NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

道沿いの森で間伐 (5月25日)

2019年05月27日 | 間伐
森の入り口はまだまだ緑の葉が増えています。
そのせいで見通しが利かなくなっていますが、うっとしい感じはしません。
上空の高い位置で緑の葉が増えていて、背丈より低い位置では逆に葉が少なくなっているからでしょう。
枝打ちもしていますが、それ以上に森全体の木々の背丈が伸びているからです。
木々の成長と同時に地上の植生が変わってきました。
5年前に立ち塞がっていた竹藪は、伐採1年後に勢いを無くしましたが、笹はその後も森全体で我が物顔でした。
それが今年はすっかり影を潜めました。その代わりにシダ植物が目立ちます。
柔らかな草も目立って来ています。
森を歩く際の足に伝わる感触が柔らかくなって来ました。
木々の成長とともに地上に降り注ぐ光の環境が変わった事で、森全体が大きく変化し始めたようです。
間伐を契機に森の変化が加速しました。


新しい山主さんの了解が得られたので、本日から森の入り口上流へ向かう林道沿いの森で間伐を始めました。
川沿いのスギ林から手を付けていきます。




5月とは思えないほど気温と湿度が高くなりました。
活動中は十分な休憩を取らなくてはなりません。
チェンソーの目立てやキャブレターの調整も木陰でいつもより念入りに行いました。


間伐で徐々に森が明るくなり風景が変わって行くのを汗を流しながら体験するのは良い気持ちです。
間伐された森で隠れていた大きな樹木や思わぬ風景を発見したりする驚きもあります。
これから間伐して行く森が気持ちのいい空間に育つのを楽しみに、しばらくここで間伐を続けます。
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ヤマメ(5月20日)

2019年05月20日 | 森林
森の緑が爆発的に濃くなっています。
木々の葉が開き、見通しがきかなくなって、違った森に迷い込んだようです。
そんな森を歩いている途中で足元の小川をまたいだ時に、水の中で何かが動きました。
カエルが飛び込んだのかと思ってよく見ると、なんとヤマメでした。
森の中の小川は直径8㎝程のパイプで川から水を引いて作った人工の小川です。
晴れ間が続いたりゴミが詰まったりすると水が涸れ、なかなか水中の生き物が根付きません。
そんな小川に10㎝のヤマメがいました。


捕まえて、子供が遊ぶポリエチレンカップに入れて観察しました。
かわいい顔をしています。




この魚はきっと昨年川の上流で放流した稚魚の生き残りでしょう。
昨年は放流後何度も川が増水したので生き残りは難しいと思っていましたが、こんな身近で出会えました。
この分なら、川の本流にも生き残ったヤマメがいるかもしれません。そうだといいのですが。
捕まえた魚は上流に運び、放流しました。
これからも力強く元気に大きく育って下さい。
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山菜パーティ (4月28日)

2019年05月07日 | 遊び
良い天気になりました。
森でゆっくり過ごすにはもってこいの日よりでした。
10時頃から三々五々集まってくる参加者を待つ内に、先に来た子供とお母さんでコシアブラを取りに行きました。
パーティ会場の周りにも、近くのヒノキ林にも沢山芽を出していました。
今年はタイミングが良く丁度取り頃です。


籠いっぱいのコシアブラは、さっそくテンプラにしました。


猪の肉を焚火にかざして焼き上げました。


この猪肉もこの辺りで取れたものです。
但し今年は豚コレラが蔓延して大騒ぎになっていますので、1年前の冷凍肉です。
皆驚きますが、猪肉の肉は柔らかく油は甘く豚肉より数倍は美味しいのです。
ただし、値段が高いのが玉に瑕です。

豆腐田楽には、森で採った山椒の葉が味を引き立てます。


形はおにぎりですが、ネギ味噌と味噌だれの五平餅です。
参加者のお母さんが10升のコメを炊き上げて持って来てくれました。


大人が食事の準備をしている間、子供たちは自由に森を走り回りました。
今年は特別ゲストのヤギ3頭が参加してくれました。


ブランコはいつも人気です。


3枚繋げて張ったネットは、大きなハンモックです。


布団と枕があると更に快適。


滑り台は雪遊び用のヒップソリに乗るとかなりスピードが出ます。
しかし、子供たちは側板に足をこすりつけ上手にスピードをコントロールしています。


森の北側のはずれのテラスからは、白い雪化粧の御岳山がくっきり。


南側の川沿いに新しく作ったツリーハウスで子供達だけのお茶会です。


屋根から顔を出し、不思議な眺めを楽しみました。


子供たちは一日中元気に飛び回りました。
石や木の根がいっぱい張り出している森の中を平気で走り回っていました。
この機敏さには驚くばかりです。
年の差のある子供達が集まると、年長の子供が年少の子供の面倒を良く見る光景を今まで何度も見て来ました。
今回も、大人より細かい気遣いを年長の子供達はしてくれています。
子供のしなやかさややさしさを改めて発見した、気持ちの良い一日になりました。


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