NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

ムササビのねぐら (3月20日)

2017年03月21日 | 森林
ムササビは巣箱の戻っていました。

前回3月11日の活動で掛木が巣箱に当って眠っていたムササビを追い出してしまいました。
その後巣箱の様子を望遠鏡で確認したところ、巣箱を縛り付けていた下側のシュロ縄が切れている事が判りました。
上側のシュロ縄も痛んでいる可能性があったので、早く巣箱を修理しなくてはなりません。
しかし巣箱に近づけば、戻っているかもしれないムササビを再び驚かせてしまいます。
しかし、このままでは巣箱が落ちてしまう可能性があります。
迷った挙句修理することにしました。

そして巣箱に近づくと、やっぱり再びムササビが飛び出しました。
何が起こったんだと慌てるムササビの気落ちがその後ろ姿にはっきり表れていて、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
しかしやっぱり戻っていたんだと安堵する気持ちも浮かんできました。

ムササビのねぐらはこうなっていました。
スギの皮を細かく裂いて寝床にしています。
寝姿の形にスギ皮が窪んでいるのが判ります。
(上蓋を開けて上から撮影)


巣箱はしっかり固定し直しましたので、もうムササビを驚かすことは無いでしょう。
安心して暮らして下さい。
これからは鳥用だけではなく、動物の為にも今より少し大きめの巣箱をあちこちに掛けておくことにします。
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ムササビ現る (3月11日)

2017年03月12日 | 森林
森にはまだ冷たい北風が吹き込ん来ますが、光はすっかり春の気配です。
光が強くなってくるにつれ、森の東側の葉を落とした広葉樹の部分と西側の人工林部分の明るさの差が気になって来ました。
そこで、久しぶりにキャンプサイト周りのスギとヒノキをそれぞれ1本ずつ間伐することにしました。


ところがヒノキが運悪く巣箱を掛けたクルミの木に掛木になり、先端部分が巣箱に当って少し押し出す形になりました。
この巣箱は2015年6月に掛けて以来、しばしば鳥の営巣が無いか確認していましたが、鳥の出入りは目撃出来ていませんでした。

2015年6月、木に登って巣箱をかけている様子


掛木を処理した後の現在の巣箱の様子
丸で囲った部分


巣箱が落ちはしないか心配で見上げると、何かが巣箱から顔を出しています。
見間違いかなと目を凝らしていると、なんとそこからムササビが飛び出しました。
皮膜を広げて滑空し、スギの木に飛び移って梢をかけ登り、瞬く間に枝の間に消えて行きました。
驚きました、巣箱はムササビのねぐらだったのです。
無駄になったかなと思っていた巣箱は、鳥には使われなかったもののムササビの役には立っていました。
でも、飛び出したムササビは再び巣箱をねぐらとして使ってくれるでしょうか。
日中上って覗いてみるのはまたムササビを怯えさせてしまうでしょうから出来ません。
いつか夜にムササビが食事に出てくるのを辛抱強く下から観察し、戻っているのか確認したいと思います。

キャンプサイトのテラス用階段も作り始めました。


今日は、計らずもムササビに出会えた記念すべき一日となりました。
また森の仲間が増えました。
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春の日差し (2月25日)

2017年03月01日 | 間伐
寒さも峠を越え森から雪が消えました。
ここしばらく集中的に間伐作業を進めている森もそろそろ作業の終盤です。
すっかり明るくなった林内には春の日差しが差し込んで来ています。


森が明るくなるのと春を迎えるタイミングが重なりました。
何となく良い気分です。
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