NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

支障木伐採 (1月17日)

2015年01月22日 | 間伐
1月17日の当初予定を変更して、美濃加茂市まで支障木の伐採に出かけました。
メンバーの一人の縁者の敷地の杉の木やコナラが大きくなり、道路を挟んだ住居に倒れこんだり枝が当ったりする心配が出て来たためです。

伐採前の状況です。
(下記データをgoogle mapニ入力してストリートビューで見て下さい。)
35.448570, 136.965095
北東側の林が問題の敷地です。

先ず杉の木から伐採することにしました。
南側(道路側)に枝が張り出し、重心が南側にありましたのでチルホールを2機使って反対側に引っ張ることにしました。
梯子を使って木に上り、出来るだけ高い位置で引っ張ります。
安全帯を着けていても、高所で体を安定させ両手を自由に使うのはかなり大変です。


向こう側に倒します。


思い通りの位置に倒すことが出来ました。


午後からはコナラの伐採に取り掛かりました。
しかし、倒すのは持って来た梯子では届かない高さの枝を払ってから出ないと危険でしたので、今回は下枝を払うのみにしました。


これで一応本日の作業は終了しました。
今回の関係者です。


高所作業では、安全に登り確実に体を安定させて両手を自由に使えるようにする事、チェンソーを滑車を使って下で引っ張り上げる事が重要です。
その為にはやはりクライミングの道具と技術が必要なようです。
今度登山用具店で使える機材を探してみます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒノキ間伐 (1月12日)

2015年01月15日 | 間伐
12日に森の入り口で当初予定に無かった追加の活動をしました。
ここの所雪化粧の中での活動が続いていましたが、今回は森から雪が消えています。
とは言え寒中です、寒さは充分に厳しい一日でした。

焚火の煙で朝日が浮かび上がりました。


森の入り口林道脇の法面はヒノキの人工林です。
そこを前回に続いて間伐しました。


間伐材は運び出し、今回参加した隊員の家のテラスを作る材料とします。
そのため材は3.2mに玉切りしました。


運び出すのは大変ですが、切った材を有効に活用出来ると思うと作業にも力が入ります。

昼休みに知人が薪を欲しがっているので相談しに来たと、久しぶりに子育て真っ最中の仲間の女性が訪ねて来ました。
最近薪を必要としている人が増えたような気がします。
搬出、運搬、玉切り、乾燥に問題は有りますが、薪は間伐材を有効に利用出来る方法の一つかもしれません。

午後は小屋の前の森で間伐材を玉切りして運び出す準備をしました。
積み重なった材を運び出し、地面にも光を浴びせ歩きやすくすれば、春になって新鮮な草花が目を楽しませてくれるでしょう。
そんな情景への期待が活動の力です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新しい年の始まり (1月4日)

2015年01月08日 | 間伐
年末年始の厳しい寒さ、雪、風は、自然の大きな力を感じさせてくれました。
自然は優しいだけでなく過酷で非情、時間的にも空間的にも人のスケールとは桁違いな存在。
科学や経験の力で見えているものは、実はほんの少しといった存在かもしれません。
今年は、そんな自然の本当の姿をしっかりと見極める姿勢を忘れない年にしたいと思います。
さて、新年最初の活動は1月4日の森の入り口での間伐でした。
周りの森は雪に覆われ、小屋は白く氷り付いていて、見も心も引き締まるスタートでした。
しかし残念な事に新年早々急な仕事で参加出来なくなったメンバーもいて、2人だけでの活動です。
先ずは焚火で1時間ほど温まりながら今年の抱負などを語り、間伐作業を開始しました。
小屋のある平地はほぼ間伐を終了しましたので、これからは林道を挟んだ西側斜面を間伐します。
ここは今まで何度か尾根から下方へ間伐をしていて、これからは林道から上に向かって間伐をして行きます。


林道に近い部分は林道に沿って帯状にギャップがあります。
どうしてそうなっているのかハッキリしませんが、雪やツルでまだ植栽後間もないヒノキが育たなかった場所かもしれません。
光が入りネズミモチやヒサカキ等の低木常緑樹が勢い良く育っているので、下枝を少し刈り密植している部分では間伐しました。

間伐はやはり掛かり木処理が大変です。


倒した後も低木に掛かった材を玉切りしたり枝払いしたりで、何度も斜面を上り下りして汗だくになります。
でも気持ちの良い汗です。

昼食時に焚火に当っていると、久しぶりにメンバーの一人が差し入れを持ってやって来ました。
1年ぶりぐらいでしょうか。
午後は、焚火の火で温まりながらおしゃべりをしていて過ぎてしまいました。

新しい年がスタートしました。
今年は広報にも少し力を入れようと思います。
さて、どんな活動が出来るのでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする