『HAL』HAL (2005)

2005年06月13日 | 00's
ポール・マッカトニーや中期ビーチ・ボーイズなどがよく引き合いに出される彼らですが、いやーその通りでした。まぁ上品に収まっている小ぶり具合がポールと言うよりエミット・ローズでしたが(特にM-9 “Satisfied“は声も曲のテイストも良く似てる!)。
けれどHALは、そんな偉大なポップの先人たちのDNAを「まんま」ではなく、自分たちの味として、きちんと消化された形で表現しています。
星の数ほど出てくるこの手のバンドの中で、圧倒的に実力派であることは間違いなさそうです。私は雰囲気的にキリンジを思い出しました。音楽オタク的な意味合いも含めて。そういえばこのHALも兄弟バンドです。

曲がイイ。声がイイ。ホカにナニがいりますか?と、言わせてしまう説得力が彼らの曲にはある。
それほど良く出来上がっていると思う。
叙情的だけど甘すぎず、甘さの適度なさじ加減が聴き心地が良い。あまりに聴き心地が良過ぎて、最初は少し物足りなく感じていたほどだけど、よく聴き込んでいくと、けっこうクセになるメロディーや派手ポップなアレンジが施されていました。
M-1“What A Lovely Dance“なんかかなり強引なポップ技が決まった名作です。

育ちとセンスがたいへん良さそう、そしてたいへんかしこそうなこの兄弟。これからも期待大!
サマソニではどんなライブ・パフォーマンスを見せてくれるのかなぁ・・・。
今から楽しみ!ウシシのシです。