NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

時雨 (10月31日)

2010年11月04日 | 間伐
台風14号は東海地方を掠めて海上を北上したため、恵那では土曜日(30日)の昼前には雨が上がりました。
そこで、間伐作業中に折れた楔を打ち込む小型トビの柄を以前切り倒したリョウブの木で作ろうと思い立ち、馬禿に上りました。
馬禿はこんな具合で北東方向の見晴らしが良くなりました。
正面の一番奥には御嶽山、手前左の山並みの膨らみ部分は二ツ森山、右手には阿寺山系の山並み、そして一番手前に恵那の市街地が一望出来ます。

山に囲まれ静に佇む小さな街並み、ちょっぴり愛おしい故郷です。

日曜日(31日)は、久しぶりに三郷の里山に入りました。
ところが、天気は台風一過の晴天どころか時雨模様で、9時頃には冷たい小雨が降り始めました。
仕方なく拓志館でしばらく待機し、なんとか降り止んだのを見計らって現場に出向き、先ずは火を熾しました。

屋根が無くても火があれば小雨程度なら何とか凌げます。

天気は一向にはかばかしくありませんが、作業に入りました。
今回は雑木林の中のヒノキの伐採です。

広葉樹が大きく枝を張り出している林での伐採は、通常の間伐のような具合には行きません。
倒すのにはかなり苦労します。

田が日陰になるからと依頼されて林縁でウラジロガシを切りました。
ドングリが沢山ついていました。
今まで山ではほとんど見かけませんでしたので、何だかもったいないような気がします。
幹は斧や鍬の柄に再利用しようと思います。




里山が大分明るくなって、中を歩くのが楽しくなってきました。
手入れをすれば気持ちのいいこんな里山が、きっと他にもいくらでもあるのでしょうね。
コメント
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