NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

大雨になってしまいました(6月22日)

2008年06月25日 | 間伐
集材作業予定日の22日は朝から断続的な雨が降り続き、いくらか雨脚が弱まるのではないかという淡い期待をあっさり裏切って昼ごろには大雨になってしまいました。
そんな訳で泣く泣く作業は中止です。

しばらく雨脚の様子を見る間に傘を差して林道を歩いてみました。
林道脇の生い茂った下草が大きな雨粒を受けてしきりに震えています。
霧が立ち込めて流れていきます。

林内に入ってみました。

ある場所に行くととても良い香りがします。
カンフルやメントールの香りを微かに感じますが、それよりもっとやさしくて甘い香りです。
同じように見える林内でも香る所とそうではない所があります。
今までに一度も嗅いだ事が無い香りです。
きっと雨の林内でしか発たない香りなのでしょう。
諦めずに雨の山にやって来て少し得をしました。

雨に濡れた林床では沢山の植物が小さな緑の葉をつややかに輝かせていました。
(写真がピンボケで解りづらいですが)


これからこの林はどんな変化を遂げるのでしょうか。
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林分調査(6月1日)

2008年06月05日 | 間伐
新しい間伐予定地の林分調査を行いました。
調査後の記念撮影です。

この林の調査結果は、1900本/ha Sr=16 林分形状比87 平均胸高直径16.1cm でした。
Sr20を目標とすると、1300本/haとなりますので、31.5%の間伐率となります。
詳しい調査結果は、こちらです。
http://spreadsheets.google.com/pub?key=pla_r9yx37_hwJ5376-KULA
一度間伐されていて下層植生も少し見られます。
林分形状比が大きいのと枝下高が高いのが気になりますが、今間伐すれば良い森林になるでしょう。
これから市役所に伐採届けを提出し、6月下旬には作業に取り掛かりたいと思います。

林分調査の後、鍋山の現場に向かい、玉切り枝払い集材を行いました。




急斜面での作業や積み重なった材の整理はなかなか捗らず、改めて間伐後の作業の大変さを実感しました。
間伐材の利用を進めるには、林内作業車や簡易集材機の効率的利用が必要ですね。

さてここの間伐地は作業を始めて丁度1年が経ち、初めての春から初夏を迎えました。
写真では判りづらいのですが、林内には小さな実生の植物が一杯生えて来ています。

間伐してもなかなか下層植生が回復しないところも多いと聞いていましたので、こうして沢山の芽生えを見ると汗を流した作業が実を結んだようでうれしくなりました。

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