モータウンでは派手すぎる。スタックス/ヴォルトものでは濃すぎる。
そういう時は決まってハイ・レコードの名産品を選ぶ。そうすると間違いがないわけです。
いや、間違いがないどころか、どちらを聴いてもきっと味わえ得なかった、洗練されつつも深く枯れた味わいに、静かな満足のため息をつかざるを得ない訳です、ハイ... 。
ハイの中でも特別に好きなのが彼女、アン・ピーブルズ。彼女の4枚目であり代表作である、ハイ・レコードの、いやソウルの歴史の中で、燦然と輝く傑作アルバム『I Can't Stand The Rain』です。
ブルージィでハスキィで、だけどどこか可憐でとても女性らしい彼女のソウルフルな歌声。
ハイ・リズムと呼ばれる特徴的なリズム隊も重くてねばっこくて、だけどスタイリッシュでキリッとしていて。
いなたくもエレガントなメンフィス・ストリングスのストリングス、ハイと言えば私はこれが好き。
このストリングスの品の良さ。ドラマチックさ。このアルバムではストリングス・アレンジはジェイムズ・ミッチェルとあります。
そのストリングスに絡んでくるウキウキするよなホーンも重要!
いやいや、要所要所で効いてるオルガンやピアノも、いい味出してるギターだって忘れるな!
ということでぜーんぶがシュッと適材適所に収まっています。まるで魔法のように。
プロデューサーはハウス・プロデューサーでもある才人ウィリー・ミッチェル。この人の品の良さなんでしょうかね、このハイ・サウンドの洗練された上品さっていうのは。
そして抜群の曲群は公私に渡るパートナー、ドン・ブライアントの共作多し!
特に私が大好きなスローバラードのM-3 ”Until You Came Into My Life" 、M-10 ”One Way Street" も2人の共作なんですけど(M-3の方はこの2人+Bernard Miller)、もうたまらんわけでありまして。なんだ、このクライマックス加減、ドラマチック加減、だけども決して仰々しくなく、控えめかつ上品な具合!!メロウにレイドバックしてるのが最高!!愛せますねぇ、トリコになりますよねぇ。
”One Way Street" なんかも歌詞はよくわかりませんが、私がもしなにか重大な人生の岐路に立ったと致しましょう。その広くて木枯らしが吹いている道を、悩み苦しんだ日々を後にし、清々しい決心だけを胸に、その時の空気を身体全体に目一杯吸い込みながら、胸を張って堂々と歩くことでしょう。その決心が例え正しくても間違っていても。この曲を胸に鳴らしながら・・・。
なーんてことを想像しながらうっとり聴いてしまうようなドラマチックな曲なのです。ってどうしよう、全然そんな歌詞じゃなかったら・・・。
とまぁすっかりアン・ピーブルズさんの歌の世界の人になりきっちゃうほど、持ってかれちゃうわけなのですが(恥)、このアルバムと言うとやっぱりタイトル曲の話もしないといけませんよね。大ヒット曲だし。後にミッシー・エリオットが使って話題にもなりました。超印象的なイントロですもんね。ちょっとぶっ飛んでるな、このイントロは。アン・ピーブルズの歌い方もファンキーでかっこいい!ちなみにミッシーのもさらにそれのハイパー版みたいな感じでかっこよくて好きです。
このアルバムのみ持っていたけど、彼女の他のアルバムも聴きたくて去年の今頃買い直したCDは『The Complete Ann Peebles on Hi Records Volume1:1969-1973』というもので、彼女の1stからこの4thまでが2枚組に収められているものです。しかもその時はめっちゃ安かったんです。HMVオンラインで1500円ちょっと。今はvol.2しかないようで値段も上がっているようだけど。アマゾンならVol.1マーケット・プレイス(中古)になりますがもっとお安く手に入れられるようです。
秋の夜更けのお供に、しっとりと。いかがでしょうか。
そういう時は決まってハイ・レコードの名産品を選ぶ。そうすると間違いがないわけです。
いや、間違いがないどころか、どちらを聴いてもきっと味わえ得なかった、洗練されつつも深く枯れた味わいに、静かな満足のため息をつかざるを得ない訳です、ハイ... 。
ハイの中でも特別に好きなのが彼女、アン・ピーブルズ。彼女の4枚目であり代表作である、ハイ・レコードの、いやソウルの歴史の中で、燦然と輝く傑作アルバム『I Can't Stand The Rain』です。
ブルージィでハスキィで、だけどどこか可憐でとても女性らしい彼女のソウルフルな歌声。
ハイ・リズムと呼ばれる特徴的なリズム隊も重くてねばっこくて、だけどスタイリッシュでキリッとしていて。
いなたくもエレガントなメンフィス・ストリングスのストリングス、ハイと言えば私はこれが好き。
このストリングスの品の良さ。ドラマチックさ。このアルバムではストリングス・アレンジはジェイムズ・ミッチェルとあります。
そのストリングスに絡んでくるウキウキするよなホーンも重要!
いやいや、要所要所で効いてるオルガンやピアノも、いい味出してるギターだって忘れるな!
ということでぜーんぶがシュッと適材適所に収まっています。まるで魔法のように。
プロデューサーはハウス・プロデューサーでもある才人ウィリー・ミッチェル。この人の品の良さなんでしょうかね、このハイ・サウンドの洗練された上品さっていうのは。
そして抜群の曲群は公私に渡るパートナー、ドン・ブライアントの共作多し!
