NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

NPO法人美濃の森造隊発足 (5月29日)

2013年05月29日 | 間伐
美濃の森造隊が「特定非営利活動法人美濃の森造隊」として新たに発足することになりました。
(正式法人登記完了日は5月23日)
ご尽力いただいた皆さんに感謝します。
NPO法人になったからといって特に何かが変わるわけではありませんが、新たなスタートを切るんだという緊張感とワクワク感を感じています。
いづれにせよ、隊員の皆さんや活動に参加してくれる皆さんがNPO法人美濃の森造隊そのものである訳で、皆さんのアイデアと行動力で今後の活動内容が決まります。
今後は今まで以上にアイデアを出し合い、充実した活動を続けて行きましょう。
それでは皆さん、今後ともよろしくお願いします。

特定非営利活動法人美濃の森造隊
 
理事長  森岡哲郎  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名古屋熱田RAC間伐講習 (5月26日)

2013年05月28日 | 協力
 名古屋熱田ローターアクトクラブのメンバー8人を迎えて、ムササビの森で間伐講習を行いました。
 ローターアクトクラブとはロータリークラブの青年部で、18歳から30歳までの若者がメンバーです。
 昨年の8月18日に続く2回目の講習になります。
 今回もまず座学から始めました。


 前回の座学のテーマが広範囲で散漫な印象があったので、今回は日本の森林の現況にテーマを絞りました。
 その内容は、
(1)日本の森林の問題点は森林の減少では無く、人工林が多すぎる事。
(2)大規模集約林業推進と補助金の形態の変化によるスギ、ヒノキ材の供給過剰と材価の低迷。
(3)林業家と自然保護家の森林保護という名の下の同床異夢。
(4)植林による森林環境破壊の可能性。
 等です。
また、美濃の森造隊の活動は、森林保護や林業では無く、森林との共生を目指す新たな森との関わり方の模索であるという紹介もさせてもらいました。
 森に入るのは初めてという参加者の皆さんには、座学の内容が複雑だったかもしれません。
 しかし、これから森林体験をいっぱい積み、感性を磨き大いに学び、受け売りでない自分の考えを深め、複雑に絡み合った問題を解きほぐして行って下さい。

 間伐実習です。

 適切な間伐量、選木、伐倒方向、伐倒方法、掛り木処理、安全対策、学んで欲しい事が沢山あり過ぎ、やはり時間が足りません。
 
 午後は二班に別れ、一班はRCAがイベントで使う割り箸用の薪割り、もう一班は急斜面で間伐を行いました。

 薪割り班


 間伐班

 この写真はたまたま急斜面の一部の平坦地での間伐の様子ですが、ここまで来るのにかなりの急斜面を喘ぎながら登っています。
  
 間伐班ガ無事作業を終わって斜面を降りて来ました。

 街での生活では、こんな急斜面を登り降りする体験はまずないでしょう。
 しかしこれは、スポーツクラブで肥満と戦う虚しさと比べれば、比較出来ないほど効果的で快適です。
 身体をリフレッシュさせるためだけでも、森での活動をお勧めする理由です。
 
 短い時間でしたが、今日は天気も良く快適に比較的色々な体験をしてもらえたと思います。
 美濃の森造隊にとっても楽しく有意義な一日でした。
 また次回、皆さんと森でお会いするのを楽しみにしています。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムササビの森仕上げにかかる (5月19日)

2013年05月22日 | 間伐
連休が終わり一瞬の賑わいが山から去った後、静かに森が初夏の装いをこらし始めました。
森を吹き抜ける風は甘く芳しく、ホトトギスの鳴き声が心地よく鼓膜を揺さぶり、思わず目をつぶってそのまま眠ってしまいたくなります。
昨日あかまんまロッジを尋ねたら、昼食にフジの花とウワミズザクラの花の天ぷらが美味しかったと聞かされ、花も食べられるんだと気付かされました。
残っていたウワミズザクラの花は初夏を思わせる香りで、春を山菜で味わうだけでなく初夏もこうして花で味わうことが出来たんだと嬉しくなりました。
花を視覚や臭覚だけで愛でるのではなく、こうして取り入れ身体の組成が組み替えられて行く感覚を知って、森の恵みが一層身近になりました。

さて本日は、いよいよムササビの森での間伐の仕上げに入りました。
道路沿いの森を明るくして行きます。


クサビを使った伐倒を確認するために、久しぶりに参加者全員で互いの作業をチェックし合いました。




玉切りは4mです。


玉切りの向こうで伐倒方向を相談しています。


昼休みの四方山話で旅の話になり、十津川、新宮、熊野、小笠原、石垣、印象に残った夫々の旅先を披露し合い、訪れるには少なくとも3日は欲しい、小笠原なら1周間は欲しいいねと話していると、お金より休みが無いねという結論になりました。
生きるために働らいてお金を稼がなくてはなりませんが、そのために払っている一番の代償は時間かもしれません。
森の時間と人間の時間のスケールの違いを身近に感じていると、人の持つ限られた時間がより愛おしく思えてきます。

午後3時頃、急に雨が降り出し直ぐに本降りとなってしまいました。
それまでは雨の気配など無かったのに、まるで窓を閉めるように天気が急変しました。
少し疑っていた今日の天気予報は、妙に正確でした。
仕方なく雨の中で慌てて片付け、山を降りる事にしました。
もう少し居たかったな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木の実田楽パーティ (5月4日)

2013年05月07日 | 遊び
文句無しの風薫る五月の休日でした。
2月の餅つきに味をしめて、木の実田楽食事会を開きました。
今回は、恵那市と中津川市のほぼ中間に位置する保古山の頂上にある根の上湖ほとりの「あかまんまロッジ」庭先を借用しました。
5月の連休中は根の上湖でつつじ祭があり、それにも便乗しようという訳です。
田楽豆腐やその他の食材、コンロ、串他の様々の道具類は今回も横井さんご夫婦に用意してもらいました。
前回の餅つき同様、横井さんの手品のように現れるイベントセットが大活躍でした。
恐らく商売をしている訳ではない普通のサラリーマンの家で、餅つき道具や田楽道具を一揃い所有している家庭などまず無いでしょう。

手早く田楽豆腐の準備を終え、炭火で炙ります。
まだ昼前ですが、お腹を空かした狼達が炙られようとしている田楽を一心に見つめています。


サンショの葉を散らして出来上がった木の実田楽とタケノコの味噌焼きです。


天ぷらにするコシアブラとサンショの葉は、我々が間伐をしたヒノキ林から事前に採って来ました。
コシアブラです。


竹籠一杯採れました。
竹籠は竹細工教室で作ったものです。
やっと本来の役割を果たしました。


タケノコは3日に知り合いの竹林から掘って、その日の内に茹でてあります。
タケノコシーズンは終わりに近く、これが最後の収穫です。


焼き鳥も準備万端。


サトイモも、味噌だれの照りが食欲をそそります。

想い出すだけでよだれが出ます。

コシアブラの天ぷらです。
タケノコも天ぷらにしてみました。

余ってしまうかと思ったコシアブラの天ぷらが、あっという間に無くなりました。

焼いては食べ、食べては焼いてお腹もほぼ満足した頃、腹ごなしに根の上湖広場で行われた餅投げに参加しました。


参加者が多くて殆ど餅は拾えなかったのですが、とりあえず皆で拾った餅と締めのおにぎりを焼いて更に食べ続けました。
結局、11時頃から2時頃まで食べ続けたことになりました。

天気、準備が全て上手く行き、参加者の皆さんにも喜んでもらえた楽しいパーティでした。
次はどんな企画でやりましょうか。

追伸
美濃の森造隊NPO法人申請手続きは順調に進んで、5月半ばには法人登記手続きをする予定です。
法人登記用印鑑は加藤さんが作ってくれました。
名刺も作ったらという提案がありましたので、デザインやキャラクターロゴを募集します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする