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NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

猪の運動会?(9月19日)

2010年09月21日 | 自然農
猪の脅威を甘く見ていました。
猪の仕業と決め付けますが、畑が盛大に荒されました。
涼しくなってはしゃいだのか、元気一杯縦横無尽に畑を掘り起こした様です。
猪の喜びの雄叫びが聞こえてきそうです。

確か小カブや豆を播いてあった場所です。
畝の跡形もありません。


サツマイモも掘り返されていました。
近くにあったピーナッツは、豆だけでは無く茎までも見当たりません。
よっぽどおいしかったのでしょう。


サトイモは少し掘り返した跡がありましたが、無事でした。
お好みではないようです。


ネギしか植わっていない場所も掘り返していて、どうやら気まぐれにあらゆるところを掘り返しおいしい物があればそこで饗宴を繰り広げたようです。
容赦がありません。

ところが、入った形跡はあるものの下の段のサツマイモは無傷でした。
そこで、まだ早いような気がしますが、このまま猪にやられてしまうよりはと収穫する事にしました。


予想外に大きなサツマイモが沢山収穫できました。
猪のショックも少し和らぐ満足な出来です。


沢で土を落とし、横井さんと分け合いました。


午後からは谷側に傾いてしまっていた小屋をチルホールで立直し、筋交いで補強しました。

来月になればここで焚火をして暖を取る事になるでしょう。

春のジャガイモは無事だったのに、今回は見事にやられました。
猪が畑に慣れて来たのか、猛暑で山でも食べ物が不作なのかは解りませんが、我々のつたない畑でもとうとう猪の被害に遭いました。
今年恵那では熊の目撃情報が多数寄せられて、最近夜になると頻繁に防災無線で熊に対する注意が呼びかけられています。
実際今月の初め、東濃牧場で雄熊が捕獲され殺されました。
いつの間にか猪や鹿や熊が里に出没して農作物や人にまで頻繁に被害を与えるようになりました。
特に熊の出没は尋常な状況ではありません。
山里では野生動物と人間が頻繁に遭遇するようになり、人は電気柵や囲いで防御するか銃や罠で殺すかの、守るか殺すかの二者択一の対策に追われています。
しかし、三番目の共生という方法も検討すべきでしょう。
これが人と獣の永遠に続く不毛な戦いを終わらせる唯一の手段です。
それには先ず、里山を囲う見渡す限りの人工林を半分以上自然林に換えることです。
自然林の持つ豊かな土壌、多くの動物を育む多様な植生を回復させる事です。、
森林の多様性、動物の多様性を維持していく大切さは、今身近のところで我々に突きつけられています。
日本の不自然な人工林の問題は、COP10では話題になるのでしょうか?
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子供達の元気な夏休み、不動滝 (8月21日)

2010年08月24日 | 自然農
7月18日に播いたニンジンとゴボウの種が激しい夕立で流されてしまったので、蒔き直しました。
朝早く畑に行くつもりが、修理に出していたチェンソーの受け取りや種の購入に手間取って着いたのは10時でした。
結局一番避けたかった暑さの盛りの作業になってしまいました。
日差しはじりじり照りつけ風が無く、草いきれで眩暈がしそうです。
この夏は、暑さの中での畑仕事の大変さを嫌というほど教えられています。
休憩ばかり取っていたので、種蒔きがやっと終わって今回は忘れずに草で覆ったのは昼過ぎでした。
後から小屋の内装作業に加藤さんがやって来たのでしたが、後ろ髪を引かれつつ手伝いもせずそそくさと拓志館に移動しました。
拓志館では森の健康診断で使う割り箸の材料となる端材を玉切りし、やって来た事務局長の村上さんの車に積み込みました。
浜松までの運搬は村上さんにお任せです。
村上さんの車を見送ってやっと一息つくと、ふと思いついて不動滝まで出かけてみました。

しぶきを浴びながら少女が滝を見上げています。


兄弟でしょうか、滝から流れ下る急流を二人の子供が遡っています。


更に下流の穏やかな流れでは、小さな子供達が歓声を上げながら水の感触を楽しんでいます。
写真左手手前はおしゃべりに夢中のお母さん達とシュラフに包まり昼寝の老人です。


不動滝では多くの家族連れが森の涼しさと水の感触を楽しんでいました。
子供達は元気に水と戯れ、大人達は日陰で横になっています。
寝具を被って本格的に昼寝を決め込んでいる、ちょっとお疲れのおじさんおばさん、ご苦労様です。

豊かな森と豊かな水辺がもっとあちこちにあるといいですね。
暑い夏には、山の水辺の一時がよさそうです。
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上弦の月(8月17日)

2010年08月18日 | 自然農
種播き後に畝を草で覆うのを忘れたのが気になって落ち着かず、とうとう仕事から帰った後の夜9時に畑へ出かけました。
町を離れて木曽川沿いの道に入ると、空気が夏の夜の匂いに変わりました。
ずっと以前の夏の夜のドライブが蘇ります。
刈り取られた草の匂いとも少し違う、微かに艶かしくしっとりとした匂いです。
日中は暑さに身を潜めていた草や森が、夜に息を吹き返して醸し出す吐息でしょうか。
なぜか甘く懐かしく何時までも包まれていたい空気です。

畑は周りの山に月明かりが遮られ真っ暗でした。
ヘッドランプの明かりだけを頼りの草集めは、乾ききっていたせいで少々手古摺り、30分程の作業で汗だくになってしまいました。
やっと一息ついてランプの明かりを消し空を見上げると、真上に大きな白鳥座が輝いていました。
漆黒の夜空からは覆いかぶさるように星達が降り注いでいます。
こんなに沢山の星を見上げるのは久しぶりです。

帰り道、山の端に沈もうとする大きな上弦の月がずっと伴走してくれました。
濃密な夏の夜の一時でした。
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玉の汗で草刈(8月15日)

2010年08月16日 | 自然農
熱中症の危険を顧みず、草に負けてしまいそうな作物を救い出すために草刈とホウレンソウ、ダイコン、キャベツの種を播きました。
朝、中野方へ向う途中の様子です。

左手木曽川からは霧が立ちこめ、正面に見える飯地の秋葉山(787.6m)は雲に覆われ、微かに雨も降っています。
空気は水で飽和状態です。
今年の夏は水分が多過ぎます。

草刈前の畑です。

決して負け惜しみではなく、草の勢いは思ったより猛々しくありません。
微妙に成長の盛りを過ぎた感じです。
大体の作物は草に埋もれながらも何とか生きていましたが、残念ながら7月18日に播いたニンジンとゴボウの種は、激しい夕立で種が流れてしまったらしく、発芽が見られませんでした。

今日は横井さん夫婦、天野さん、一木さんと森岡の5人が参加しました。
ゆっくり草刈を始めると、忽ち汗が全身に噴出し、腰が痛み30分で床が張られた掘っ立て小屋に待避して休憩です。
床が張られた小屋は思いの他快適でした。
長靴を脱ぎ、床に座るだけでそこが開放的な部屋に早変わりです。
小屋を立てたのは大正解でした。
床を張ってくれた加藤さんに感謝です。


ネギが草に埋もれて消滅寸前です。


風も無く、時々雨もパラパラ落ちて来て蒸し暑さは耐え難く、休憩を草刈の倍以上取りながら作業を進めました。
昼前には少し畑らしくなって来ました。
しかし、今回の草刈で貴重な鉄則を学びました。
育ち過ぎた草を刈る際には、作物と草の区別がつけづらいので、間違って作物も一緒に刈ってしまわない様に注意しなくてはなりません。

午後からは、風通しが少し悪くて更に蒸し暑い下の段の畑のトウモロコシやエンドウの跡地を耕して、ダイコン、ホウレンソウ、キャベツの種を播きました。




2時過ぎにここまで終わり、本日の作業を終了にしました。
多分これ以上は身体が動かないでしょう。
本当に良く汗をかき、皆でがんばりました。
この時期、畑仕事は夜明と夕方に行なうのが正解でしょうね。


ブログを書いていて大変な失敗に気付きました。
種播き後に、刈った草で畝を覆って強い雨と乾燥から種を守らなければいけませんでした。
それをしていません。
ゴボウとニンジンの種が雨で流されてしまったのを見ていながら忘れていました。
はたして来週まで種は大丈夫でしょうか。
心配でたまりません。


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おいしいトウモロコシとカラスの高笑い(7月25日)

2010年07月27日 | 自然農
小屋の床材を近場で何とか手に入れようと、中野方の鈴村さんを訪ねました。
神尾さんにお願いしたらという事でしたので、今度は神尾さんを訪ねたところ、「昨日カラスが畑で騒いでいたんで、こりゃあいかんと思って追い払ってやったけど、トウモロコシを食われてしまったぞ」といきなり言われました。
神尾さんは我々の畑の様子を気に掛けていてくれていて、畑の異変を目撃したのです。
トウモロコシの生育はいたって順調で、収穫を楽しみにしていただけに、ショックでした。
しかし、間伐材を切り出す山も畑の近くですので、とりあえず山を確認しました。
ざっと見たところ、いささか傾斜のきつい五反程のまとまった山林で、ここで床材を入手し、ついでも間伐も進めるということで話がまとまりました。
かなりやり甲斐のある現場になりそうです。

さて畑の様子です。






鳩が播いたばかりの豆をついばんでしまうのは想像出来ますが、カラスがトウモロコシを食べるとは意外でした。
畑の様子では、自分の体重で先ず苗をなぎ倒してから実をついばんだようです。
賢いやつです。
腹立ち紛れに残ったトウモロコシを齧ってみると、これがやわらかくて甘くておいしいのです。
余計に悔しさがこみ上げてきましたが、カラスもおいしい物を良く知っています。
仕方ないですね。
さてこれからどうしましょうか。

午後は今日確認した山林を少し間伐し、報告がてら神尾さん宅に寄り、ガレージに巣を作ったヒヨドリを見て早めに帰りました。

暑さに全てがまどろむ午後です。
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畑はどこに?(7月18日)

2010年07月21日 | 自然農
夏本番を迎え、植物は生命力に溢れています。
現在の中野方棚田跡地に開墾した畑の様子です。

どこが畑なんだ?
地元の農業委員会の方が立てた幟が、かろうじてただの草むらとは違うんだなと思わせていますが、草むらにしか見えなくも無いですね。
地元の方にも何をしているんだ思われているようです。
しかし、我々は畑の手入れをして、良く見れば作物が育っているんです。

トウモロコシ。


サトイモ。


大豆。

その他、サツマイモ、ナス、キュウリ、シシトウが元気に育っています。
今のところ、虫や病気や動物の害にも会わず、いたって順調です。
ただ少し目を離すと、他の草の勢いに負けて作物は直ぐに勢いを無くすようです。
草と作物は、地上での光の奪い合いだけではなく、地下での根の競争が行なわれているような気がしますがどうなんでしょう。
草刈りに精を出さず、肥料の心配も農薬の心配もしない我々にぴったりの自然農ですが、この時期だけは草同士の競争をコントロールするために適切な草刈を欠かせません。

本日は横井さんがジャガイモを収穫し、その後にゴボウの種を播きました。
私は見学にやって来た村上さん夫婦をうまく畝上げに駆り出し、そこにニンジンとゴボウの種を播きました。
皆で作業をすると一気に捗りますね。

午後から加藤さんがやって来て小屋の床を造り始めました。


明日は天野さんと一木さんがジャガイモの収穫に来る予定です。
ここでの活動は、色々な人が自分の都合に合わせて好きなように活動し、一見バラバラに見えても結果的に統一した活動になっています。
こうした動きをこれからも続けて行きたいものです。
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ジャガイモ収穫,、土砂崩れ、洪水(7月10日)

2010年07月14日 | 自然農
畑の様子を出来るだけ頻繁に見に行こうと作業内容を特に定めず皆さんに呼びかけたところ、本日は午前中は永田さん家族と天野さん、午後からは青島さんと杉岡さんが参加してくれました。
畑を見るとジャガイモの葉が勢いを無くしていましたので、収穫する事にしました。

スコップで苗の周りを大きく掘り返し、土をほぐしながらジャガイモを探します。
これが宝探しのような楽しさで、大きなものは少なかったのですが、土の中からジャガイモが姿を見せると皆思わず「あったー」と声を出してしまいました。
午前中は小さなバケツ1杯分の収穫でした。
少し少なめの感じです。


午後からは、坂折棚田で草取りに汗を流した帰り道の元気な青島さんと杉岡さんがジャガイモ掘りです。
後から青島さんが72個収穫したと報告してくれましたが、小さなものもかなりあったはずですから数だけでは収穫量の評価はちょっとと感想を述べると、青島さんは断固とした口調で72個を強調していました。


私は皆さんの午後の収穫の間はおとなしくドクダミを摘んでいました。
これを小屋の軒下に吊るして乾燥させれば、やっと念願の漢方薬を手に入れる事が出来そうです。

ところで、畑前の中野方と飯地を結ぶ道路が直ぐ近くで土砂崩れのために通行止めになっていました。
ここのところ、恵那でも頻繁な大雨に見舞われています。
大雨での土砂崩れや洪水は大雨そのものが原因でしょうが、谷川や河川の増水のピークを出来るだけ下げれば、被害も少なくなるのではないでしょうか。
それには森林の保水力を高める事が間違いなく効果的です。
手入れの遅れた人工林では、都会のアスファルト舗装と同じ程保水力がありません。
そして、ほとんどの森林が手入れの遅れた人工林であることも驚くべき現実です。
地球温暖化で集中豪雨はこれからも増えると言われています。
これからも増え続ける土砂災害や洪水で失われる財産、何年にも亘る復旧工事経費や癒される事のない被害者の苦しみを少しでも減らすためにも、林業としてではなく、人工林の手入れは早急に必要です。
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雨、カモシカ、ジャガイモ、豆の種蒔き(6月26日)