特に私が大好きなスローバラードのM-3 ”Until You Came Into My Life" 、M-10 ”One Way Street" も2人の共作なんですけど(M-3の方はこの2人+Bernard Miller)、もうたまらんわけでありまして。なんだ、このクライマックス加減、ドラマチック加減、だけども決して仰々しくなく、控えめかつ上品な具合!!メロウにレイドバックしてるのが最高!!愛せますねぇ、トリコになりますよねぇ。
”One Way Street" なんかも歌詞はよくわかりませんが、私がもしなにか重大な人生の岐路に立ったと致しましょう。その広くて木枯らしが吹いている道を、悩み苦しんだ日々を後にし、清々しい決心だけを胸に、その時の空気を身体全体に目一杯吸い込みながら、胸を張って堂々と歩くことでしょう。その決心が例え正しくても間違っていても。この曲を胸に鳴らしながら・・・。
なーんてことを想像しながらうっとり聴いてしまうようなドラマチックな曲なのです。ってどうしよう、全然そんな歌詞じゃなかったら・・・。
とまぁすっかりアン・ピーブルズさんの歌の世界の人になりきっちゃうほど、持ってかれちゃうわけなのですが(恥)、このアルバムと言うとやっぱりタイトル曲の話もしないといけませんよね。大ヒット曲だし。後にミッシー・エリオットが使って話題にもなりました。超印象的なイントロですもんね。ちょっとぶっ飛んでるな、このイントロは。アン・ピーブルズの歌い方もファンキーでかっこいい!ちなみにミッシーのもさらにそれのハイパー版みたいな感じでかっこよくて好きです。
このアルバムのみ持っていたけど、彼女の他のアルバムも聴きたくて去年の今頃買い直したCDは『The Complete Ann Peebles on Hi Records Volume1:1969-1973』というもので、彼女の1stからこの4thまでが2枚組に収められているものです。しかもその時はめっちゃ安かったんです。HMVオンラインで1500円ちょっと。今はvol.2しかないようで値段も上がっているようだけど。アマゾンならVol.1マーケット・プレイス(中古)になりますがもっとお安く手に入れられるようです。
秋の夜更けのお供に、しっとりと。いかがでしょうか。
おっしゃる通り、もう一人のクイーンですね~。
やっぱり北沢さんもお好きなんですね♪
今回、コメントを下さった方たちは、彼女のことが大好きなようですので、私もなんだかホントうれしいです。
タイトル曲は何せクセがありますものね。
斬新さと奇をてらってるの間のギリギリをいってると思います(^^;)
肉汁たっぷり(笑)
でも確かにそうですよねー。
コッテリだけどジューシーで旨いのだ~!
しかも、Ann Peebles。私も大好きなシンガーです。ただ、タイトル曲はあまり好きになれないんですよね、自分でも不思議です。
ハイ・サウンドは肉汁たっぷりの感じがあってとても好きなんですよ。彼女の歌声も艶があってうまく合ってますよね~。
わぁ、スワンさんもアン・ピーブルズが特別にお好きin Hi なんですね!うれしいー!
もっとも私は「一番~」とか言えるほどハイ・サウンドを聴けてはいないのですけどね・・・(^^;)
あ、アルさんももちろん大好きです♪
>それとも彼女自体がカッコイイから?
彼女がカッコイイからだと思います!!
ホント彼女のジャケ、かっこいいですよねー!
特にコレと『ストレート・フロム・ザ・ハート』はクールですよね。
それに比べて男性陣・・・(笑)
特にO.V. ライトさん!
ルックス自体がテキ屋のオヤ・・・(失礼)
でもおっしゃる通り、そのダサかっこいい振りが最高にかっこいいとも思います。あの味は他の人種には絶対出せない!
それをそなままジャケにしたところが憎めない!(笑)
あら~、なんか、怖いくらい、ベタ褒め・・・(笑)
恐縮です!
おじさんのおっしゃる通り、言葉に出来ない音楽だから、どう書こうかとちょっと悩んで、でも無理だからもう自分の妄想そのまま書こう!て割り切ったから、まさかそんな褒められるとは思わなんだ!ビックラ!ありがとうです!
ただ、この人を好きな人がいれば会話したかっただけで書きました。30年は聴いてきはったんだ、おじさん。それだけでうれしくなっちゃいますね。いい人だもんね。
“Chess1947-1975”ってすごすぎて鼻血でそうですね(笑)内容30年近くあるじゃないですか!それで4GBて!濃そ~。
内容が気になりますねっ。ねっ。
この前の「ストレート・フロム・ザ・ハート」と迷いますが、タイトル曲の分自分もこちらが好きですね。
ハイのレコードってアルグリーンもOVライトもみんなジャケットがダサい(ダサかっこいい?)のが多いんですが、彼女のジャケはどれもカッコイイですよね。スタッフが違うんでしょうか、それとも彼女自体がカッコイイから??
>そういう時は決まってハイ・レコードの名産品を選ぶ。そうすると間違いがないわけです。
うまい つかみがサイコー モスコさん腕あげたなぁ (失礼)
この1枚のアルバムについてここに書かれた愛情に溢れたコメント。見事です。
30年は聞いてきたが、もっとも言葉に置き換えることが出来ない そういう種類の音楽への敬意が感じられる文面。見事です。
秋の夜長をぞんぶんにお楽しみください。
ところで当方は今日仕上がったUSBメモリー4GBにたっぷり入ったブラックミュージック音源を聞いてる最中。
“Chess1947-1975”だって 凄い。でもモスコさんのような素直でストレートでピュアなコメントは死ぬまで出来そうもない。