NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

小屋修復 (10月3日)

2018年11月10日 | 森林
森の入り口を活動拠点にしてから5年、最初の年に建てた小屋に痛みが目立ってきました。
主に南側の日当たりが悪く地面に近い根太や床が腐食しています。
そこで少しでも床と根太の腐食を防ぐため小屋全体を持ち上げ床の風通しを良くする事にしました。
根太を持ち上げるジャッキが午後に届くので、それまでに木の枝の足の椅子を加工しました。
座面は枯れた栗の木をチェンソーで切り取りました。
足と背もたれはヒノキの間伐時に折れた桜の木を使いました。
枝の先を削り馬で削り、座面にドリルで開けた穴に差し込みます。
最後は差し込んだ枝にくさびを打ち込み固定します。
材料は全てこの森で手に入れた材です。


焚火で焼き芋も焼きました。
サツマイモを新聞紙で包んで更にアルミホイルで包めば出来上がりです。
新聞紙を水にぬらさなくても芋の水分で上手く火が通ります。


久しぶりに薪割りもしました。
薪割りのコツは斧を振り下す際に膝を曲げ腰を落とす事です。
これはかなり重要なポイントです。


午後からは小屋の修復です。
2tジャッキで作業しました。


これで小屋の寿命が少し伸びるでしょう。
秋が深まり色付いた葉で森が眠りに入る前の一瞬の華やかさに包まれています。
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森の入り口西側斜面間伐 (10月6日)

2018年10月22日 | 間伐
秋が深まり冬の気配さえ漂って来ました。
これから日に日に太陽高度が低くなり森の入り口に届く光が少なくなって来ます。
そこで小屋の西側斜面を間伐する事にしました。
ここは2年前に一度間伐していますが、もう一度間伐具合を見直し間伐木を選定しました。

間伐木1本目に取り掛かりました。


ところがこの間伐木が掛木になってしまいました。
しかも、掛かったスギの二股にきれいに収まりしっかりと食い込んでしまいました。
こうなるとかなり厄介な状況に陥ったことになります。
午前中一杯を掛け色々な方向に引いたり回しましたが、まったく外れません。
そこで、仕方なく掛木になった材を出来るだけ玉切りし掛かったスギを切り倒しました。
久しぶりに厄介な掛木を扱いました。

午後からも懲りずに間伐作業を続けました。
林道を上った先がまた台風の雨で少し崩れ通行止めになっているのと土曜日のせいで車の通行はほとんどありません。
道路を塞ぐように倒しても安心です。




これで今年の冬は小屋に当たる日差しが少し増えるでしょう。
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林道脇間伐 (9月22日)

2018年09月29日 | 間伐
森の入り口から川沿いの森までの林道沿いで間伐しました。


道路側に切り倒した材は素早く玉切りして片付けなければなりません。




プラロックでの牽引も道路を塞ぐ時間を最短にするため作業を急がなくてはなりません。


何本かは川側に倒しました。
これは気楽です


思ったより気ぜわしい作業となりました。
しかしこれでまた少し森の風通しと見通しが良くなり、結果に満足です。
間伐作業は作業後に光の具合や空間の広がりがはっきり表れるのが快感です。

昼休みに森造隊メンバーが妹さん夫婦と遊びに来ました。


遊具で遊ぶだけではなく森の中を案内しカラスザンショウやクロモジの香りをかいでもらい、間伐作業も見学してもらいました。
大阪からの客人には初めて目にする森の様子や作業の様子がかなり珍しかったようです。
多くの人に森の魅力を伝える活動は、根気良く続けなくてはならないと自分に言い聞かせました。
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リスとクルミ (9月19日)

2018年09月19日 | 森林
強風と大雨を伴った台風が西日本と近畿を襲い、地震が北海道を震わせ今年の夏が終わりました。
日中の日差しにはまだ力があるものの、日が落ちると同時に空気の冷たさを感じるようになりました。
半月前まで日本中が熱中症への警告に溢れかえって大騒ぎしていたのが遠い過去の事のようです。

森も秋の気配が濃くなっています。
先日ツリーテラスの下の泉に作りかけの木のスプーンを洗いに行くと、目の前の泉に何か固いものが落ちて音を立てました。
思わず見上げると、リスが慌てた様子で木の枝を渡って行きました。

泉に落下した物は割れたクルミの半分でした。


泉の真上はこんな具合です。


木の上でクルミを割って食べようとしたところに私が姿を現し慌てたリスが木の実を落としてしまったというところでしょうか。
リスの姿を目撃したのは久しぶりです。
冬に向け大急ぎでクルミをたくさん食べようとしているうちに油断してしまったのでしょうか。

くるみの木の根元にある蜜蜂の巣が大きくなってハチがはみ出しています。
冬になったら巣に入り切れるのでしょうか。


冬に向け森の生き物は大忙しです。
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温暖化の現実 (8月18日)

