NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

凍てつく (2月18日)

2012年02月22日 | 間伐
瀬戸市の東大演習林で2回目の間伐です。
実は前回の作業場所が間違っていたため、今回はやり直しです。
それにしても寒い朝でした。
恵那から瀬戸に向かう363号線は、全線凍結。
現場近くでもスリップして立ち往生した車が道を塞いでいたりする始末です。
雪や氷とは縁の無さそうな普段は温暖な地まで、寒気が全てを凍てつかせてしまいました。

朝日が差し込んでも、少しも暖かさを感じません。


焚火が出来ないので、体を動かすしか暖を取る方法がありません。


現場は戸越峠越えの県道脇です。


集中してというよりは、寒さに耐えかねてひたすら作業に励みました。
火の暖かさが恋しい一日でした。
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ムササビ (2月5日)

2012年02月09日 | 間伐
1月に紹介していただいた新しい山主さんの山で林分調査と間伐を行いました。
今回の現場は鍋山に登る林道の入口近くにあって、雪があっても比較的容易に現場まで入れます。
しかも林道沿いの現場ですので、作業の様子や結果が多くの人の眼に触れることになります。
林道と川に挟まれた場所はほとんど杉の木で占められていますので、森とくらし隊のメンバーには杉の間伐方法を学んでもらう良い機会にもなります。
色々な意味でこれからが楽しみな現場です。

林分調査の様子です。

調査結果は、こちらです。
太さにかなりのばらつきがあります。
ヒノキではあまり見られない傾向です。

林分調査を終え三班に分かれて間伐作業に入って直ぐに、声をかけて倒した木の先にいたグループが大声を上げて騒ぎ出しました。
何かまずい事態になったのかと慌てて駆けつけると、ムササビが飛んで行ったと樹冠を指差し興奮気味に教えてくれました。
どうやら我々が倒した木に驚いて隣り合っていた木の梢からムササビが飛び出し、手足を広げて悠然と滑空して林道を挟んだ向こう側の森に消えていったというのです。
ムササビは夜行性のはずですから、安心して眠っているところを驚かしてしまったのでしょうか。
ムササビなんて随分昔に東北の夜の公園出会ったきりお目にかかっていません。
めったにお目にかかれないと思っていたのに、こんなに近くにいたとは。
会いたかったなあ。
ほとんど生き物の気配を感じない人工林にムササビが住んでいるなんて驚きです。
ニホンカモシカが鍋山に住み着いているのは知っています。
ひょっとすると鍋山ではまだまだ色々な生き物に出会えるかもしれません。
楽しみになって来ました。

午後は掛り木をかなり苦労して倒したり、少しだけ大きな杉の木の倒し方を学んでもらったりしました。

今回はいろいろな体験をすることが出来ました。
森ではいつも何か新しい発見があり、これだから来るのを止められません。





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手伝い (2月4日)

2012年02月08日 | 間伐
御年83歳?の杣人の手伝いをしました。
昨年から取り掛かっている現場がまだ終わらず、手伝いを依頼されたのです。
林道から現場までの山道をいつもは林内作業車に乗って移動するのですが、冬の間林内作業車を里に下ろしてしまったので荷物を担いで歩いて登りました。
山道は雪に覆われ、作業車のキャタピラで掘り返された泥道に立った霜柱が足を置く度に崩れ、体力を消耗します。
喘ぎながら一歩一歩歩いている間、自分の足音と遠くの短く鋭い鳥の声だけしか聞こえません。
顔は寒さで強ばっても体は熱く意識が研ぎ澄まされます。

現場に着くと息を整えるのももどかしく火を熾しました。
伐倒した枯れた松の幹を玉切して火に放り込むと、たちまち勢い良く炎が燃え上がり熱で体がほぐれて行きます。



今日は炎の向こう側の森で伐採します。
杣人は山道沿いに搬出するためのヒノキの伐採、私は森に入り間伐と松の木の伐倒を担当しました。
ひたすら木に向き合っていると時間が経つのを忘れます。

こわばった腕を休めると、足元に実生の杉が逞しく生きていました。
心地よい疲れの残る一日でした。
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竹細工講習 (1月29日)

2012年02月02日 | 遊び
蛭川へ竹細工の職人さんに会いに行きました。
竹細工の講習をお願いするためと、手頃な竹篭を探すためです。
今年は木工に力を入れると宣言したのに、なぜ竹細工を先に進めようとしているのかというと。
春の足音が聞こえたからです。
寒さは確かに今が一番厳しいのですが、光が変わって来ました。
夜明けが急に早くなりました。
年明け頃真っ暗だった同じ時間で、山の端が微かに見えるようになって来たと思ったら、次に日にはオレンジ色に、更に次の日には周囲がはっきり見えるくらいの白さに変わって来ています。
春は直ぐそこです。
そして春といえば山菜採り、山菜採りには篭が要るという訳で、急に竹篭が欲しくなったのです。
残念ながら職人さんは春には個展が控えていて、講習は夏以降からになりそうです。
春には自分で作った篭を持って山へという目論見は外れてしまいましたが、手頃な篭を売っているお店を教えてもらいましたので、今年の春はそこで間に合わせましょう。
(職人さんの作品は少々値が張ります。)
講習の詳細はまた改めてお知らせします。
興味のある方はどうぞ参加して下さい。

蛭川からの帰りに見た恵那山です。

ここに暮らしていると、いつでもどこからでも四季折々の恵那山が目に入ります。
ありふれていながらその姿はいつも新鮮です。

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