NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

たぬきの受難、ひたすら焚火(2月21日)

2010年02月23日 | 間伐
中野方での山里力育成塾開始日が近づいて来て、今日はその準備で棚田の片付けです。

中野方川に沿って登る県道から飯地に向う山道に入ると烏が4、5羽道に群がっていました。
ゆっくり近づくと、車にはねられたらしい狸の遺体を見つけました。

既に腹の部分が食い破られていました。
烏もこうなると完全に猛禽類です。
人間も行き倒れになるとこうして烏や獣に食われてしまうんでしょうね。

棚田には伐倒した材から出た枝が大量に散乱しているので、それを全て燃やす事にしました。
日陰ではまだ枝が凍り付いていて、なかなか動かせません。
乾燥も充分でないのでなかなかうまく燃え上がりません。
しかし30分以上苦労して、何とか焚火をおこすことが出来ました。
後はひたすら枝を集めて焚火に放りこむだけです。

煙が林にたなびき、朝日が光の筋を放射状に広げています。

夕方にはオキが大量に出来上がりました。

表面の灰を掻き分けると、中に沢山の炭が出来上がっています。
これが取っておけたらいいのですが。

焚火は火を絶やさないためにほとんど休まず身体を動かします。
山里での活動は肥満が気になる人には最適です。

しかし今日の焚火は間伐以上に大変な作業でした。
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製材所から材を受け取りテーブル造り佳境(2月20日)

2010年02月22日 | 協力
飯地の製材所で材を受け取り木曽川縁まで下りてきてこれから川を渡るところです。
ここは木曽川が笠置ダムで堰き止められたダム湖になっています。
川面に反射する光が強くて眩しく、微かな熱さえ感じます。


積んできた材は一旦拓志館に下ろし、電気鉋で表面を鉋がけし、再度積み込んでテーブル作成現場に運び込みました。

天板用材を乗せ、加工用の墨付けをし、チェンソーで加工します。


テーブルの形が出来上がってきました。
あと少し天板を乗せ、ベンチを2セット作れば出来上がりです。
後2日はかかるでしょう。
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製材所に搬入(2月14日 旧正月 バレンタインデイ)

2010年02月16日 | 間伐
昨年同様昨日集材した材を製材所に搬入しました。
今回は杉木が主です。
(昨年の様子はこちら
製材所に搬入 あれからもう1年が経ったんですね。)
今日は日曜日ですので製材所はお休みですが、製材方法のメモを付けて材を置いてきました。


さて今日は旧正月でありバレンタインデイです。
とはいっても普段の日曜日と何も代わりません。
トラックに積んだのはチョコレートではなくスギ丸太でした。
材を下ろしての帰り道、はるか下方の木曽川に流れ落ちる谷川の水が日の光に輝き、対岸の山の斜面に所々広がる雑木林は、少し赤みを帯びているのが見て取れます。
カーブを曲がる度にウインドウに眩しい木漏れ日が暖かく差し込んできます。
冬が終わったんですね。
山を下り木曽川縁で車を止めぼんやり水面とその向こうの山並みを眺めていると、慌しい毎日に振り回されていてもこれからまだまだ楽しい出来事に出逢えそうな気分になってきます。
やっぱり季節はもう春なんですね。

現場に戻って一休みした後、隊員二人が一生懸命テーブル造りに励んでいるのを尻目に一人だけ伐倒作業を行ないました。
ところが直ぐにチェーンの回転が鈍くなり、よく見るとチェンソーのオイルタンクのキャップが無くなっていて、中のオイルが空になっていました。
ショックでした。
オイルタンクのキャップが作業中に外れるなんて考えられません。
オイルを補充した後キャップをしっかり閉めなかったに違いありません。
あらためてこんなうっかりミスを犯したことがショックでした。
この現場ではチョークホルダーを短期間に二つも無くしていて、今度はあろうことかオイルタンクのキャップを無くしました。
一度きちんと作業前に山の神に御祓いをした方がいいかもしれません。
楽そうに見える現場ほど気をつけなくてはいけませんからね。
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集材とテーブル作り開始(2月13日)

2010年02月15日 | 間伐
三郷町の里山整備現場で集材とテーブル作りを始めました。
このところ春めいては来ましたが、笠置下ろしの北風が今日も強く吹いています。
ここは丁度北側に開いた小さな谷の上流に当たるので、ベンチュリー効果で強い風にさらされるようです。
今回は、我々の活動に興味を持ってくれた方が一人参加しました。
この方は土岐市出身で、現在東京でサラリーマン生活をしている30代の独身男性です。
将来は田舎生活を目指し、様々な可能性を探っている最中との事です。
最近大都会のサラリーマン生活とは別の人生を送ってみようという、比較的若い方が増えているようです。
賃金を得るために雇用されるという生活形態だけではなく、自分の体力と才覚で生きていくという生活形態への選択肢が増える事を願います。
たとえ現金収入が少なくても、自由と健康と安らぎを得られる生き方見つけたいものですね。


夜勤があるために午前中に帰らなくてはならない仲間が一人居ましたので、見学の方の体験も兼ねて最初にヒノキの伐倒を行ないました。
道路が近くて倒す方向に制限があり、牽引道具を使っての正確な伐倒方法を改めて皆で確認しながら作業を進めました。
時々はこうして一つ一つの作業の意味を初心者に説明をしながら行なうのも、我々も基本の確認が出来、改めて安全作業の訓練になります。
こうして午前中は瞬く間に終わりました。

午後からは集材とテーブル作成を行ないました。
人力のみでの集材はとんでもなく重労働です。
機械化以前の長い林業の歴史の中で、先人はどの様に集材作業をこなしていたのでしょうか。
一度じっくり教わってみたいものです。
我々はといえば、トビを持つ握力が直ぐに限界に来てしまい、何度も疲れた二の腕を休めなくてはなりませんでした。


テーブル作りは、足の加工から始めました。
明日は今日集材した材を一山越えた飯地の製材所に運び込みます。



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山里力育成塾支援

2010年02月05日 | 自然農
3月から恵那市中野方で「山里力育成塾」が開かれます。
「美濃の森造隊」は様々な場面でこの塾を支援します。
塾内容詳細は下記募集チラシをご覧下さい。

山里力育成塾生募集
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佐々良木間伐終了(1月30日)

2010年02月04日 | 間伐
佐々良木での足立さん所有林の間伐が一応終了しました。
昨年の3月から間伐を始めましたので、ほぼ1年かかった事になります。
面積は3反分程ですが、活動日が雨で中止になったりしていますので時間がかかりました。
しかし1年を通じて片道30分の斜面を登ってここに通いながら、四季折々の山の姿を味わう事が出来ました。
我々の行っている間伐活動は、こうして時間を掛けて山と付き合う体験こそ大切にしています。


急傾斜での作業は足場の確保に神経を使います。


ここではスギが多く、ヒノキに比べて掛木も少なく気持ち良くリズム良く伐倒する事が出来ました。
何だか腕が上がったような気がします。

寒さは厳しかったですが、すっかり明るくなった森を後に満足感と共に山を下りました。
途中にある自然林の中にあったヤマザクラです。

幹に不思議な模様が浮き出ています。


その梢です。
春になると可憐な花とつやつやした新緑を付ける事でしょう。
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