2010年06月29日 | 自然農
梅雨空が続いています。
小雨降る、26日朝の木曽川です。

雨が集まって上流から

下流へとうとうと流れ下っています。


雨の土曜日でしたが、豆の種がまだ沢山手元に残っていたので、種蒔きに中野方棚田跡地の畑に出かけました。
先週播いた豆の種は、既に発芽していてとても元気です。
サトイモもジャガイモもサツマイモの苗も順調に育っています。
エンドウとキュウリとナスとシシトウとピーマンは実をつけ始めました。
しかし、残ったジャガイモを大雑把に植え付けた小さな区画だけが、誰かに荒らされていました。
葉がなぎ倒され、掘り返されて芋の姿が見えていますが、食べられている訳ではありません。
イノシシの仕業にしては妙に優しい感じです。
それに他の大部分のジャガイモは被害を受けていません。
いったい誰がこんな事をしたのでしょう。
と思い悩んでいたその時に、上で鋭くアスファルトの路面が鳴りました。
慌てて振り返ると、カモシカ二頭が山から道路を横切り畑横の森に駆け抜けていくところでした。
一瞬の、アスファルトを叩く蹄の甲高い音と森を駆け抜ける低い音と微かな振動が鮮烈でした。
カモシカが駆け抜けた場所で見回すと、今まで気付かなかった獣道を発見しました。
良く見ると他にも獣道らしき踏跡があちこちにあります。
畑の周りには獣の気配が色濃く漂い、夜には獣たちが自由に歩きまわっている姿が目に浮かぶ様です。
となると、ジャガイモにいたずらをしたのはさっき姿を見せたカモシカでしょう。
残念ながら被害を受けたジャガイモ畑の復旧は難しいので、そこに今回豆を植える事にしました。
(ここにジャガイモを植えた皆さん、済みません。)
雨は降り止まず、カッパを着ての作業となりました。
何時もながら畝作りはなかなか捗りません。
3時間掛けてやっとこれだけです。

もっと広げたかったのですが、体力と気力が続きませんでした。
焦らずゆっくりやるしかありません。

先週刈払ってしまったドクダミですが、山に近い湿った日陰で新たに小さな花を沢山見つけました。
丈がまだ小さいので、収穫は来週以降にしましょう。
この辺りは色々面白い植物を見つけられそうです。
時間があれば植物図鑑片手にゆっくり調べてみたいですね。
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突然の大雨、豆の種蒔き、屋根葺き完成(6月20日)

2010年06月21日 | 自然農
最近梅雨明けに偶に見られる突然の大雨が、結構頻繁に見られます。
恵那では水曜日の明け方に続き金曜日の夜、土曜日の夜と大雨警報が発令されています。
一日に何度も発令という日もあり、最近では大雨警報が日常茶飯事になっています。
幸いいずれの大雨も長続きはせず、洪水やがけ崩れの被害は今のところ出ていませんが、川の増水は恐ろしいほどで、山間部の小さな川でも濁った濁流が山を削らんばかりの勢いで流れ下っています。
多くの川の濁りはひどく、雨で土壌が大量に流されている様子に心が痛みます。
そんな中で増水の割には濁っていない川に出会うと、ほっとして何だか氾濫しそうな危険な増水までが穏やかな風情に見えてしまいます。

増水した中野方川です。
この川は、あまり濁っていません。

森林の荒れ具合が大雨の後の川の濁り具合と増水の程度で良く解ります。

20日は、中野方棚田の畑で草刈、豆の種蒔き、掘立小屋の屋根葺きを行ないました。
畑に向う途中の中野方川沿いには紫陽花が開き始めました。

朝の畑は地面も空気もしっとりと水気を含み、草木が生き生きとしています。
笹百合もついに咲きました。

5月29日の様子
6月14日の様子

まゆみさんの指導の元、塾生は思い思いにとうが立ってしまったチンゲンサイを抜き取った後やコカブを収穫した後に豆の種を植え付けました。
それでも場所が足りずに下の段にまた畝を造り種を播きましたが、まだ沢山種が残りました。
播く種や苗のための畑の開墾がいつも間に合いません。
今年は何時までもこんな調子で開墾に追われるでしょうが、来年になれば少しは楽になるでしょう。
エンドウやナスが小さいながら実をつけ始め、今回皆で収穫を楽しみました。
これから身のついた夏野菜は直ぐに大きくなってしまうので、気がついた塾生は誰でもいつでも収穫していいという事にします。
予報では晴れ間も覗くはずでしたが、午前中から空模様が怪しくなってきて、昼食時に雨が断続的に降り始めました。
そこで雨脚が弱くなったのを見計らって急いで掘立小屋の屋根葺きです。
途中で鈴村さんの応援ももらいながら、雨で滑るトタン屋根に肝を冷やしながらも無事作業を終わらせる事が出来ました。


屋根葺き完成です。


ジャガイモの脇にドクダミを見つけました。
周りを良く見回すと沢山生えています。
後で知ったのですが、薬草としての効果が高くとても有用な植物だそうです。
しかし・・・・


皆が帰った後、鈴村さんと宇井さんとでエンジン草刈機で草刈をしたのです。
その時はドクダミの薬効など知る由も無く、周りの草を気持ちよくきれいに刈ってしまいました。
エンジン草刈機は革新的な機械ですが、草を観察しながらの作業は出来ません。
手刈りだったら気付く機会があったかもしれません。
しかし手刈り作業はつらい作業です。
軽労働、高能率、短時間を選ぶか、重労働、非効率、長時間を選ぶか、状況によって判断する必要がありますね。
まだまだ全然山里力が身についていません。



その時の様子を交えて我々の活動が鈴村さんのブログ中野方山里便りにアップされました。
少々照れくさいですね。
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サツマイモ植え付けとカブで高速林道ドライブ(6月12日)

2010年06月14日 | 自然農
先週手に入れたサツマイモの苗の残りを植え付けました。
今のところ畑ではまだ収穫が本格化していないので、新しい苗を植えたり種を播くためには必ず新しい畝を作らなくてはなりません。
これが結構重労働で、あまり楽しくはありません。
先週手に入れたサツマイモの苗は、新しい畝を作って植え付けました。
途中で畝作りが嫌になり、苗が半分ほど余ったので日陰に仮植えして保存しておきました。
今週はそれを最初に作った畝のまだ使用していない片隅に植えつけました。

雨が少なく畑は乾燥していますが、天気予報では月曜から入梅のようですから植え付けにはいいタイミングかもしれません。
(先週植えつけた苗は乾燥が続いてかなりぐったりしていました。)

出来るだけ早めに家を出て涼しい内に作業をともくろんでいましたが、10時頃の日差しは強く、頭上と地面からの照り返しでオーブンで炙られている気分です。
しかしそれに耐えて黙々と作業を進めるのも快感が無いわけでもないのです。
作業が一段落すると水辺へ急ぎます。
沢水を頭から被り、喉を潤しやっと一息です。

左手暗い部分にドラム缶が置いてあり、そこからパイプで下の民家に水を引いてあります。
ここに少し手を加えて、足を水に浸しながら夏の午後に休めるようにすると気持ちがよさそうです。

梅雨が近づいているようで、空に湿気が多くなって積雲が霞んでいます。
ホトトギスも少し暑さに参ったか、先週のような元気な声が聞こえません。
夏の気配がいよいよ色濃くなってきました。
ササユリの開花はもう少しです。

5月29日の蕾の様子はこちらです。

サツマイモの植え付けの他は、水路周りの片付け、草刈、エンドウの支柱建てを疲れない程度に済ませ、午後の早めにドライブを兼ねて大回りする事にしました。
中野方から蛭川峠を越えて蛭川に入り、遠ヶ根峠を越えて白川に入り、切越峠を超えて福岡に入り、二ツ森林道を走って蛭川に戻るコースを走りました。
全線完全舗装の快適な道路でしたが、特に二ツ森林道は整備の行き届いた約19km舗装道路で、とても林道とは思えません。
高速道路ばりの高速林道と名づけてもいいくらいです。
おまけにたった一台のバイクとたった一台の車とすれ違っただけで、ほとんど利用されていません。
そんな林道の二ツ森山の麓にタニウツギの回廊がありました。

バイクのエンジンを止めると鳥の声しか聞こえてきません。

峠を越えていて気になったのは、手入れのされていない人工林でした。
中野方から蛭川峠に向う中野方ダムの水源地になる付近、白川から切り越峠に向う付近は特に広範囲に間伐が遅れています。
今直ぐにでも手を入れたいところです。

今日は盛り沢山の一日でした。
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