NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

引き続き間伐作業 (1月26日)

2014年01月29日 | 間伐
1月18日に引き続き間伐作業を行いました。
前回と同様、午前中は森の入り口西側斜面のヒノキ人工林で間伐。
午後からは森の入り口南側の林道沿いとスギ人工林内で間伐作業です。

ヒノキ人工林での間伐作業の様子です。
小径木と言えども正確に倒す方向を狙い、ツルは確実に残すよう気をつけました。
ただし、やはり掛木となり簡単には倒れてくれませんでした。



スギ人工林での間伐作業の様子です。
こちらはクサビを使って倒す方向をコントロールしました。


作業前には焚き火用の薪割りです。
焚火は大量の薪を使いますので、のんびりとしたイメージとは違って実は忙しいのです。


昼食はお餅と焼き芋。
森の入り口での食事の定番になって来ました。
大きな芋も焦げ付かせず中まで火を通して美味しく仕上げるコツを、どうやら会得しました。


デザートは、お茶にりんごと静岡の羊羹です。


森の中での食事は、皆で持ち寄ったものを分け合うと大抵普段より充実したものになります。
澄んだ空気の中で体を動かし美味しい食事を取れば、体と心は大喜びです。
満腹、満足、そして生きている実感。
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久しぶりの間伐作業 (1月18日)

2014年01月21日 | 間伐
前回の活動日に現地調査した、森の入り口西側斜面で間伐作業を行いました。
久しぶりに急斜面を機材を担いで登り、尾根から下方に向かって間伐開始です。


ヒノキ林での間伐は、ほとんど掛木処理が作業の大半を占めます。
今回も同様でした。
小径木で自重が軽いこと、枝に粘りがあること。
そしてもちろん木が密集し過ぎていることが原因です。
でも、狙った方向に正確に倒すことが如何に大切かを身を持って知り、間伐作業の良い訓練になります。

掛木処理の基本は掛木を回すことです。
フェリングレバーで試みます。
しかし、なかなか上手く行きません。
たちまち体が熱くなり、氷点下の気温でも汗が流れ始めます。
この作業で息を切らせて汗を流せば、間違い無く正確に木を倒そうという意識が根付きます。



昼食では焚火で焼いた餅と湯に溶いた小豆のお汁粉と、焼き芋が事の他美味でした。
焼き芋は少し大きめでしたが、外がまったく焦げずに中まで火が通り、甘さが際立っていました。
焚火での焼き芋は、何度焼いても驚きの旨さです。

午後からは小屋の周りの杉を間伐しました。
ヒノキとはまた違う感触です。




カン、カンと聞こえる音は、楔を斧で叩き込む音です。
倒れた木の舞い上げる突風に思わず後ずさりしました。



森が明るくなると、ぐっと背伸びをしたくなります。
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凍てつく森 (1月12日)

2014年01月15日 | 間伐
小寒にに入りいよいよ寒さが厳しくなってきました。
若干太平洋側気候下にあるこの地方では、寒さが厳しいと雪が少ない傾向があります。
昨年と比べて今年の雪の少なさは今年の厳しい寒さを表し、今森の入口の空気は凍てついています。
こんな時には早く焚火の炎か日差しで体を温めるしかありません。
しかし、残念ながら森の入口は谷間にあって、冬場は日差しに恵まれません。
林道を挟んで南側の斜面の森を間伐すれば、少しは日差しに恵まれるのではないかというのが最近の我々の話題になっていました。
幸いな事にその斜面の一人の山主さんと話がつき、今日は教会確認の現地調査を行いました。


写真中央の中腹から尾根までが今回の対象地です。
森はヒノキの人工林、樹高約15m、40年生程でしょうか。
一度間伐がされていて、ヒサカキ等の下層植生が若干見られます。
境界線の一部が不明瞭ですが、ここを間伐することになりました。
今回の山主さんは40代です。
以前から山を知る山主さんが少なくなってきているという現実が、世代交代が進むに連れ増々顕著になって来ました。
早く森と人との繋がりを深めなくては。

現地調査を終えて山を降りて来ると、二人は佐々木に垂木を取りに行き、一人が丸太から板を挽いていました。
板が氷付き、チェンソーが金属音を立てています。
相当な冷え込みです。


炎の勢いが衰えていた焚火にヒノキの枝を放り込むと、勢い良く煙を上げた後激しく燃え上がりました。

スギやヒノキの葉は狼煙には良いかもしれませんが、焚火では灰火の粉を撒き散らし、燃え上がった後急激に衰え良くありません。
注意しましょう。

午後には残っていた垂木を3本上げ、屋根を板で覆いました。




いよいよ小屋の完成が近づき、同時に今年度の活動を締めくくる期限が迫って来ました。


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明けましておめでとうございます。 (1月4日)

2014年01月07日 | 間伐
正月も慌しく過ぎ、早速美濃の森造隊の活動が始まりました。
それでもやはり正月は運動不足と食べ過ぎだったようで、体の動きが鈍い気がします。
今年最初の作業は森の入り口で小屋作りの続きと森の整備をすることにしました。
この位の運動量がなまった体には丁度良いでしょう。

まだ上がっていなかった残りの垂木を上げました。




昼食は焚火でトン汁とお餅。
お餅に小豆を加えて湯を注げば美味しいお汁粉の出来上がり。

新年早々贅沢なお昼でした。

午後は屋根材にするための板を杉丸太から挽きました。




この日は風が無かったので、消火用水を用意して、森の奥に積み上げてあった竹を燃やして片付けました。

この作業は見た目より忍耐力を必要とします。


森の姿がゆっくり変わって行きます。
その変化の様子に疲れが癒されます。
これがあるから森造りは止められません。
今年も新しい活動に積極的に挑戦して充実した一年にしたいと思います。
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