NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

迷い日本カモシカ!!!& 田楽・山菜パーティ (4月27日)

2014年04月30日 | 遊び
先ずは迷い日本カモシカとの遭遇の話です。
4月25日15時、家を出た途端日本カモシカに出会いました。
慌てた様子も無く、県道68号線(旧国道19号線)を東から西に蹄の音を響かせながら小走りでやって来て、こちらに気付くと南に向きを変え、メゾンドゥジャルダンの厨房裏駐車場に逃げ込みました。
(メゾンドゥジャルダン付近恵那市街地図)


逃げ込んだ日本カモシカ

日本カモシカは困った顔でしばらくこちらを伺っていましたが、やがて脇道を恵那文化会館の方向へ姿を消しました。
すれ違った何人かの住民は、驚きで自分が目にしたものが何だったのか理解できない風でした。
恵那は確かに山に囲まれた田舎ですが、街中で大型の野生動物に出会う体験は初めてです。
恵那山系で日本鹿が急激に増え、今こうして街中で日本カモシカに遭遇する事態を考えると、今後益々大型野生動物と人間との接触が増えてくる事でしょう。
互いに恐怖と驚きで不幸な衝突が起きないように、早く共生出来る関係を築く必要があります。

そして4月27日の森の入り口での田楽・山菜天ぷらパーティの様子です。

前日掘った筍。
間に合うか心配でしたが、丁度掘り頃になりました。




コシアブラは当日森の入り口付近で採取しました。
こちらも良いタイミングで芽吹きました。


筍、コシアブラは天ぷらで


田楽、サトイモ、焼き鳥は炭火焼きで


美味しく頂きました。


小鳥の声と川のせせらぎを聞きながら、季節の香りと味を堪能しました。
花粉も黄砂もPM2.5も大きな寒暖差も少し落ち着いて来て、良い季節になりました。
秋には芋煮会を開いてみたいですね。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

納屋解体 (4月19日)

2014年04月22日 | 間伐
随分温かくなって来ました。
それでも、森の入り口に来ると焚火がしたくなります。
森のピリッとした空気がもたらす条件反射的な欲求でしょうか。
空気がかなり乾燥しているので、慎重に火を熾します。

森の中に差し込む光が強くなって来ました。
もう焚火の炎と同じくらい体を温めてくれます。

集まった皆と相談して、急遽今日の作業は山岡の古民家の納屋の解体と森の入り口の片付けをすることにしました。
早速山岡へ向かいます。
森の入り口から山岡までは車で30分程です。

山岡の納屋は真ん中で屋根が落ち、中に入っての作業は危なそうです。
そこで、梁にロープを掛けて壁ごと引き倒すことにしました。


しかし人力ではビクともせず、軽トラを使う事になりました。


落とした屋根から瓦を剥がし、次の壁を引き倒し、徐々に解体作業を進めます。
予想以上の瓦礫の山です。
これを片付けるのもまた一仕事になりそうです。


少し風景が変わり、母屋が見えて来ました。


今日はここまで。
森の入り口に戻ります。

森の入り口では森の中に切り倒した材を短切りして、薪にするために運び出しました。
この薪は、鵜沼に家を建てた仲間が持って帰ります。
薪置き場も作ることにして、側壁の仮組みです。


時計の針が4時を指し、森の色が少し薄くなって来ました。
今日はたっぷり仕事をしました。
全身に疲労を感じます。
田舎生活は忙しいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最後の森の健康診断

2014年04月21日 | 学習
土岐川・庄内川源流の森健康診断は、今年も10月19日に行われます。
今年で10回目を迎え、そしてこれが最後になります。
今までの形のイベントは、その役割を終えました。
しかし、病んだ森はそのままです。
そこで、森の姿に心を痛める関係者は新たな活動を模索することにしました。
その活動の一つとして、「恵那・森の学校」を開設します。
チラシへのリンクをこのブログの活動予定にアップしました。
一度覗いてみて下さい。
尚、心ある方は是非これからの活動に知恵と夢と希望を提供して下さい。
お待ちしています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

移住準備と野志の森 (4月6日)

2014年04月10日 | 間伐
今年7月に名古屋から山岡へ移住する仲間がいます。
その仲間と二人で移住先の山岡の古民家を片付けに行きました。
先ず、ビニールは破れて垂れ下がり、骨組みのパイプも折れたり曲ったりしていた入り口付近の駐車場代わりのビニールハウスを撤去しました。
まとわり付いていた蔓草や覆いかぶさっていた庭木の梅ノ木も剪定すると、古民家が微かに眠りから覚めたようです。


笹と草を刈り、裏山の折れ曲がったり生えすぎてしまった竹を切り、少しずつ片づけて行くとやっと家の全体像が掴めて来ました。
しかし、家の外回りの片付けだけでもまだ相当時間を掛けなければならない事も判って来ました。
これから焦らずじっくりと取り組む事にします。

今回の作業とは別で、4月2日に野志へ行ってきました。
今年度は、2012年に間伐した斜面下部の森林の手入れを行う予定です。
ここはある程度混交林化している森林ですので、どのように手入れすれば良いのかかなり迷います。

(松に被圧され気味のヒノキ林)
出会う木一本一本の前で、切るべきか切らざるべきか思い悩みます。
森造りには、きっと50年100年後の森林の姿を思い描く能力が必要なんでしょう。

また、斜面上部の間伐した人工林の下層植生は2年目に入ってもほとんど回復していません。

今後継続的にこの森を観察していきたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする