り出している最中に突然止まりました。
燃料系統のトラブルだろうと推測しましたが、スターターロープを引く力が幾分弱くなったようで気になりました。
そこでマフラーを外してシリンダーを覗いてみると、ピストンに傷が見えました。
エンジンの焼付き、最悪の事態です。
泣く泣くエンジンを分解すると、こんな具合でした。

シリンダーは排気口近くに傷がついていました。

ピストンにも傷がついています。
ピストンリングは外してありますが、丁度傷の部分でリングが入る溝がつぶれ、固着していました。
傷ついたピストンとシリンダーを林業機械販売店へ持って行き相談すると、エンジン交換修理か新しいチェンソーを買うしかないという返事でした。
エンジン交換修理は10万円近くかかり、新しい346XP購入も同じくらいの金額です。
こんな金額はおいそれとは出せません。
そこで、販売店が絶対無理だと主張するのを退けて、ピストンリングだけ交換して自分で修理を試みることにしました。
ピストンリングの購入だけで自分で修理するなら3千円で済みます。
しかしやはり修理出来なかった時のことも考え、新規購入も検討することにしました。
そこで思いついたのがこの円高を利用しての個人輸入でした。
ハスクバーナ346XPは日本の定価では約18万円します。
ネット販売でも10万円。
ところが海外サイトでは469ドル(80円換算で約3.8万円)。
手数料、運賃を加えてもかなり安くなります。
ここまで安いとなれば思い切って輸入するしかありません。
そして、ネットをあちこち覗いて安心出来そうな海外サイトと輸入代理店を探し、注文して1週間で届いたのがこちら。






カバーはおまけです。
費用は代理店手数料を含めて542ドル(80円換算で約4.4万円)
消費税、送料で7400円(関税無し)
合計で51500円でした。
今なら個人輸入はお得です。

そして、肝心な修理はどうなったかというと。
シリンダーとピストンの傷をサンドペーパーで削り、新しいピストンリングを取り付けて組立て直すとあっさりと復活しました。
エンジンの掛かりはむしろ良くなったくらいです。
まだフルスロットル連続使用はしていないので完全に復活したと確認出来ていませんが、通常使用は問題ありませんでした。
無理だと言われても簡単に諦めてはいけませんね。
駄目で元々ですから人に任せず自分でやってみる事です。
案外色々出来るものです。
そんな訳で、新品のチェンソーの出番はまだ回って来ません。

コメント (2)
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キノコ狩りにはまだ早い (9月24日)

2011年09月26日 | 間伐
「森とくらし隊」のメンバーを迎えての間伐講習です。

午前中は伐倒、枝払い、玉切りをし、午後から集材の予定でした。
しかし、山に上がる前に柘植さんからもうキノコが出始めているという話を聞かされ、おまけにキノコ図鑑まで貸してもらったので、急遽午後はキノコ狩りに予定を変更。
現場を登って尾根を向こう側に少し下ると、いかにも何かが見つかりそうな雰囲気がある自然林に入りました。
空気の匂いも変わってきました。

しかし、慣れない者達だけの前にはキノコはおいそれとは姿を表してくれないようです。
やっとホウキタケらしきキノコを見つけて持ってきた図鑑で調べて見ましたが、違うようです。

夢中にさせてくれますが、キノコ狩りは難しい。
キノコの代わりにドングリを見つけ、株から幾つもの幹が出ていることからここは薪炭材を採取した二次林であると観察したりして森の散策を終えました。
10月にはもう一度ここに来て、キノコを探したいと思います。
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お墓で作業 その2 (9月23日)

2011年09月26日 | 間伐
お彼岸に当たってしまいましたが、前回切残したお墓に隣接するヒノキを伐採しました。

作業前です。


作業中です。
梯子を使って高い位置で伐倒木を牽引しました。
(よく見ると右手前のヒノキの下から2/5位の位置にロープが掛かっています。)


そして作業後です。


お参りに来た人はびっくりしたでしょうが、ご先祖様はすっきりしたと喜んでくれていると思います。
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集材 (9月19日)

