NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

川縁の森と生き物の気配 (5月19日)

2018年05月23日 | 間伐
川沿いのスギ林を間伐しています。
不定期に少しずつ間伐作業は進み、樹間が広がって来ました。
樹木の間隔が広がり森に光が入るようになると、辺り全体の景色が変わって来ます。
障害物が少なくなり遠くまで見通せ、今まで見えなかった水辺や岩や広葉樹の姿や色が眼に入るようになります。
その変化は、まるで森全体が生き物のように目を覚まし起き上がる様です。
森に降り注ぐ光は、変化を鮮明に演出します。


二股になったスギの片方を間伐しました。


間伐材は必要に応じて玉切ります。


作業が進むにつれ間伐材が足元を塞ぐようになり始めました。
搬出して利用出来ればいいのですが、なかなかままなりません。
しかし、川沿いの林は皆が気楽に川に近付ける様夏までには間伐材を搬出するつもりです。

森の入り口に放置してあった材に苔が生え、新しいスギの苗が育っています。
リスの食べたクルミの殻もあります。
ここでリスがクルミを抱えかじったのでしょう。
目を凝らすと森には見えない生き物の気配が一杯有ります。
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今年も森の恵みを頂きました (4月30日)

2018年05月03日 | 遊び
まだ時々寒い夜がやって来ますが、もう初夏の雰囲気です。
森の木々はあっという間に新緑に覆われ、何処を見ても淡い緑一色となりました。
風と木漏れ日が心地良く、小川のせせらぎと小鳥の声に包まれているとたちまち眠気に襲われます。
こんな季節の恒例となった山菜パーティを今年も森で開きました。
今年は沢山の小学生低学年とそれ以下の子供達が参加してくれました。
丁度同じような年代のお母さん達が子供連れで沢山参加してくれたからです。
少し顔を出しただけの参加者も数えると30人程になりました。
今までで一番賑やかな集りです。

10時頃お母さんと子供達と隊員と知り合いが三々五々集まって来ました。
気温が高く水が恋しかったので食事の準備とともに最初に水鉄砲を作ることにしました。
しかしこれが結構難しく苦戦しました。


この子にはコシアブラの天ぷらが珍しかった様です。


元気な子が小川でカニやイモリを捕まえて来ました。


ムササビさんからのお手紙が木のポストに入っていて、お姉さんが小さな子達に読んで聞かせました。


お化けや鳥や動物の絵を描きました。


立木も使って秘密基地を幾つも作りました。
お母さん達は横木に濡れた服を乾かせると喜んでいました。


お姉さんがピラミッドに登って菓子を蒔き始めました。
集まった子供隊は歓声を上げ競い合って拾いました。


子供も大人も思い切り食べて遊んだ一日でした。

昨年秋、山形県大朝日岳登山口の朝日鉱泉近くで採取したトチの実がたった一つ芽を出しました。
この貴重な苗を子供達と移植するつもりでしたが当日忙しくて出来ず、後日一人で森へ移植しました。
上手く育てば60年後にはきっと大きな実をつけるでしょう。




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