NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

森造りゆっくり進んでいます。 (7月28日)

2013年07月29日 | 間伐
7月が終わろうとしていますが、ここの所梅雨末期のような天気が続いて夕方になると激しい雷雨が襲ってきます。
東北と九州で水害が頻発し、関東や南紀で日照りだそうです。
なんだか変ですね。
最近は記録的、過去何十年で一番のと言った形容詞が頻繁に使われる気象現象が多過ぎて、こんな天気にもあまり驚かなくなりました。
大きな歯車が動き出しているのに気づいていない、なんてことになっているのでしょうか。

今日は森の入口で森造りを続けます。
まず最初に視界を遮る林道沿いのスギの木を伐倒しました。
女性隊員が担当しました。
林道側に倒すので、車や人が通らない間に倒して玉切し片づけました。


次に小屋予定地で伐倒木を寄せ、基礎杭を打ちレベルを確認しました。
朝から湿度が高く、ほんの少し動いただけで汗だくになり、作業をしているより休んでいる時間の方が多い位の状況でしたが、森造り前には進んでいます。
(頭がぼんやりしていて写真を撮り忘れました。)

夏が終るのは寂しいけれど、早く涼しくなって欲しいような気も。
気持ちや願いはいつも矛盾して定まりません。
いっその事、寒さに震えながら焚火がしたい。
熱中症で意識が混濁して来ました。
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小屋作りが少しだけ前進しました。(7月20日)

2013年07月23日 | 遊び
森の入口で小屋の大まかな配置を決めました。
小屋は、5m四方の大きさのものを並べて2つ作ることにしました。

先ずは、山主さんの知り合いが仕掛けた猪の檻を道路まで運び出しました。

近くで猪の姿は沢山目撃されていましたが、とうとう檻には入らなかったようです。

次に倒してあったスギの木を整理すると。


なんだか形が見えて来ました。


まだ基礎の場所も決まっていませんが、我々の頭の中では完成した小屋の姿が見えて来ました。
今日は確実に一歩前に進みました。
言い換えれば、一歩しか進めなかったという事でもありますが。
森で活動していると、確かに何事かを悟ります。
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森の入口の朝 (7月17日)

2013年07月19日 | 間伐
森の入り口の朝です。
バックで雑音のように聞こえているのは川の音です。
小鳥の声が響いていました。
なんという名前の鳥でしょうか?

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大きな南アルプス聖岳 (7月13日、14日)

2013年07月16日 | 遊び
南アルプス聖岳を登って来ました。
7月13日早朝恵那を出発して、東京からの夜行でバスで到着した柴田さんを中津川駅でピックアップ。
中央道阿智サービスエリアで横井さんと天野さんに合流。
飯田インター近くで前夜やはり東京から来た遠藤さんをピックアップ。
総勢6人で聖岳登山口便ガ島へ向かいました。
ところが、順調に進んで来たドライブは7時半頃下栗の里を抜けた辺りで渋滞に巻き込まれてしまいました。
2年前の台風で通れなくなっていた下栗の里から便ガ島までの林道が、今年の5月から8時半から17時までの時間制限で通れるようになったので、通れる時間になるのを待っている車でした。
ざっと数えると我々の車の前には既に3,40台の車が止まっていました。
しかも、直ぐに後ろに次々と車が到着し始めています。
比較的人が少なそうな山を登るつもりだったので、これには驚きました。
恐るべし100名山です。
ゲートが空いてから便ガ島までものろのろ運転が続き、結局登山開始は10時でした。

出発前の記念写真。
皆前日まで仕事で忙しかったり夜行バスで移動したりしていて、体調は万全とは言えません。
無事聖岳登頂を達成できるでしょうか。


30分程所々崩れかけた平坦な道を進んで標高1,100m西沢渡に到着。
これからいよいよ登りが始まります。


急登ではあるものの、なんとか進んで少し平坦な場所で一休み。
シラビソの群生地。


出発してから5時間後、標高2,400m薊畑分岐に到着。


少し下って聖平小屋に到着。
受付を済ませます。
テント場も小屋も人で溢れていました。


小屋到着後直ぐに激しく雨が降り始めました。
明日の天気予報は曇りのち雨、早めに眠るしかありません。

疲労と床の硬さであまり眠れず、2時半にはシュラフを抜け出し外に出ると少し星が見えています。しばらく見上げていると突然雲が切れ、真上にデネブ、ベガ、アルタイル、真ん中を貫く天の川がくっきりと姿を現しました。
この惜しげもない豪華な星空は、山に登った者だけしか味わえません。
これだけでも山に登る価値があります。
幸運が続いているようです。
さあ聖岳に向かいましょう。
4時に山小屋を出発。
薊畑分岐で昨日霧で見えなかった光岳に続く稜線を眺め、出発直前また降りだした雨で着た雨具を脱ぎます。


森林限界を超えて小聖岳手前の斜面にかかりました。
高山らしい雰囲気が出て来て風が強くなり、気温も低くなって来ました。


そして小聖岳頂上。
後ろに見えるのが聖岳。
後で知るのですが、聖岳はまだ遠くて急ながれ場の登りの向こうで、簡単には近づかせてもらえませんでした。


聖岳直下のがれ場をやっと登り、聖岳頂上。
風が強くて吹き飛ばされそうです。


少し下って風を避け、富士山を背景に登頂の喜びのポーズ。


赤石岳。
いつかは登ってみたい山です。


寒さと風でゆっくりする暇もなく下山開始。
頂上直下のがれ場。
まだ沢山の人が登って来ます。
向こうの山は、標高2,800mの上河内岳。
かなり下方に見えます。


後はひたすら下山。
大木の倒木の間を縫って下山道は続きます。
赤色チャートで赤い道。
中央構造線や造山運動の長い時間と大きさにしばし思いを馳せます。


足の痛みに耐えひたすら下ってたどり着いた、まるで天上界と地上界との堺の様な便ガ島登山口手前のトンネル。
無事地上に降りて来ました。


今回の山行は一度も雨に会わず、満天の星空も拝め、聖岳頂上での展望も望めました。
13日には1400m登って100m降り、14日には700m登って2000m降りるという厳しい行程を乗りきれたのも上出来です。
たった二日間でしたが、沢山の幸運に恵まれた充実した山行でした。

なんだか長い間楽しみにしていたお祭りが終わってしまったような気分がします。
下界の我々がこれから森造りに取り組む林道入口近くの休耕田では、ヒマワリが強い直射日光の下で咲いています。
全ての花が北東方向に向いています。
何が見えるのでしょうか。
夏はこれからが本番なんだよと笑っているのかな。





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マタタビ (6月29日)

2013年07月02日 | 間伐
時間が開いたので、秘密基地作りのための間伐を行ないました。
また森が少し明るくなりました。


改めて基地の敷地を巡ってみると、川沿いには自然林に近い森があって、ベンチやツリーテラスを作って本を読んだり寛いだりしたくなる空間を見つけました。
少しずつ基地のイメージが膨らんで行きます。

そして林道を遡ると、ある一画で白い葉が目を引くつる植物を、あちらにもこちらにも見つけました。


マタタビでした。
小さな白い花は微かに甘い香りがして、猫の気持ちが少し理解出来たような気がします。これまでこの林道は何度も通っていたのに、マタタビにはまったく気付きませんでした。
葉が白くなるこの季節に巡り会ったおかげで、見つける事が出来た訳です。
この分だと、この森には今まで見過ごしていたお宝がまだまだ眠っているような気がします。
実の熟す秋が楽しみです。
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