2011年09月24日 | 間伐
2日続けて中野方通いです。
小屋のすぐ近くで集材作業を行いました。
今回は鈴村さんにフォークリフトの応援をお願いしました。
滑車でワイヤーを高い位置に張り、片方をフォークリフト取り付け、フォークリフトを前後に走らせて材を直引きしました。
そして集めた材をフォークで車に積み込みます。

機械力は強力でした。
玉切りしていない15m程度の材も引っ張り下ろす事が出来ます。
機械を使うなら長いままの材を引き下ろしてそこで玉切した方が効率的です。
車に積めなかった材もパレットに載せてフォークリフトで直接土場まで運んでしまいました。

しかし、機械を使っても集材は重労働でした。
ヘトヘトになって機材を片付けていると西の谷間から灰色の雨雲が山肌を駆け降りて来て、たちまち叩きつける大粒の雨に囲まれてしましました。
台風15号の先触れが勢い良くやって来ました。
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久しぶりの畑 (9月18日)

2011年09月23日 | 自然農
久しぶりに畑にやって来ました。
イノシシ被害に遭ってから足が遠のき気味で、当然の報いとして夏草が殆どを覆い尽くしていました。
特に露草の勢いが盛んです。

午前中はため息混じりで草を刈り畝を上げ直して何とかタマネギを少し植え、午後はニンニクを植えつけました。

日が当たる畑での作業は間伐作業よりきついとしか思えません。
どうして皆平気な顔をして畑作業が出来るのでしょうか。
何か楽に作業の出来る全く知らないコツでもあるのでしょうか。

少し遅れて加藤さんと三宅さんがやって来て、小屋の軒作りを行いました。
テラスも完成し、どんどん快適な小屋に変身して行きます。

近くの栗の木の下で落ちて弾けた栗を拾いました。
あっという間に沢山の美味しそうな栗が手に入りました。

火を炊いても快適な気温だったら焼いて食べることが出来たんですが。
今日も残暑が厳しい一日でした。






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10月22日(土)「第7回土岐川・庄内川源流 森の健康診断」開催のお知らせ

2011年09月15日 | 森林
10月22日(土)、今年も恵那市で森の健康診断が開催されます。
秋の森での一時を楽しむのはいかがでしょうか。
美濃の森造隊は、間伐体験を担当します。


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お墓で作業 (9月10日)

2011年09月13日 | 間伐
佐々良木でお墓に隣接するヒノキ林の伐倒作業を行いました。

日当たりを良くするためと万が一倒れた場合の被害を防ぐために持ち主から伐倒を頼まれました。
林の北側(写真右手)は墓石が並び、東側(写真手前)はソバ畑、西側(林の向こう側)にも墓石がありおまけに低い電線が隣接しています。
かろうじて南側のみ障害物はありませんが、大きな栗木への掛り木になれば厄介です。
という訳で、伐倒は全て林の内側へ行うことにしました。
真ん中辺りの背の高い木はどちらに倒しても先端が林からはみ出すため、南側に掛かり木覚悟で倒すしかありません。
今回は伐倒方向を間違える訳には行きませんので、プラロックの他に梯子とチルホールも用意しました。
面積はそれ程ではありませんが、全ての木を牽引しましたので手間がかかりました。
おまけに真夏並みの気温で風も無く、暑さで作業が長続きしません。
頻繁に木陰で休憩しその都度水を多量に飲みましたので、持って行った分では足らず途中で近くの道の駅で補給しながら4L近くをがぶ飲みし、とうとう胃が気持ち悪くなってしまいました。
技量と体力の維持のため作業でしたが、暑い日の平地の作業はかなり危険です。
あまりお勧めはしません。


この日は体力を使い切ってしまったので、残念ながらあと少しのところで作業を終了せざるを得ませんでした。

現場を振り返るとまるで真夏の夕暮れのような空が広がっていました。
熱中症で倒れなくて良かった。
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