2018年08月23日 | 間伐
8月第3週の週末は一気に気温が下がり、夜は肌寒いほどでした。
数日前から夕立も頻繁に有り、乾ききった森もいくらか潤いを取り戻しました。
しかし、ある程度の雨量があったにもかかわらず森の土壌を少し掘り返すと5.6㎝下はほとんど濡れていません。
川の水量も相変わらず少ないままです。
驚いた事に今までずっと元気だったミツバウツギの葉が枯れ始めました。
森は限界近くまで乾燥し、樹木もかなりのダメージを受けているようです。
いつもの夏なら町中と比べかなり気温差がある森で、今年はそれ程の涼しさを感じません。
森が乾ききって蒸散力が衰えている為でしょう。
こうした森に地球温暖化の現実が見えたような気がします。
地球の平均気温が上がって行くという事実は頭では理解していても普段はなかなか実感として捉えられません。
しかし、今年の酷暑が森を痛めつけている様子から初めてその事実を感じました。
こんな酷暑が頻繁に起きると、今年は何とか生き延びるだろう森も数年後にはどうなるのでしょう。
何度も繰り返し痛みつけられ、森がゆっくり弱っていく様子が目に浮かびます。
温暖化の影響は、こうした何年にも渡るダメージの積み重ねによる現象なのかもしれません。
死神は何食わぬ顔をして忍び寄って来ます。
決しておどろおどろし姿で現れる訳では無いのです。
これが地球温暖化の現実の姿なのでしょう。
今年の夏は今までもやもやしていた疑問が解消された気分です。
温暖化の現実を今目の前にしているのかもしれないという不気味な実感が湧いて来ています。

18日の活動日の参加者は私も含めて二人だけでした。
上流の川沿いの森で東側の急斜面上部を間伐しました。

写真足元かなり下に林道があります。


倒したヒノキにはうろが有って、アリが飛び出して来ました。
巣が暗闇から突然日の光にさらされ、アリたちはかなり狼狽えていました。


倒れきらない材を玉切りして処理しました。
傾斜がきつく不安定で、緊張する作業です。


久しぶりの急斜面での作業に疲れ、小屋での昼食後作業を終了する事にしました。
名古屋へ帰る仲間は、薪としてヒノキの玉切りを出来るだけ車に積んで帰りました。
間伐材の薪は、地球温暖化防止にほんの少しだけでも貢献する事でしょう。


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熱中症? (8月4日)

2018年08月09日 | 間伐
川沿いの森の対岸の広場で間伐作業の続きです。


この広場へは川から急斜面をよじ登らなくてはならないので階段を作ることにしました。

杭を作ります。




作った杭を打ち込みながら横木を渡し階段を作ります。




TVでは日中の外での活動は控えるようにと警告が流れ続けています。
森も雨が降らないので乾燥し蒸散活動が衰え、いつもの夏の様に涼しくありません。
それでも今はまだ川の上にだけかろうじて涼しい風が吹きます。
少し動かしただけで息も絶え絶えの体を河原に吹く風で冷やしている時間が、活動時間より長くなりました。
軽い熱中症状態だったかもしれません。
この高温と乾燥はいったいいつまで続くのでしょうか。
いい加減うんざりして来ました。
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酷暑の夏と森 (7月28日)

2018年07月30日 | 間伐
川沿いの森の川向うは急な斜面があって、そこをよじ登ると少し平らな広がりがありました。
そこには高さ5m位のヒノキ林とシデの混交林が広がっていて、手入れをすれば数年後には気持ちに良い森に変わりそうな雰囲気です。
そこで、何年かの清々しい森を創る為に思い切ってヒノキを全て切り倒す事にしました。


ヒノキには少し蔓も絡まっていて、案外手こずりました。


森が少しずつ開けて来ます。


全体が見えて来ました。もう少しです。


酷暑の夏が続きます。
しかし、森には日陰と時折涼く甘い香りの風が通ります。
風でどんなに暑くても生き返り救われます。
日本中で、世界中でまだまだ暑さが続く様です。
皆さんご自愛を。
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笠置クライミングエリアで森造り (7月14日)

2018年07月20日 | 間伐
笠置クライミングエリアの森で森造りを始めました。
場所は里エリア売店の裏側斜面です。


ここでクライマーが快適に過ごす空間を作ります。
長年人の手が入っていない人工林は日当りの良い林縁が蔓等に支配されています。


先ずこれを何とかしないと森の中へさえ入れません。
間伐の前に蔓切から始めます。
梅雨が明け猛暑の毎日が続いていてこの日も例外ではありませんでした。
おまけに南側斜面で元気一杯の太陽の光が降り注いでいます。
土曜日なのにクライマーもほとんどやって来ていません。
かえって作業にはいい日和です。

緑に圧倒されながら作業を進めます。


やっとヒノキまでたどり着けました。
二股の一つを倒します。


一日かかってほんの少し風通しを良くしました。
森が生き返るまでにはまだまだ汗をかかなくなりそうにありません。
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間伐実習始まりました 実習生継続募集 (6月24日)

2018年06月29日 | 間伐
森造り実習生、間伐実習が始まりました。
しかしまだ定員に空きがあるので実習生を継続募集をしています。
ブログ左カラム上の「応募方法」をクリックすると応募方法詳細を表示します。

去年の実習地を背景に参加者が揃いました。


室内の座学の後今年の実習地で林分調査を行い、伐倒木のマーキングを行いました。


7月15日から本格的な間伐実習が始まります。
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集材3回目 (6月23日)

2018年06月27日 | 間伐
6月9日、6月21日の集材に続いて3回目の集材を川沿いの森で行いました。
集材はポータブルウインチとロープで直引きです。
出来るだけ高い位置に滑車を掛けロープを通し、引く材の先端を浮かし気味にすることが重要です。

これは6月21日の集材準備で立木に滑車を取り付けている所です。


幾つかの滑車を上手く使えば引っ張る方向をその都度変える事も出来、広範囲から材を集められます。
今回の集材で川に倒れ込んでいた材をほぼ片付け、川を利用するための林内デザインのイメージが固まって来ました。
次の作業のイメージがはっきりするに連れ、完成までの長い道のりも見えて来ました。
森での活動は気長にコツコツですね。再認識しています。




しかしこの日は昼前から雨。
小屋に戻って焚火をしながら昼食を取り解散しました。
梅雨明けが待ち遠しいですね。
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