NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

学生さんの現場見学

2007年08月28日 | 間伐
26日には中部大学の学生さん二人が学園祭で使用する間伐材の入手方法の検討をするために我々の間伐現場を訪れました。
この二人は今年度の夕立山森林塾生ですので、我々の後輩に当たります。

和気藹々と検討より雑談に花が咲きます。
その結果9月23日に学生さん達の手で間伐、枝払い、玉切り、搬出を体験しながら行ってもらう事になりました。
その後間伐作業の様子を見てもらいました。

隊員の間伐作業の後方には明るくなった林内の様子が見えています。
フェリングレバーと木回しベルトを使っての係り木の処理を行いましたが、意外と手間取りチルホールでの処理を選択すればよかったという結果になりました。



休憩の合間には隊員が慣れた手つきで階段を作り上げました。
更に現場に隣接した広葉樹が大きく枝を広げている林内も見学して人工林との違いを観察しました。
これから秋になればこの林内でキノコ狩りを楽しむ事が出来るかもしれません。
今回は少しのんびりとした一日でした。

ところで大汗を流して作り上げた杭は志段味でこんな立派な階段になりました。
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不法投棄の不燃ゴミ

2007年08月28日 | 間伐
25日の9時過ぎに間伐現場に行くと名古屋ナンバーの不審なバンが1台止まっていました。
中を覗くと、鳥カゴがいくつか積んであります。
その時向こうから男が一人近づいてきました。
男が現れた辺りを見回すと林道の木陰に小鳥の入った巣箱とその前の2m×4m程度の霞網を見つけました。
明らかに違法な霞網猟です。
何をしているのかと男に問うと、最初はモゴモゴと口を濁していましたが最後にはばつが悪そうにメジロを捕ろうとしていると告白しました。
男は妙に饒舌でしばらく霞網猟から話をはぐらかすように世間話を仕掛けてきましたが、私がなかなか姿を消しそうも無いので諦めて山を下りていきました。
男の話ではここら当たりにはメジロ、ホオジロ、ジョウビタキが姿を見せるそうです。
今まで鳥の種類には気付きませんでしたが、これからは注意して観察してみようと思います。

山に入ると良くも悪くも色々発見があります。
今までブログでは触れてきませんでしたが、現場には不法投棄の不燃ゴミがあります。
家庭ゴミのようで、大きなビニール袋がいくつも林道から林内に投げ捨てられています。袋が破れて中身が散乱しているものもあります。
どうしてわざわざこんな山の中に家庭ゴミを捨てに来るのでしょう。
ここは山頂に近く水源地にもなっています。
ここに投棄されたゴミは自然環境を壊してしまうだけでは無く、何も気付かない下流で暮らす人々に毒を撒き散らす事にもなります。
投棄した者のその事に考えが及ばない無神経さやゴミ処理費をケチろうとしたであろう心根を思うと残念でなりません。
森林の自然は人に恵みと心の安らぎを与えようとしてくれているのに、一部の人間はその恩を仇で返そうとしています。
そしてこんな行為が後を絶たない事に人間の愚かさをつくづく感じます。
大量生産、大量消費、大量投棄の世の中の仕組みを便利で豊かだと錯覚し受け入れてしまう姿勢を見直さない限り問題は解決しないでしょう。
環境問題は人間の愚かさと驕りが生み出したものです。
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夏のハードワークの終了(8月19日)

2007年08月22日 | 間伐
19日に無事ベンチと杭をトラックに載せ積み出しました。


まずはベンチの積み込みへ。
最後まで丁寧な仕事振りで、積み込む直前にも手直し。
山仕事のプロが繊細なチェーンソーテクニックを披露。
ちなみにこのベンチには、隊員「匠」の技で
私たちのロゴが入っています。
(自然に親しみながら、間伐など森林の保全に努め
更に伐った木は有効に利用しよう、と言う思いがこっそり込められてます)

 
その後、杭と丸太の積み込み。
人力と重機で意外と早く作業が進みました。


今までのハードワークを考えると
トラックに載せてみたら、何だかボリューム不足??な声も。

20日に柘植さん、加藤さんで志段味までは運んでもらいました。
これで夏のハードワークは終了です。

私はいささか気が抜けたのか、夏風邪気味です。
隊員の皆さんは大丈夫でしょうか?
しかし26日にも作業を行います。
この日は中部大学の学生さん4人が間伐現場の見学に来ます。
交流を中心にのんびりとした1日にしたいと思います。
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8月19日おはようございます

2007年08月19日 | 間伐
8月19日7時現在の恵那の天気は曇りです。
風も無く幾分蒸し暑さを感じます。
前線が南下しつつあり、冷たい空気と暖かい空気の境目が近いのでしょうか。
しかし雨の心配は無さそうです。
そんな訳で本日の作業は予定通り行います。
皆さんいつもの場所に元気に集合してください。
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やっと完成しました(8月12日)

2007年08月14日 | 間伐
12日にベンチ5基を作り上げ、注文のあった丸太とベンチがやっと完成しました。

納期に間に合わせる事が出来るのか多少不安があったものの、隊員の皆さんの猛暑の中の頑張りのお陰で間に合いました。
本当にお疲れ様でした。

19日の製品のトラックへの積込がこの一連の作業の最終日です。
もう一頑張りをよろしくお願いします。
積み込みにはそれ程の時間はかからないと思いますので、残りの時間は通常の間伐作業を行いたいと思います。
(ベンチ作りの場所に向かう途中で突然林道を横切った猪の親子にぶつかりそうになりました。最初に親と子供が横切ったのに驚いて見とれていると、更にその後にもう1頭の親が車の直前を横切りかなり危ない状態でした。皆さん林道を走る時には猪や熊やカモシカにぶつからない様に気を付けましょう。)
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猛暑のハードワーク(8月5日)

2007年08月05日 | 間伐
猛暑の中(恵那では14時に33.9℃、名古屋では15時に35.2℃を記録)杭作り作業を行いました。
午前中は前回玉切りした材の搬出と杭先端の加工と皮むきを分担して行いました。

時間が経つにつれ、夫々の作業に黙々と取り組み口数も少なくなって来たのは作業に集中しているばかりではなく暑さにバテ気味のせいもあります。

そこで皆張り切り過ぎないように互いに声を掛け合って休憩と水分補給を心がけました。
道路沿いの法面に水が染み出していましたので、隊員が工夫をして小さな水場を作りました。
そこで隊員持参の今朝取れたてのキュウリとトマトを冷やし、これも隊員持参の手作りの味噌をつけ全員休憩時においしく頂きました。
山主さん差し入れのスポーツドリンクも冷やす事が出来ました。

木陰と水場は暑い中での作業では本当に助かります。
助かるというより必須ですね。

午後からは整形した杭の皮むきです。
全員ひたすら丸太の皮を剥きます。
15時頃になると急にヒグラシが鳴き始め、ようやく1.8m丸太50本、先を尖らせた60cm丸太100本近くが完成しました。
丸太を積み上げそのボリュームに全員よく造ったものだと感慨ひとしおです。
とても素人とは思えぬ出来栄え(笑)!!


今日は本当に良く働きました。
皆さんご苦労様でした。
次回は12日に今回手を付ける事が出来なかったベンチの作成です。
よろしくお願いします。
まだまだ真夏のハードワークが続きます。
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